表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【受賞&書籍化】転生した悪役令嬢の断罪(本編完結済)  作者: 神宮寺 あおい@受賞&書籍化


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

95/205

悪役令嬢は証明する

一瞬の沈黙の後、ダグラスはいかにも困った子を見るような目で私を見た。


「先ほど倒れた時に頭は打っていないと思いますが、もしかして見えないところで打ちましたか?それとも何か悪い物でも食べたとか。いずれにしてもお嬢さまの妄想が突飛すぎてついていけませんよ」


「そう…だな。エレナ、突然そんなことを言い出して、どうしたんだ?」


固まっていた兄もダグラスの言葉に同意する。


「頭は打っていませんし妄想でもありませんわ」

「俺が第一王子だなんて、どこからそんな発想が湧いて出たんですか」


呆れたようなため息をついてダグラスが言った。

その様子に動揺は無い。


本当、嘘つきなんだから。


ダグラスは息を吐くように嘘をつく。

その姿を見れば見るほど、私の胸は痛みを感じた。


「グラント国の王族にはその証明が体のどこかに刻まれている」


私はゆっくりそう言うと、ダグラスから視線を外さずに続ける。


「腰骨の辺りに、あるでしょう?」

「何がですか?」

「王家の紋章の痣ですわ」


小さな変化も見逃さないために、一瞬たりとも視線を外さない。

だからちゃんと気づいた。


ほんの一瞬、ダグラスの右手が動いたのを。

無意識に腰の辺りを隠したくなったのだろうか。


でもこれでわかったよね。

ダグラスの痣は右腰にある。

まぁ、私は友人が貸してくれた本ですでに知っていたけど。


「エレナ!」

そんな緊迫した空気の中で、兄が突然私の名前を強く呼んだ。


「はい!?」


なぜだろう。

別に怒られる心当たりはないけれどビクついてしまうのは。


「なぜそんなことを知っている?」

兄は非常にお怒りなご様子だ。


そうよね。

王族の証明である生まれつきの痣の存在は公表されていない。

下手に知られると痣を偽装して王家の血筋を名乗る輩が出てきかねないからだ。

それを思うと、さっきまで第一王子の存在すら知らなかったはずの私がそんな第一級の秘密を知っていることを不審に感じるのも無理はなかった。


「お兄さま、私はライアン様の婚約者ですのよ。そのことに関しては以前に聞き及んでいますの」


いや、もちろん嘘だけど。

さすがにあのライアンでもそんな大事な秘密はいくら婚約者といえどもホイホイとは教えてくれない。

でもここではそれしか信憑性のある言い訳が難しかった。


「違う!」


…はい?

何が違うと?

数多の作品の中から読んでいただきありがとうございます。


少しでも続きが気になりましたら、ブックマーク登録や評価などしていただけるととても励みになります。


よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ