表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

29/34

海辺の決意

俺は目黒怨めぐろえん

種族は悪魔で職業は殺し屋。

怨みのある奴俺が代わりに晴らしてろう。

金は一銭もいらんが、代わりに怨みをいただくぜ。


海に行くと、心に溜まっている汚れが綺麗に洗い落とされていくように感じる時がある。俺はよく、悩みがあったり落ち込んだりすると、朝日や夕日、それに海の空気にさざ波の音を聞くために海に出かける。特に日の沈みかけた夕日を眺めるのは最高の気分だ。美しい夕焼けとオレンジ色の空を眺めていると、怨みを食おうと思わなくなる。塩味だけの握り飯を頬張り、俺はその美味さに軽い感動を覚える。

そして、自らの胸に秘めた決意を吐き出す。

「星野天使、俺はお前に必ず勝ってみせる!」

だが、宿敵ははっきり言って強すぎる。今のままではまともに闘うことさえできないのが現実だ。奴の最大の長所は痛みを感じない体質。だが、痛みはあくまで感じないというだけであり、体自体は傷つくはずだ。だが耐久性が非常に高いため、並の攻撃では傷一つ与えることもできないだろう。俺の愛銃は人間相手ならば一撃で倒すことができるが、星野相手では無意味だ。ならば、別の武器を使用してみてはどうだろうか?

俺は愛銃に今まで蓄積してきた怨みのパワーと「奴に勝つ事のできない自分自身への怒りを込め、鋭い剣に変化させた。威力はどれほどのものかは不明ではあるが、少なくとも先ほどの銃よりは高い攻撃力を誇るに違いない。それを綿棒サイズに縮小させ、自身の新しいモットーを口にした。

「経験から学び、それを生かす……これが今から俺のモットーだ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ