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【受賞&書籍化】転生した悪役令嬢の断罪(本編完結済)  作者: 神宮寺 あおい@受賞&書籍化


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悪役令嬢はテスト勉強を楽しみに思う

ゲームのイベントの一つである武術大会が終わったら今度はテストが待っている。

いわゆる中間テストだ。


オルコット学園は前期後期制を採用しているためテストは年に4回。

前期の中間と期末、後期の中間と学年末だ。


確かゲームの中では好感度の高い相手とテスト勉強をするイベントがあったが…。

今の状況を考えると、もはやエマが誰とその勉強をするのか予想がつかない。


もしくは、攻略対象である3人全員と勉強するのかしら?

あと、今のところまだ出てきていないけれど兄はどこかで絡んでくるのか。


たしかゲームの兄ルートだとこのテストで勉強を教えてもらうことになるんだっけ。


さすがに兄妹のいるクラスを受け持つことはないのか、私が取っている授業で兄が教える科目は無い。


今日の授業が終わったら私はクレアとソフィと一緒に図書館で勉強する約束をしている。


友だちと一緒にテスト勉強!

憧れの一つだわ。


前世の私の場合、テスト勉強は奨学金維持、つまり生活がかかっていたからある意味必死だったしクラスメイトはライバルでしかなかった。

それを思えば今は違う。


幸いというべきか、エレナは幼少期から王太子妃教育を受け、さらには公務もこなせるレベルの能力があるから学校の勉強に悩まされることはないのだ。


それに生活がかかっているわけではないし、友だちとキャッキャしながら勉強だってできるのよ!


もちろん、王太子の婚約者としてあまりにも悪い成績を取るわけにはいかないけれど。


まぁでも、授業を受けていても難しいと感じることもないし、大丈夫でしょ。

ある意味ウキウキと私は放課後を待った。


「お嬢さま、浮かれてますね」

だからダグラスにそう言われてもへっちゃらだ。


「もちろんよ。お友だちとテスト勉強なんて初めてですもの」

「…学園への入学前はそれぞれ家庭教師に習うでしょうし、基本的に友人と一緒に勉強することはないのでは?」


おっと。

うっかりしてたわ。

そうね、こちらの世界では友人とのテスト勉強なんて学園への入学前にはしないわね。


「学園のテスト勉強以外でもお友だちと勉強したり遊ぶことってあるでしょう?私は王太子妃教育もあったし、そういった友人とのやり取りの経験がないのよ」


危ない危ない。

最近以前にもまして前世と今世の境目が曖昧になってきて、こちらでは常識ではないことも言ってしまいそうになる。


気をつけないと。

特に、エマの前での失言はまずい気がする。

彼女は高確率で転生者だと思うし、ゲームの攻略に精通している気がするからだ。


エマには私が転生者であることを知られない方がいい。

それは本能的ともいえるくらい心の底から感じることだった。

数多の作品の中から読んでいただきありがとうございます。


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