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大崎玄蕃と名を変え生き延びた武田勝頼の末裔の咆哮  作者: 吉良山猫
第2章海津城編
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寒くなってきたので!

セブンのおでんが大好きです。

風魔葵はお母様がしばらく滞在した後、風魔の里に帰って行ったのでホッとしていた。


朝食に風魔早苗が狸を吊るして狸鍋を作っている時には網丸が食われると肝を冷やした物だが、それを見ていた網丸は震え上がり、風魔早苗が帰るまで勝頼の屋敷の地下の一番奥深くから出てこなかった。


あの後、何回か脱走を試みたが全て見つけ出されて連れ戻されていた。


竹筒で息をして水中に隠れてる水遁の術で落ち葉だまりに隠れている際に上からお湯を入れられた時は本当に死ぬかと思ったほどだ。


風魔早苗に足つぼマッサージとその部位の効能や整体マッサージのやり方やその他のもろもろ叩き込まれてうんざりしていた。


しかし風魔早苗より主君である勝頼が疲れている時などにそれをするようにときつく申しつけられていた。


殿方は疲れを癒してくれる者を大切にするのでマッサージなどを行うことでより可愛いがられ美味しい物を食べさせてくれる筈ですと言われていたので美味い物が食えるならと渋々受け入れたのだ。


しかし、葵が覚えるようにと足つぼマッサージをされた時にはあまりの痛みにちびりそうになったくらいだが…


まあいいか試しにやってみようと早朝にこっそりと勝頼の寝室に忍びこんだ。


「えっとたしかここらへんをギュッと!」


「ギャー!!!!!!」


勝頼が激痛で布団から飛び上がる!勝頼は一体何が起きたか理解不能だった…何故なら葵はすぐに天井裏に姿を消していたからだ。


葵は薄ら笑いを浮かべていた…「フッフッフッフこれ楽しい!」


それからしばらくの間、勝頼は夜明けに足の裏の激痛で飛び上がる日々を送ったがだんだん慣れてきたのと、逆に身体の調子が良くなってきたのでまあ良いかと気にしなくなった。


ある朝、葵が勝頼の足の裏を責めようといつものように足をグリグリした後、台所に侵入して何か食べようとしていると勝頼が起きてきた。葵は隠れて見ていると、何やら白いドロドロしたものに蜂蜜をかけて食べている。そうヨーグルトだ!


「やはり朝はこれに限るな。やはり美味い!」と食べていると何か視線を感じる。するとよだれを垂らした葵がこちらを覗いている!?


「なんだ葵か?おはよう!もしや葵もヨーグルトが食べたいのか?最近何故か内臓の調子が良くてな、より健康になろうと牛の乳からこのヨーグルトを作ったのだ!」


葵にはヨーグルトに木苺で作ったジャムをたっぷり掛けた物を手渡す。


「うんまい!」葵を目を輝かせながら夢中になって食べている。お母様の言っていたことは本当だったか…こんなに美味い物が食べれるとはと葵は思うのであった。


季節は11月、戦国時代は普通は朝夕の二食なのだが勝頼は昼にいつも軽食を食べていた。葵はいつも昼はさつま芋を焼くか蒸すかで食べているのだが、勝頼に母上様から教わったので疲れを取る為、少しマッサージをしましょうとマッサージをすると、最近勝頼は果物や色々な物から天然酵母を作っており、今日の昼飯にと焼いたパンズに牛肉を叩いてミンチにして、助五郎から仕入れた種として使う分以外の玉ねぎを刻んで炒めた物と和えて作ったハンバーグに胡瓜のピクルスを挟んだハンバーガーを葵の分も作ってあげた。


「このハンバーガーなる物なんて美味しいの!こんな美味い食べ物があるとは!?」


ケチャップはトマトから作っていたのとマヨネーズも自作していた勝頼はそれをオーロラソースにしてハンバーガーに塗っていた。美味くないはずがなかった。


こんなに美味い物が食べられるとは、やはりお母様の言っていたことは嘘じゃなかったと葵はハンバーガーを頬張りながら思うのであった。


勝頼は「しかし冷えてきたな、今夜は鍋にでもするか?おでんが良いかな?」


「勝頼様おでんとはなんです?」


「ああ、美味い出汁の汁でな、ゆで卵や、竹輪、魚のすり身で作ったはんぺんや米を磨り潰して丸めたきりたんぽに、ちくわぶやイワシを摩り下ろして団子にしたつみれや油揚げで包んだ餅や昆布、蒟蒻、蛸、芋なども入れて土鍋で煮込むのだ!」


「どうだ?美味そうだろ?」


コクコクコクと葵は首を何度も縦に降る。よし今晩はおでんだ!


「やったー!」葵が飛び跳ねて喜ぶ。


「よし山県昌景や馬場信春、上泉信綱、真田昌幸、北条千代丸、前田慶次郎、雑賀孫市、霧隠才蔵達も呼んで宴を開くとしよう」


そして夜になり、皆でおでんを囲み宴会で盛り上がったのであった。


勝頼は柚子胡椒が好きだったので柚子胡椒も今度なんとかしたいと思うのであった。

足つぼマッサージは痛いけど気持ち良いのです。

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[一言] 閑話ながいぞよ
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