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HSP少女とHSPカレシ  作者: なみだいぬ
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第七十四話

 「いらっしゃいませ~」

 来店されたお客さんは学生服を着た男性。

 私は奥の方の席に案内して、注文を聞いた。いつものミックスサンドとオレンジジュース。


「金次郎?」

 アカリさんは小さな声で聞いてきた。


「うん」

 私は小さな声で答えた。


 さっきの学生はたぶん高校生。それで勉強をするために店に来ている。週に三回ほど夕方から二時間ほど勉強をしている。受験生なのかな。常連のお客さん。

 “金次郎”というのは以前、手提げ鞄をリュックのように背負ったまま、参考書を読みながら来店してきた姿が“二宮金次郎”にそっくりだったからだ。その時、ホールをしていたアカリさんがあだ名を付けた。


「いらっしゃいませ~」


 次に来店されたお客さんはハンチング帽を被ったおじいさん。

 私は窓際の席に案内して、注文を聞いた。ホットコーヒーのブラック、豆はトラジャ。


「スパイダーマン?」

 アカリさんは小さな声で聞いてきた。


「うん」

 私は小さな声で答えた。


 さっきのハンチング帽を被ったお客さんはたぶん近所に住んでいるおじいさん。ほぼ毎日コーヒーを飲みに来ている常連のおじいさん。苦みの強いブラックコーヒーが好きみたい。

 “スパイダーマン”というのは、三月の冷え込んだ日の夕方に来店された時、おじいさんの鼻から鼻水が蜘蛛の糸のように長く垂れていた事があったからだ。その時、ホールをしていたアカリさんがあだ名を付けた。


 七町珈琲に来店される常連さんは結構多い。他には休憩に来ているタクシーのおじさん達、近くで働いているサラリーマンなど男性が圧倒的に多い。


 常連のお客さんにアカリさんや私の顔も覚えられているのかな。

 そして、変なあだ名も付けられていたりするかもしれないと思った。

挿絵(By みてみん)

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