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カレーパンの甘く優しい思い出

ぼくの名前は星野天使ほしのてんし

その名の通り本物の天使です。それ以外の何者でもありません。

天使の仕事は人を助けること。

困った人を助けるため、今日もぼくはそんな人を探しています。


ぼくの大好物、それはカレーパン。

どうしてぼくがカレーパンが大好物になったかと言いますと、初めて助けた男の子にお礼として貰ったのがカレーパンだったからです。

サクサクカリカリのパン生地の中で適度な辛みと甘みが合わさったカレーが入ったカレーパンを初体験のぼくの魂は震え、感激のあまり号泣してしまったことは、今でも忘れていません。天使として、ぼくは日本全国を飛び回り、困っている人を助けています。

そのため、出会いは基本的に一期一会で再会することは滅多にありません。

それは寂しいですが、天使としての仕事上仕方のないことだと割り切るしかありません。ですが、ぼくは今まで願いを叶えてきた人達のことをすべて覚えています。彼らの嬉しそうな顔も――

ベランダに出て、空気を鼻から思いっきり吸って、吐き出します。

そして思いを込めて呟きました。

「あの時、ぼくにカレーパンの味を教えてくれて、ありがとうございます」

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