side-J・ダンジョンコア、とは――?
その後、七瀬さんがいくつか質問をしてレイナやアニスが答え――逆に2人の質問に七瀬さんや真一、または料理に対する質問などには紫鶴さんが答える言う場面もあった――
有益な情報があるかどうかは、オレには判断できなかったけど……………
「……じゃあさ、次はこれについて聞かせてくれない?」
真一が何かを思い出したように、ノーヴェル・マシーから渡された宝石を見せて言う。
「それって――ダンジョンコア――?」
「そういえば、ノーヴェル・マシーのおじ様が大量に盗んでたダンジョンコア、この世界にばらまかれちゃったんだよね――それも、取り戻さないと――」
「て、事は……これをまず、レイナに返すべきなのか?」
そう言って、真一は宝石――ダンジョンコア――レイナに手渡そうとし……
「待って! シンイチがダンジョンコアを持っていて、ファロちゃんがダンジョンモンスターだというのなら……ファロちゃんのマスターは――シンイチ――じゃないの!?」
「えっ? って、事は………このダンジョンコアを取り戻したら――ファロちゃんは死んじゃうってこと!? ダメ!!! ダメだよ!! そんなの!!」
宝石を受け取ろうとしたレイナは慌てて真一の手をつかみ、宝石を握りしめるようにきつく閉じさせる!
「……ダンジョンマスターの権限を譲渡してもらえばいいんじゃない?」
「マスターの権限譲渡はお互いに特別な関係じゃないと成立しないの――レイナちゃんとお父様、大魔王レオンガルデのようにね―――――……………それともシンイチくん、レイナちゃんと特別な関係になる?」
「え!? ……と、特別な関係って?」
「男女の関係になるのが一番ってっとり早いわ! ○ッ○〇するの!!」
ボッ!! ガタガタ!! ガッシャ~~ン!!
「シンイチくんがお父さんでレイナちゃんがお母さんってことで~~夫から妻にファロちゃんの親権を渡すって感じ、かな?」
「ストップ!! ストップ!! 高校生の俺とレイナのような幼女じゃコンプライアンス的にマズイ!! とりあえずこの話題はなしっ!!!!!」
「え? この姿じゃだめだっていうのなら――“翼よ”」
バサッ!
レイナの背中から翼が出現し、その中から一枚、銀色の翼が飛び出て光り輝く――!!
ポンッ♪
そんな軽い音とともに、レイナの姿がちょっと年上のお姉さんといった感じに変化する――
「これなら問題ないでしょ♪ さあ、シンイチくん、このレイナさんと特別な関係になろ♪」
「だからそういう問題じゃないって!! なんかオブラートに包んでいるけど、アウトだから!!」
物語の一部に不適切な表現があったことを謹んでお詫びいたします――by.Zyuka――




