第三十九話
ある日の講義の時、大きな足音で教室に入ってきて、偉そうな態度で席に座った生徒がいた。
教科書も開かずにうつ伏せで寝始めた。
私には嫌いな人がいる。
それは真面目に生きていない人。講義にはいつも遅刻してくる。講義も聞かずに眠って、勉強もしない。周りの人には平気で迷惑を掛ける。自分の事しか考えていない。注意をされても聞かない。先ほど教室に入ってきた黒塚君。
いわゆるやる気の無い人。オリエンテーションで私の苗字“倉里”と近いので同じチームになったことがあった。
髪の毛は洗っていないのかボサボサで逆立っており、寝癖もそのまま。全然、整えていなくて汚らしい。髭も剃らず頬一面に生え放題で汚らしい。服装も全身黒色、洗っていないのか皺だらけで臭ってきそうな感じ。誰が見ても見た目が最悪。家に鏡が一つも無いのかもしれない。
何もできていないのにプライドだけは高い。自分の欲望のまま動いているみたい。人としてどうかと思う。
よくこんな人が大学に入れたな、と思った。
たぶん、何もやる気が全く無いのだろうな、と思った。
単位が足りず二年に上がれず、退学する。そんな未来が容易に想像できる。
こういう人は早く改心したら良いのにと思う。早く改心するべきだと思う。早く改心しなければならないと思う。
高校の時にもそんなクラスメイトがいたのを思い出す。どこにでもいるんだろうね、こういう人は。
真面目に生きていない人、私はそういう人が嫌い。




