表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/106

05.強すぎる院長

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 アスクレピオス治療院の中に入る、俺とマーキュリーさん。

 大樹をくりぬいて作られた、その治療院の中は……本当に静かだった。


 木造の建物は、外の音が凄く響いて聞こえてくるはず。

 でも……ここは、ほぼ無音だ。外の音が聞こえなてこない。


 中にいる人たちも、見当たらない。

 広めのホールには誰一人いないのだ。


「こっちですよ、リーフさんの病室は」

「あ、うん……」


 治療院の院長、リリアさんの後ろをついて行く。

 ……この人も、ヤバい。わかる。


 この人の、歩き方が……尋常じゃあない。

 音でわかるのだ。この人の歩き方は、武の達人の歩き方。


 ……なんなんだ、こいつ?


「そう緊張なさらないで。わたしはただの治癒師ですから」


 前を向いたまま、リリアさんが言う。

 俺の緊張を、どうやって悟ったんだ……?


 結構長い廊下を歩いていき、個室へと連れてかれた。

 ベッドとかソファがあって、かなり広い。


「今日からここで生活してください」

「……生活って」

「これから君はここでリハビリを受けてもらいます」


 ……リハビリ。

 寝たきりだったやつが、動けるようになるようにやる、訓練だっていう。


 ……そんな。


「リリアさん……俺、そんなことしてる時間、ないんだけど」

「ほぅ」


「俺……妹を待たせてるんだ。俺は、すぐ強くなりてえ。ちんたらリハビリやってる暇はないんだよ」


 今すぐにでも強くして貰いたいんだ。


「駄目です。しっかりリハビリしてください」

「…………どうしても?」


「ええ、どうしても」

「…………」


「嫌そうですね。では……こうしましょう。わたしと模擬戦しましょうか」


 ……は?

 模擬戦……?


「君が勝ったら、好きにしていいです。でも……わたしが勝ったらわたしの言うことを聞くこと」


 なるほど。


「OK? ルールは?」

「わたしに一発いれたら、君のかち。君を気絶させられたら、わたしの勝ち」


 ……一発いれたら、だって?

 ずいぶんと舐められたものだ。

 確かに、相手はヤバい音をさせてる。


 かなりやるのはわかってる。

 でも……俺だって、師匠のもとで訓練してきたんだ。


「そうそう、君のあの、神を下ろす奥義はしばらく無しね。というか、もうあれは使っちゃ駄目」

「…………」


 いろいろ言いたいことが、ある。使っちゃ駄目とか。

 なんでだよ……?


「あんたに勝ったら、それに従わなくていいんだよな」

「ええ、もちろん」


「そうか。じゃあ……遠慮無く!」


 俺は神の野郎に体を宿す。

 雷を纏って、最高速で加速して、リリアさんに接近。


「もらった……!」


 ……ぐるん、と視界が回る。


「……………………は?」

「悪い子ね」


 い、意味が……わからない。

 なんで、俺……倒れてるんだ?


 雷をまとって、移動したんだぞ?

 今の俺は雷と同化してる。それをこのひとは、見切ったっていうのか?


「【昏倒ヒール】」


 リリアさんが俺の顔面を掴んで、なぞの技を発動させる。

 ……俺は、気絶した。


 そして……理解した。

 ……こいつは、やべえ。バケモノだって。


【★☆読者の皆様へ 大切なお知らせです☆★】


新作の短編投稿しました!

タイトルは、


『無能令嬢、【極東の悪魔】のもとに身代わりで嫁ぐ~「妹の代わりに死んでくれ」と親から言われたので、家から出て行くことにしました。でも嫁ぎ先の人たちは皆いい人たちで幸せです』


広告下↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!


リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。



https://book1.adouzi.eu.org/n9448jt/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ