第六十一話
「それじゃー、また明日ね」
今日の授業が終わって、ヒカリさんとユメさんは部活なので、校内で別々になった。
私とアカリさんは飛宮へ服を見に行く予定で、授業中からずっと今日は楽しい気分だ。以前、見に行った時に欲しかったフレンチガーリー系の服がやっと買える。
電車に乗って三駅ほどで“飛宮”に着く。ショップまでの順路も覚えている。
約一ヵ月ぶりに飛宮のサークルモールへ来た。天井の照明が明るすぎて眩しく感じた。
フレンチガーリー系の店に早く行きたいけど、アカリさんはどうなんだろう。今回も一通り見て周るのかな。
「とりあえず……。この前、カスミが欲しかった服から見に行く?」
アカリさんは気を遣ってくれたのか私を優先してくれた。
「うん。ありがとう」
私は早く行きたい気持ちを表には出さずに言った。
今日も人が多い。飛宮っていつも混雑しているイメージがある。
「あれっ、無い!」
以前は店前のディスプレイに飾ってあったフレンチガーリー系の服が違う服に変わっていた。
「前の服が無いじゃん! 売り切れたのかな」
アカリさんはディスプレイを端から端まで目を通したが見つからなかった。
「えっ、何で、何で」
私もディスプレイを何度も確認したが、どこにも無かった。
「今月から変わったのかもしれないね。初夏シーズンだから入れ替えになったんじゃない?」
「ええーーー」
確かにディスプレイにはお洒落な半袖と短いスカートが飾られていた。
「ちょっと店員さんに聞いてみよ」
アカリさんは店の中に入っていった。
私も後について店の中に入った。
行動的なアカリさんを見て、素直にすごいなぁと思った。人見知りの私だったら諦めて帰っていると思う。




