204.修行の成果②
NAME「エラゼム」 ウイングの従魔
種族「剛力夜叉」LV65 15UP 種族特性「魔法生物」NEW「怪力」
HP 660 100UP
MP 250 30UP
筋力 134 (+27) 38UP
耐久力 77 14UP
俊敏力 42 7UP
知力 22 8UP
魔法力(+15) 34 5UP
スキル
「斧術LV9」「刀術LV5」4UP「不動心LV6」「筋力上昇LV8」1UP「迷彩LV3」「氷魔法LV3」1UP「歩行術LV4」1UP
装備品
鬼鋼の大太刀 NEW
雪結晶のペンダント
総重量 91
エラゼムは大太刀を積極的に使用するように指示した為か、スキル「刀術」の成長が著しい。
進化先の選択肢は多かったが、最も大太刀を生かせそうな種族を選んだ。
見た目は大きく変化し、今までの黒を基調とした甲冑から一転して朱を基調としたデザインに変わった。
兜の飾りも三日月を倒したようなものから、牛のような二本一対の角に変わっている。
背中のマントには、黒い軍配と斧をクロスさせたような絵が描かれていた。
種族特性「怪力」はレベルアップ時のSPが筋力に振られやすくなり、筋力を2割上昇させる特性である。
エラゼムがリビングアーマーの時に持っていた種族特性「鈍足」をプラス効果にした筋力版のような特性だ。
NAME「グリモ」 ウイングの従魔
種族「インテリジェンスブック・ライブラリ」LV70 18UP 種族特性「魔法生物」「装備品」NEW「学習・極」
HP 10
MP 1770 460UP
筋力 1
耐久力(+10) 1
俊敏力 1
知力 110 30UP
魔法力 138 34UP
スキル
「魔力上昇LV7」1UP 「火魔法LV8」1UP 「水魔法LV7」2UP 「土魔法LV6」3UP「闇魔法LV6」2UP 「光魔法LV6」4UP NEW「空間魔法LV1」NEW「治癒魔法LV1」「情報LV2」「魔物知識LV2」1UP NEW「種族知識LV2」
装備品
白クマのブックカバー
総重量 1
グリモも順調に成長しており、俺がグリモを装着すると知力が560になる。
つまり、「知天の司書」による知識スキルのレベルアップを1段階上げてくれるのだ。
見た目の変化は乏しいが、装飾に施された細工がより細やかになっている……気がする
NAME「カレル」 ウイングの従魔
種族「マンダー・トレーラー ♂」LV60 12UP 種族特性「両棲」NEW「巨体」NEW「体内空間」
HP 610(+1000) 140UP
MP 870(-500) 110UP
筋力 46 14UP
耐久力 50(+50) 11UP
俊敏力 72(-50) 5UP
知力 20 2UP
魔法力 70 20UP
スキル
「隠者LV4」2UP「水術LV9」2UP「水魔法LV8」1UP「水泳LV5」1UP「疾走LV7」2UP「運搬LV4」2UP「HP上昇LV3」1UP「睡眠LV3」「不動心LV2」NEW「空間魔法LV1」
おそらく、最も変化が大きかったのはカレルだろう。
まず、体がものすごく大きくなった。ビッグマンダー・ランナーになった時点で3mほどの大きさになっていたが、現在の大きさは20mを超えるだろうか?
……この進化先を選択する際、注意事項が沢山出てきたのは驚いた。
まず、この進化先を選ぶ際は町中を避け、外壁の外で進化させるというもの。
街中でも進化させることはできるが、進化時に周りの物を破壊する可能性が高く、被害を出した際は称号に懲罰が付くらしい。
他にも、この進化系統を選ぶと今後は体が大きくなる進化先はあれど、小さくなるような進化先は出なくなる。ステータスの俊敏に大きなマイナス補正が付く等、注意事項だけで埋め尽くされたウインドウが表示された。
その大きさゆえに小回りが利きにくく、入れる場所も少ない。
俊敏に圧巻のマイナス補正が入る為、戦闘で活躍させることも難しくなった。
何故、このような進化先を選んだかと言えば、移動の足を担当してもらうためだ。
今まで長距離の移動には馬車を使っていた。
しかし、馬車での移動は寄り道をすることが出来ず、読書している俺はともかく従魔達は暇を持て余す事も多い。
その為、体躯の大きいモンスターを従魔にして、俺を運んでもらおうと考えていた。
しかし、カレルがスキル「運搬」を覚えた事と体が大きくなりそうな進化先が有った為、カレルに移動の足を担当してもらおうと判断した。
元々の予定では5~6mくらいの大きさになる進化先を選び、ミーシャとイトスに小型の馬車を作ってもらう予定だった。
しかし、進化先を増やすためにフォローオラズの付け替えをしていた時にこの進化先が現れた。
「空間魔法」を付与した時に出現したこの種族は、体内に別空間を持っており、様々な物を保管することが出来る。
基本的には食べ物などを保管するために使うそれは、生きた生物も入れるという。
その事を確認した俺は予定を変更して、カレルをマンダー・トレーラーに進化させることにした。戦闘要員からは外れる事になるが、今後の旅では活躍の場は多いだろう。
NAME「ジェイミー」 ウイングの従魔
種族「セルキー・グロース ♂」LV46 26UP 種族特性「水棲」NEW「未熟」「脂肪」
HP 670(-50) 170UP
MP 840(-50) 320UP
筋力 23(-5) 8UP
耐久力 38(-5) 18UP
俊敏力 26(-5) 13UP
知力 38(-5) 20UP
魔法力 77(-5) 42UP
スキル
「水魔法LV8」3UP NEW「光魔法LV1」「水泳LV6」1UP「治癒魔法LV6」2UP「睡眠LV5」「不動心LV1」「遠見LV3」「気配察知LV1」「精霊術・光LV1」 NEW「精霊術・水LV1」
NAME「シラノ」 ウイングの従魔
種族「フェンリル ♀」LV42 34UP 種族特性「夜行性」「月」
HP 860 510UP
MP 670 420UP
筋力 66 25UP
耐久力 52 17UP
俊敏力 67 30UP
知力 43 14UP
魔法力 41 11UP
スキル
「光魔法LV2」1UP「爪術LV7」4UP「疾走LV5」2UP「気配察知LV3」1UP NEW「歩行術LV2」NEW「睡眠LV2」NEW「遠見LV1」 NEW「牙術 LV2」
NAME「ベルジュ」 ウイングの従魔
種族「フェンリル ♂」LV40 35UP 種族特性「夜行性」「月」
HP 580 380UP
MP 810 410UP
筋力 41 14UP
耐久力 40 13UP
俊敏力 55 26UP
知力 57 27UP
魔法力 80 36UP
スキル
「精霊魔法・光LV5」2UP「爪術LV4」3UP「光魔法LV3」2UP「水魔法LV2」1UP NEW「危険察知LV2」NEW「睡眠LV3」NEW「遠見LV2」
後発組の神獣・精霊組のステータスは素晴らしいの一言。
レベルが倍近く違うにも拘わらず、一般的なモンスターである先輩従魔と遜色ないものとなっている。
ただ、フェンリルとセルキーは2段階進化しなければ、マイナス効果のある種族特性を取り除くことが出来ないようだ。
その為、セルキーになってから1度しか進化していないジェイミーは、緩和されているもののマイナス効果の種族特性が残っている。
見た目に関しては、3匹ともそのまま大きくなったような見た目だ。
ジェイミーの大きさはギリギリ魔道具に入る大きさであるが、次の進化では足りなくなりそうなので、ミーシャ辺りに相談しようと思う。
フェンリル達も俺を見下ろすほど大きくなり、もう“子”フェンリルとは言えない大きさに成長した。
ただ、精神の方はまだまだ子供のようで、頭を擦り付けるように甘えてくる。
知識の国に行くには、ダンジョンランクでBランク相当の戦闘力が必要とあったが、かなりの過剰戦力になったと思う。
戦闘力が足りなくて再修業になるよりは良いはずだ。
それよりもラビンスで注目を集めるようになったのが問題だ。
現在、フェンリルを従魔にしているのは俺だけと思われる。
子犬のような時は、隠密スキル等を駆使して目立たないようにできた。
しかし、2度進化を経て一端のフェンリルまで成長した2匹を連れているとそうはいかない。
おまけに背中に珍しい従魔を背負っているとなればなおさら注目を集める。
それはもう、話を聞きたいだのクランへの勧誘だのが増えてきていた。
そして、先日。
粘着し始めたプレイヤーが現れたので、運営に通報する事態になってしまった。
丁度、ベルジュがフェンリルに進化できたタイミングだったのでそろそろラビンスを離れる時なのだろう。
今日は身バレ対策としてミーシャに用意してもらった普段着セットを装備してイニシリー王国の王都で消耗品の補充を行う。
NPCの商品ではなく、新米プレイヤー達が作成したアイテムを購入していく。
「abundant feasibility online」がサービスを開始して1年。
その期間一定間隔でゲーム機器が販売されており、随時新規プレイヤーが増えている状態だ。
おかげで始まりの町を擁するイニシリー王国では、プレイヤーメイドのアイテムが格安で売られている事が多い。
テイマーである俺は消耗品を一手に引き受けなければいけない為、今の状況は大変助かる。
所持金に余裕はあるが、安く買える事に越したことは無い。
俺は初々しい後輩プレイヤー達の屋台を物色しながら、今後の旅に思いを馳せるのだった。




