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追放されたお荷物テイマー、世界唯一のネクロマンサーに覚醒する 〜ありあまるその力で自由を謳歌していたらいつの間にか最強に〜  作者: すかいふぁーむ
お荷物テイマー、ネクロマンサーに覚醒する

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告知! 

本作が書籍化決定いたしました!

いつも応援いただいてる皆様のおかげですー!


引き続きよろしくおねがいします!

「ここからだとあの時と変化がないように見えるんだけどな……」


 竜の墓場の上空。

 アールにとってはある意味生まれ故郷にやってきた。


「これが……我々騎士団が目指していた……」


 アイルが感慨深そうにつぶやく。


「アールはいまじゃこんな感じだけど、古代竜としてはここからあの木までが全長って感じだったぞ」

「なっ⁉ それは流石に……いえでも……確かにそのライン上に不自然な跡が……」


 アイルにそんな説明をしながらアールに指示を飛ばして降り立ってもらう。

 竜の墓場は古代竜が横たわっていた場所の周囲は草木ひとつない灰色の荒れ地が広がっている。

 その周囲は森だ。

 降り立って初めて俺はその異変に気づいた。


「今更気がついたのかしら……瘴気の質があのときとはまるで違ったじゃない」


 ミルムはわかっていたようだが、当たり前のように言われても俺に瘴気の違いなんてわからない。


「あなたもそのうち見えるようになるわ」

「そもそも私にとって瘴気に質などがあることすら新事実でした」

「安心しろアイル。俺もだ」


 のんびりとした話が出来たのはここまでだった。


「これはあなたたちも気づいたようね」


 ミルムの目が金色に輝きを放つ。

 臨戦態勢に入っていた。


「ぐ……なんて重いプレッシャー……なんですかこれは⁉」


 アイルが武器に手をかけたまま、そこで動けなくなっていた。


「これは……」

「あの時のあなたと同じね」

「なら……」


【竜の威光】


「はっ! いまのは……」


 俺のスキルで周囲にかかるプレッシャーを跳ね返した。

 だが、スキルでぶつかったがゆえに、相手の隔絶した力量差もまた、わかってしまった。


「これは……」


 すぐに【宵闇の棺】からレイとエースも喚び出す。

 アールもすでに臨戦態勢だ。

 だがそのプレッシャーの主と相まみえる前に、次の異変が起こった。


「きゃあああああああ」

「悲鳴⁉ それも……森の中から⁉」


 明らかにこのプレッシャーの主ではないものが原因だ。


「行きなさい。ここは私が引き受けるわ」

「でも……!」


 アイルが食い下がるがミルムが突き放すようにこういった。


「あなた達じゃ、足手まといよ」


 ミルムの真意はわからない。

 だが古代竜、アールと戦っていた時を思えば俺でも足手まといになることは十分あり得るんだ。

 正直アイルだとなおさら、そうなる可能性はある。


 そうじゃなくてもミルムがわざわざ行けといったということは、俺たちが向かう先にもなにかあるということだ。


「アイル、行くぞ!」

「え、ランド殿⁉ 本当にいいんですか⁉」

「ミルムがいいって言ったんだ。大丈夫」


 俺はミルムを信じてる。


「ミルム」

「ええ。ありがとう」


 使い魔を置いていくことにした。

 俺たちは守るべき対象になるが、使い魔はそうではない。

 一定以上のダメージを負えば俺に伝わるし、そうなる前に【宵闇の棺】で俺が喚び出してしまえばいい。

 素直に受け取った事を考えると、やっぱりあの相手は只者じゃない。


「ミレオロ……ってやつか」

「だったらなおさら!」

「あっちはあっちで、俺は俺でやらないといけないことがあるんだ」


 ミレオロが現れたのだとすれば、あいつらがいる。


「フェイド……!」


 ここまでの事態になっているんだ。俺が、あいつらを連れて帰る。

 責任を取って、それで、あいつだってまた、冒険者の夢をもう一度追いかけ直せばいい。


 俺はやっぱり、あいつを、殺されかけてなお、恨みきれていなかった。


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実は明日も告知がありますので引き続きお楽しみにしてください!



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王女に仕えた万能執事、わがままが度を越したので隣の帝国で最強の軍人に成り上がり無双する〜誰からも評価されず毎日姫のわがままに付き合わされた不遇の執事はいつの間にか大陸屈指の実力者になっていた〜


【新作短編】

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無自覚の努力者〜Sランクになるまで出られない世界で何度も追放され、何度も世界をやり直す話〜



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― 新着の感想 ―
[一言] ……何故クズ野郎に対して未だに甘い態度をとれるのか分からない。
[気になる点] 自分が危険な目に合うことに対して甘くなるのは良いけど、仲間が危険に晒されてるのに恨みきれてないとかいう心情がわざわざ出てくる意味がよく分からないです。 こうなってくると元パーティーにヘ…
感想一覧
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