保育園は辛いよ
幸洋の保育園。
たくさんの園児に、少ない保育士達が一生懸命お仕事している。
早苗先生の様子が少しおかしい。
園長先生に呼び出された時から……
ポンニャンはそれを見る。
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園長先生「聡クンのお母さんから、怒られましたよ! 日記帳の内容が悪いって」
早苗先生「えっ? 私は別に……」
園長先生「わかってます! でもお母さんに小言を言われるようではいけませよ」
早苗先生「……」
園長先生「もちろん、そんなつもりで書いた訳ではないでしょう。でも、ご両親から見たら我が子が一番なんですよ」
早苗先生「……はい」
早苗先生しょんぼり
うん、しょんぼり
どうしたの?
うん! おばあちゃんに怒られてる
エプロン『これはおっ説教だ! 早苗先生は悪いことをしたみたいだよ』
ホント?
エプロン、ホント?
エプロン『……早苗先生はいいと思ったみたいだけど、聡のお母さんからはそうは思われなかったみたいだ』
早苗先生「聡クンがお友達から、オモチャを取り上げたんです。例えその子が許しても、聡クンのためにならないです」
園長先生「わかるわよ、『しつけ』ですよね。早苗先生、アナタは正しいです。でも今はダメ」
早苗先生「お母さんから言われたからですか?」
園長先生「ちがいます! ごめんなさいね大きな声をだして……いいですか? 私のお話を聞いてくださいね」
早苗先生「……はい」
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第四十六話 怒
人間の感情は、笑う、泣く、悲しむ、怒る……その中でも……
怒
これは難しいんです。
感情を露わにする必要もあり、淡々とこなす必要もある。
「今の時代は、怒っちゃダメと言われます。でも、それは私には出来ません」
そうね。
自主性を育むために、怒ることは難しいです。
だけど怒らないと、いけない。
悪いことの線引きがわからないから。
「はい! だから」
早苗先生、日々、人間は勉強です。そして挫けず頑張って! いろいろな考えがあるでしょう。
今はいろいろ試しなさい。
私も出来る限りは、助けます。
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園長先生「今回はそれを言いたくて、来てもらいました。私は早苗先生に一票差し上げます。今はやりたいようにやりなさい……でも! 違うと感じたら、すぐに『怒』をいれますからね」
早苗先生「はい! ありがとうございます」
園長先生は味方みたい
うん、味方
エプロン『それは……どうかな?』
え? なんで?
どうして?
エプロン『早苗先生の味方なら……いや、今は何とも言えない。だけど!』
だけど?
なに?
エプロン『親は子供に必要以上に関与するものさ』
かんよ?
どうなるの?
エプロン『さあ、どうなるのか……』
……難しいんだ
……人間は難しいんだね




