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読書好きが始めるVRMMO(仮)  作者: 天 トオル
1.彼がゲームをする動機
12/268

11.命名とステータス

旧21.22です。

 なるほどこのステータスを見ると一般人でも蹴散らすことができるだろう。

 確か、NPCとPC間でステータスの条件に差は無かったので最低でも俺の初期ステータスはあるはずだ。 半分以下のステータスしかないこいつなど脅威ではないだろう。

 気になるところを確認してみる。



 特性「泥」   泥による行動阻害を受けない。

 

 スキル


「危険察知」LV1  パッシブスキル

・自らにダメージ判定が出るものを感知する。範囲はスキルレベルに依存する。


「泥術」LV1  アクティブスキル

 アーツ  

・LV1  泥固め 消費MP10~ ・・・自分を中心に泥を固め、固定する。効果範囲は消費MP10ごとに1メートル。


「隠者」LV1  パッシブスキル

・周りから気付かれにくくなる。効果はレベルに応じて上昇する。


 まず、種族特性「泥」は持っていて当然といえよう。

 こいつがないと泥の中に居続けることは厳しい。

 生態にそった特性だ。

 続いてスキルについてである。

 「危険察知」は狙っていたスキルの1つだ。おそらく泥の塊にいたのに俺の鍬に反応できたのはこのスキルのおかげだろう。視界が悪く上からのダメージ源は認識できても進行方向の俺に気付けなかったことに関しては不運だったなとしかいえない。


 次に「泥術」はこの種族には必須のスキルだろう。

 そういえば、泥の塊をつかんだ時に崩れなかったのはこのスキルのせいだったのかもしれない。

 最後に「隠者」は隠密のパッシブ版のようなスキルで俺もとるか悩んだが説明にもある通りレベル依存なので最初のころは効果が薄い。

 実際、こいつが動いてから認識がそれることはなかったので、レベル1ではそれほどでもないのだろう。

 俺がそう考察していると。


「チュウ、チュウ、チュウ」


 と、くぐもった声ではなくなったが何か訴えてくるように鳴く。

 ……そういえば名前を付けなければならなかったな。


「なんだ?名前がほしいのか?」

「チュウ」


 俺が聞くとネズミはうなずく。……先ほどよりしっかり意思の疎通が取れるようになった気がする。これもテイムの効果だろうか。

 しかし困った。特に考えていなかったな。

 ネズミ・ラット・マウス・子……………………


「よし、お前の名は ハーメルだ!」


 由来は子供の頃に読んだ絵本「ハーメル○の笛吹き」が由来だ。

 ネズミが出てくる物語で有名どころといえばこれだろう。


「チュ」


 了承するようにネズミが鳴く。


≪従魔契約が完了しました。≫

≪テイマーのレベルが上がりました。≫


 ん、おかしいな、テイム1回の成功でテイマーのレベルが上がったぞ?

 司書の時は1冊読むだけではレベルが上がらず資料室の整理を1日やってようやくのレベルアップだったのにこんなに早くレベルが上がっていいのだろうか?

 ……そういえばメニューにログがあったな。確認してみよう。

 

 なるほど、ログを確認してみると見慣れない討伐ログがかなりの数続いていた。

 どうやらアナウンスがあるのは一定の経験値を手に入れたときに流れるらしい。

 泥の中にいた小さい虫系のモンスターを中心に鍬やシャベルで突き刺して倒していたようだ。あまりにも弱いので気づかず葬ってしまったようだ。

 思ったよりモンスターがいないから会えなかったのではなく、弱すぎるため気づかぬうちに戦闘?(虐殺)していたようだ。ちなみに、ログに残っていた主なモンスターは


カンタベーションワーム(ミミズのようなモンスター)

ソイルアント(蟻のようなモンスター)

スモールスライム


 が主に占めていた。

 理由もわかったところで自分とハーメルのステータスを確認してみる。



NAME「ウイング」

種族「人族」 種族特性「器用貧乏」

 HP 100/100

 MP 130/150  50UP

筋力 10

耐久力 10(+7)

俊敏力 10(+2)

知力 15      

魔法力 10


 SP  10P  5UP


戦闘職「テイマー」LV2  1UP

生産職・特殊職「司書」LV2

 スキル

「調教術LV1」「隠密LV1」「闇魔法LV1」「言語LV1」「読書LV1」「魔物知識LV1」

装備品

初心者テイマーの鞭

初心者司書のコート

初心者の靴

司書の目録(初)


総重量 4


称号

 「才能を示す者」「ナビさんのお気に入り」「用意周到」


従魔  「ハーメル」


 どうやらHPやMPにSPを1振ると10増える様だ。

そう言えば司書がレベルアップしたときのSPを振っていなかった。ついでに振っておくか。


NAME「ウイング」

種族「人族」 種族特性「器用貧乏」

 HP 100/100

 MP 130/200  50UP

筋力 10

耐久力 10(+7)

俊敏力 10(+2)

知力 20    5UP  

魔法力 10

称号

 「才能を示す者」「ナビさんのお気に入り」「用意周到」


従魔  「ハーメル」


 テイムの消費MPが多いのでMPに振るのは確定として司書に関わるスキルに補正が入りそうな知力に振った。 

 続いて「ハーメル」


NAME「ハーメル」  NEW ウイングの従魔

種族「マッドラット ♂」LV2 種族特性「泥」


 名前の空欄にハーメルの文字が入り、俺の従魔の表示が入る。

 直接ハーメルを見ると頭の上にも同じように名前と俺の従魔の表示が出る。

 そこまで確認したところでそういえばそろそろ引き上げるつもりだったことを思い出し、ログアウトすることにした。


「またな、ハーメル」

「チュウーーーーー!」


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― 新着の感想 ―
[一言] ( ̄□ ̄;)!!放置されたww
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