表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
92/268

85.迷宮ダンジョン中ボス戦

 短めですが、キリが良いのでここまでで投稿します。

 迷宮ダンジョン9階層に来ているがここまではほとんど戦闘せずに来ている。

 グリモ以外は隠れる系のスキルを持っているし、そのグリモも俺の装備品扱いなので俺の隠密のアーツの対象内である。

 おかげでボスのフロアの階段前まで来ることができた。


 ここの中ボスも事前に調査済みだ。予定通り進めば問題なく攻略できるだろう。

 俺は中ボスフロアに続く階段を降りる。


 迷宮ダンジョンの中ボスはストーンゴーレムだ。

 HPと耐久力メインの持久戦タイプのモンスターである。

 こいつは動きが鈍く、一見俺たちのパーティーなら楽勝のように見える。


 しかし、物理防御がやたら高いのでエラゼムの斧とグリモの成長を待ってからでないと相当時間を消費していただろう。

 下手をすれば、ボス戦中にログイン時間の限界が来てしまうかもしれないぐらいに。


 今回はしっかり、準備を整えてきたのでやられることは無いだろう。だが、どれぐらいの早さで倒せるかでこの先に進むか、他のダンジョンでDランクダンジョンをクリアするかが決まる。


「ゴゴゴ……」


 ゴーレムが動き出したので俺たちも戦闘態勢に入る。


「行くぞ! みんな、準備はいいな?」

「チュウーー!」

「クーー!」

「……」

「!!」


 俺達はストーンゴーレム戦に挑む。


 ……………………。


「ゴゴゴ……」


≪従魔ハーメルがレベルアップしました。≫

≪従魔ヌエがレベルアップしました。≫

≪従魔エラゼムがレベルアップしました。≫

≪従魔グリモがレベルアップしました。≫

≪テイマーのレベルが上がりました。≫


 ストーンゴーレムがポリゴンに変わる。

 やはり、物理防御が高くエラゼムの斧はともかく、ヌエの嘴ではほとんどダメージを与えられなかった。

 今回はそうなることがわかっていたので、一度試した後は闇魔法による足止めをメインに切り替えてもらった。


 今回はエラゼムが大活躍した。

 リビングアーマーの種族特性だった鈍足が無くなり、鉄塊の斧で大幅に攻撃力を強化された一撃は、物理防御の高いストーンゴーレムにさえ、かなりのダメージを与えていた。


 極めつけは幽鬼になって手に入れた新たな種族特性である鬼気だ。

 最初に一発入れてから、時間がたつごとに筋力が上がる。

 ストーンゴーレムのような持久戦をしてくるモンスターには打って付けというわけだ。

 これなら、このまま迷宮ダンジョンを攻略していくのもありだ。

 今後はストーンゴーレムまでを周回して、徐々に下へ降りていくとしよう。


 俺はストーンゴーレムを倒して出てきた宝箱の中身をチェックする。

 前に初級ダンジョンで出てきたような、途中からスタートできるようなアイテムは出てこなかった。

 Dランクダンジョンの中でも最大20階層のダンジョンについてはそういったアイテムは出てこない。

 一応、20階層ならパーティーで挑めば、中断を挟まなくてもダンジョン制覇できるようになっているらしい。


 ポーション等の消耗品がいくつか入っていたが、ここまで来るのに使った分を補充できたくらいの量だ。

 今回は中ボスを倒せたことで満足するしかないかと思ったが、消耗品アイテムの中に1つ面白いものを見つけた。



召喚契約の本(低) スキル「召喚魔法」を持っているプレイヤー、住人、従魔が使用することができる。召喚リストに低級の召喚獣をランダムで1種類追加する。使用後、このアイテムは消滅する。


 召喚魔法スキルはMPを消費して召喚獣を呼び出すスキルだ。

 指定されたMPを消費して召喚リストから召喚したい召喚獣を選ぶ。

 召喚獣を呼び出した時のMPは自然に回復せず、召喚獣がやられて消滅するか、送還しなければ、消費アイテムを使用しても回復しない。

 召喚獣はパーティー枠を使う事はなく、MPは持つ限り召喚できる。

 基本的に召喚獣に意識はなく、逐一召喚者が指示しなければ動かない。


 普通はレベルアップごとに召喚リストに召喚できる種類が増えていくのだが、この召喚契約の本や専用のクエスト等でリストに召喚獣を追加することができる。

 その為、低級とはいえ召喚契約の本はかなりのレアドロップだったはずだ。


 俺は召喚契約の本のページを捲ってみる。

 どうやら、ちゃんと読み物としての体を取っているようで、内容が書いてある。

 ……誰かにあげるか売るかしようと思ったが、このまま1冊の本として持っていようか。

 ひとまず手に入れた事を隠して、自分で読破してから考えるとしよう。


 俺は宝箱からアイテムをアイテムボックスに移し、転移の魔法陣で総合ギルドに戻る。

 総合ギルドの転移の扉でマイルームに戻り、召喚契約の本を本棚にしまう。

 順調だったとはいえ、ストーンゴーレム戦で時間を使いすぎたので、ここでログアウトすることにした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ