第百二十五話
学校では勉強を頑張り、家では参考書を勉強する日々を続けた。友達と遊ぶこともないので、家にいる殆どの時間を勉強に充てた。友達はいないけど、友達なんかと遊ぶよりも勉強をしている方が楽しかった。
夏休みに入っても毎日勉強を続けた。新しい参考書を買ってもらって問題を解いた。どうしても解けない問題は父親に教えてもらって解いた。
今まで夏休みは長い印象があったが、今年はあっという間だった。
目標の中学校を目指してひたすら勉強することを頑張った。
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小学生の頃の記憶を映し出した五十インチぐらいの大きなスクリーンを前に、大学生の私は再び辛い気持ちになった。小学校の五年生から六年生は目を背けたい私の暗黒時代だ。何故、これほどまでにイジメられたのだろう。
今から思えば、第二次成長期で心の成長する時期で、精神的に不安定でイライラしたり、攻撃的になるので、そのストレスの八つ当たりする標的にされたのだろう。心理学を専攻している大学生の今だから分かる、誰かをスケープゴート(犠牲者)として吊るし上げて集中攻撃をする、という集団心理によるもの。
畑島さんのゴマダラカミキリの件をきっかけに、孤立していた私がそうなってしまった。特にイジメをしても反撃をしてこない私は格好の餌食だったのだろう。
私にとって忍耐の時だったが、人生の分岐点でもあったと思う。一生懸命に勉強をした結果、第一志望としていた中学校に無事合格した。イジメっ子の同級生がいない中学校で新しい生活が始まった。




