表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/106

45.うごめく迷宮も余裕


《シーフSide》


 俺、マイ、そしてルイスさんの三人は、円卓山テーブルマウンテンに取り残されたという調査隊の救助へとむかうことになった。


 俺たちがいるのは、円卓山テーブルマウンテンの麓。

 見上げるほどの大きな岩山が眼前にある。


 麓の一部分に亀裂があり、そこから中へと続く通路があった。

 どこか人工的な雰囲気を感じさせる通路だ。


 岩を削って作った……ようには思えない。

 岩の中に通路を入れた? みたいな。


「……では、これより救助へむかいます。今回この山の中に取り残されてる調査隊員約、12名を助けるのが依頼です」


「あくまで救助が目的、だね」


「ええ。中は迷宮化してますが、あくまでも救助が目的です」


 森や洞窟など、魔素がたまりやすい場所は、ダンジョンになりやすいのだ。

 理由はわからない。とにかく、魔素が建物にたまることで、そこが迷宮となるらしい。


「今回のクエストは、かなり難易度が高いと言えます。調査隊によると、中にはSランクモンスターが蔓延っているそうです。また……これを見てください」


 ルイスさんが地図を広げる。

 筆写師などのサポート職業ジョブ持ちが作ったらしい。


「か、かなり……広い。内部……複雑……ですね」


 俺もマイと同意見だ。

 結構通路が入り組んでいる。


 Sランク魔物がうろつくなか、この迷路を突破するのは難しい気がした……って、あれ?


「中の連中って生きてるのかな? 結構ヤバそうなダンジョンだけどここ」

「良い着眼点です。ただ、大丈夫です。彼らはダンジョン内にあるセーフゾーンに取り残されてるのです」


 ダンジョン内には魔物が入ってこれない場所が、一定箇所存在する。

 そこは特殊な結界のようなモノが張っており、絶対安全。それゆえセーフゾーンという。


「なるほど……そっからでなきゃ安全か」

「あ、あの……帰還用の、転移結晶って、、持ってないんですか……?」


 あ、たしかに。

 使うと一瞬で、近くの街へ飛ぶ転移結晶って言う便利アイテムが存在するのだ。

 それ使えば一瞬じゃ無いか?


「彼らはそれを持ってはいたようですが、使えない状況らしいです」


「使えない状況?」

「ええ。ただ、詳細は不明です」


 うーん……結晶が何らかの理由で使えないのか。

 そうなるとめんどうだな……。


「だいたい事情は把握したよ」

「では、出発しましょう」


 ルイスさん俺、マイ、そしてフェン(子犬化してる)。

 この四人で、中に居る12人を助けに行く……のだが。


「待った。ルイスさん。地図役に立たないかも」

「? ! まさか……」


 さすがルイスさん、察しが良いね。


「通路が、動いてる」

「シーフ兄さん? 通路が動くって……?」


「文字通りだよマイ。ダンジョン内部の通路が、結構あっちこっち入れ替わったり、消えたりして、元の構造からかなり変化しちゃってる」


 なるほど、とルイスさんがうなずく。


「ここが迷宮となっているなら、通路が変動しててもおかしくはない……危なかったです。ありがとう、シーフくん」


「ども。あ、道案内は俺に任せてよ。耳良いからさ、俺」


 ダガーでかつん、と迷宮の壁を叩く。

 コウモリがそうするように、反響音から、内部の構造を把握する。


 また、遠くで人間の音がする。

 そこへたどり着く最短の道のりも、わかっている。


「さすがです、シーフくん。あなたがいてよかった」

「すごいです兄さんっ!」


 さて、出発だ。

【★☆大切なお願いがあります☆★】


少しでも、

「面白そう!」

「続きが気になる!」

「兄すげエエ!!」


と思っていただけましたら、

広告の下↓にある【☆☆☆☆☆】から、

ポイントを入れてくださると嬉しいです!


★の数は皆さんの判断ですが、

★5をつけてもらえるとモチベがめちゃくちゃあがって、

最高の応援になります!


なにとぞ、ご協力お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ