表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
読書好きが始めるVRMMO(仮)  作者: 天 トオル
1.彼がゲームをする動機
22/268

19.Eランク昇格と孵化

≪ 町中クエスト 荷運び をクリアしました。報酬 100ラーン をお受け取りください。≫


≪貢献ポイントが1溜まりました。一定ポイント溜まりましたのでランクを上げることができます。総合ギルドのカウンターにギルドカードを提示してください。≫


 Fランク最後のクエストを終え、総合ギルドでカウンターにいたレーナさんに報告したことでいつもとちがうアナウンスが流れる。

 今回のクエストは老夫婦が孫にプレゼントを用意したが大きくて運べなかったので荷物持ちをするというクエストだった。


 「おめでとうございます。貢献ポイントが一定まで溜まりましたのでEランクに昇格できます。」

 レーナさんがそういうとウインドウが出てくる。


 ≪ Eランクに昇格しますか?    YES/NO ≫


 NOを押したらどうなるか気になるが目的のためにもYESを押す。

 するとレーナさんがテイマーギルドのモーフラさんが持っていたような紙を取り出して宣言した。


「イニシリー王国、「始まりの町」ファースト。総合ギルド職員レーナがプレイヤー、ウイングのEランク昇格を認めます。」


 ≪ 総合ギルドのランクがEランクに昇格しました。ギルドカードをご確認ください。≫


 なんとなく思ったがこのギルドで使っているこの紙ももしかしたら魔法契約書の類かもしれない。そんなことを考えながら俺はギルドカードを確認する。


 ギルドカード


 総合ギルド   E   5P


 テイマーギルド   F


 所持金   5350ラーン


 確かに総合ギルドのランクがEになっている。それと貢献ポイントは維持されるようだ。

 ギルドカードを確認した後、レーナさんの説明を聞く。

 EランクになるとFランクの時より信頼や技能が必要なものを受けられるようになる。

 それとこのランクからは他のギルドのクエストと重複することも多いのでどちらか、ないし両方に貢献ポイントが割り振られるものもある。


 他のギルドの依頼も総合ギルドに貼ってあるので今までと同じように受けられるそうだ。

ただし、他のギルドに関する依頼はそのギルドにも共有しているので受諾が早いほうが優先らしい。 


「大まかな説明は以上になります。その他細かい部分については随時ご質問ください」


 ランクアップを果たした俺は今すぐにでも司書ギルドに行きたいところだが、2つ問題がある。1つは資料室の本がまだ少しながら残っていること、もう1つはモンスターエッグの魔力充填があと1回で完了することだ。微妙に予定が残った状態で次に行くのは気持ち悪い。

 なので資料室最後の一画を制覇しつつ卵の孵化を目指そうと思う。

 俺は予定を決めると資料室に向かい、本を読み始めた。


 ≪習得度が一定に達したため、スキル「気候知識」を習得しました。≫


 最後の最後で新しいスキルを手に入れたようだ。

 内容を確認してみよう。


 「気候知識」LV1  パッシブスキル

・LV1  パーティーメンバーの気候・天候から受ける行動阻害を軽減。


 パーティ内とは従魔も含むのでこの効果が役に立つこともあるかもしれない。

 特にハーメルなんて強風の吹き荒れる場所では吹き飛ばされそうだ。

 新しいスキルの考察もそこそこに俺は卵を孵すためにギルド前の噴水そばに行き、最後の魔力充填を行う。

 相変わらず慣れない虚脱感とともに卵へ魔力充填が完了する。


≪ モンスターエッグへの魔力充填が完了しました孵化を開始します。≫


 その表示とともに卵が光りだす


………………


 まぶしい光が収まるとともにそこから現れたのは………………







……………………真っ黒な鶴だった。


  ≪ナイトクレイン ♀(幼体)のテイムに成功しました。名前を付けてください。≫



NAME「」

 

種族「ナイトクレイン ♀」LV1 種族特性「飛行」「夜目」

 HP 40(-20)

 MP 80(-20)

筋力 3(-1)

耐久力 2(-1)

俊敏力 5(-4)

知力 5

魔法力 7(-6) 

 スキル

「嘴術LV1」「闇魔法LV1」「迷彩LV1」


状態 「幼体」


 ……なんかものすごくステータスが下がっているのはたぶん状態が「幼体」だからだろう。

 「幼体」の詳細はこれだ。


 状態 「幼体」  生まれたての為、体が半分ほどでステータスも万全ではない。

解除までゲーム内時間で48時間

 

 説明があいまいなところを見るとモンスターによって状態に差があるのだろう。

 この表示だと時間になったら急に大きくなるのかな?


「クーーー」


 俺の腰ぐらいの大きさの鶴が鳴く。これで半分だと俺の目線まで成長しそうだ。

 鶴の嘴の下をなでると鶴は目を細めて気持ちよさそうにする。

 その様子を眺めながら、種族特性とスキルを確認する。


特性


「飛行」   翼により空を飛ぶことができる。運搬できる量は筋力補正。

「夜目」   暗闇による視界阻害を受けない。

 

スキル


「嘴術」LV1  アクティブスキル

・LV1  強突き 消費MP5    嘴に魔力を纏いつつく。攻撃力の補正は魔法力依存。


「迷彩」LV1  パッシブスキル

・景色の色が体色と近い場合に気づかれにくくなる。効果はレベルに応じて上昇する。限定条件下では「隠者」より高い。


 種族特性「飛行」は鳥系には必須特性だ。運搬についてはあまり期待できないだろう。「夜目」も種族名にもある通り夜に行動するためだろう。

続いてスキルだが闇魔法についてはいいだろう。

 「嘴術」は俺たちの中では初めての攻撃アーツ持ちのスキルだ。そして、限定的ではあるが隠れることができる「迷彩」。今のところ全員隠れるスキルを持っているな。

 さて、こいつの名前を考えてやらないとな。

 俺がそんなことを考えていると。


「なんですか今のーーー」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ