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第九十一話
メールを送った次の日の夕方頃、東河さんから返信が来た。
返信の内容はこうだった。
メールありがとう。本の執筆をしていてセミナーは保留にしている。今週なら明日か明後日はどうでしょうか? 場所はセミナーをしていたビルのサロン。直接サロンに来てくれて良い。時間は十三時から十八時までであれば何時でも良いよ。お話できることを楽しみにしているよ。
忙しそうな時にメールを送ってしまって、とても申し訳ない気持ちになった。そうだよね、私は学生で長い夏休みだけど、社会人は毎日働いているんだから。相手の事をそこまで考えずにメールを送ってしまったことを後悔した。
人の迷惑を考えない人間だと思われているだろう。嫌われているだろう。メールを送ったことを謝ろうと思った。
折角、時間を作ってくれたから、もう止めておきますなんて言えない。やっぱり先に延ばしますなんて言えない。頭の中で次々と想像が浮かんできて、ずっとどうすれば良いのかを考えていた。
どうしようもないので会いに行く決心をした。
明日にしよう、明後日はお昼からバイトだから駄目だし。最近、何かと忙しいので休みたいけど仕方がない。
大きな予定が目の前に入ると考えることが多くて、時間が経つのが早い。
明日行きますという内容のメールを書くのに数時間も掛かって送った。




