96.グリモ進化

≪従魔グリモがレベルアップしました。≫

≪従魔グリモのレベルが一定に達しました。種族進化ができます。≫

　今週も終ろうかというくらいにグリモのレベルが20に届いた。

　何とか休みの日にＤランクダンジョンに挑戦できそうだ。

　俺はグリモの進化先を確認する。

≪従魔グリモは進化が可能です。進化先を選択してください。≫

・マジシャンズブック（赤）

・マジシャンズブック（茶）

・マジシャンズブック（青）

・マジシャンズブック（黒）

・インテリジェンスブック・リスト

　ハーメルを超える進化先の種類だ。俺は進化先の内容を見てみる。

　どうやら、名前にマジシャンズブックとついた進化先は似たようなものらしい。

　それぞれが1種類の魔法に特化した種族特性に変わるらしい。

　例えば、マジシャンズブック（赤）は火魔法に補正が入る種族特性を得る。

　グリモの場合は、火・土・水・闇の4種類の進化先が選べるようだ。

　これはグリモが持っているスキルと同じラインナップである。

　ちなみに、闇魔法はグリモのレベル上げの途中で覚えた。

　理由は最近の戦闘スタイルからくる。

　グリモを効率よくレベルアップさせるには俺が前に出る必要がある。

　その為、必然的に足止めすることが多くなり、闇魔法を多用したわけだ。

　逆に使う事が少なかった光と風の魔法は覚えなかった。

　

　さて、最後にマジシャンズブックではない進化先だ。

　名前から察するに、インテリジェンスブックの正統進化といったところか。

　こいつもなかなか個性的な進化先だと思う。

　種族特性に『学習』というものが追加される。

　これは簡単に言ってしまえば、俺が読書で得たスキルの練度ないし習得度をグリモも得ることができるというものだ。

　しかも、俺が得る練度・習得度が減ることが無いのだ。

　さすがに俺が得る数値よりは減るようだが、それでもグリモの強化にかかる時間をそれなりに省略できる。

　今までは、グリモのスキルレベルを上げたり、スキルを覚えるためには俺がスキルを使いまくるしかなかった。

　しかし、グリモを装備したまま読書すれば、グリモのスキル習得が大幅に短縮できることだろう。

　

　まぁ、グリモがスキルを覚えるときは俺も覚えている可能性は高いので大きな効果を得るのは難しい。

　しかし、今後の進化先を考えるとスキルは増やしておいて損は無いだろう。

　俺はグリモの進化先を決める。

NAME「グリモ」　ウイングの従魔

種族「インテリジェンスブック・リスト」LV20　10UP　種族特性「魔法生物」「装備品」ＮＥＷ「学習」

　HP　10

　MP　410　　130UP

筋力　1

耐久力　1

俊敏力　1

知力　42　　21UP

魔法力　62　　26UP

　スキル

「魔力上昇LV2」1UP　「火魔法LV3」1UP　「水魔法LV2」1UP　ＮＥＷ「土魔法LV2」　ＮＥＷ「闇魔法LV1」

　進化時のＳＰは全て知力に振られたようだ。

　マジシャンズブックを選んでおけば、魔法力に振られただろうが、魔法をどれか1つに絞るつもりは無いので選ばなかった。

　今は良いかもしれないが、絞ったことで行きにくくなる場所が出ると困るからだ。

「　(≧▽≦)　」

　グリモも進化できてうれしいようだ。

　笑顔の顔文字を出しながら、小刻みに揺れている。

　これで俺の従魔は全員、1回は進化したことになる。

　そして、Ｄランクダンジョン攻略に動き出すことができるという事だ。

　俺は一度、マイルームに戻り、消耗品をそろえる事にした。

　ラビンスの総合ギルドからマイルームに向かう。

　俺はマイルームでアイテムの整理をしながら、Ｄランクダンジョンの攻略で使うものをそろえていく。

　大体、準備が整ったところで、従魔たちと食事をとりながらステータスを確認する。

NAME「ウイング」

種族「人族」　種族特性「器用貧乏」

　HP　500 《+10》

　MP　1750 《+410》　　200UP

筋力　30 《+1》　　　　

耐久力　50(+72) 《+1》　

俊敏力　45(+10)《+1》　

知力　135《+42》　　 20UP

魔法力　60《+62》　　30UP

※グリモのステータス補正は《　》内の数値。

戦闘職「テイマー」LV27　　3UP

生産職・特殊職「司書」LV25　　4UP　　

SP　　

戦闘スキル

「調教術LV4」1UP　「隠密LV4」1UP　「盾術LV5」1UP　「杖術LV4」2UP

魔法スキル

「闇魔法LV5」1UP　「水魔法LV4] 2UP　「火魔法LV3」1UP　「土魔法LV4」2UP　ＮＥＷ「光魔法LV1」　ＮＥＷ「風魔法LV2」　ＮＥＷ「無属性魔法LV1」

知識スキル

「言語LV3」1UP　「読書LV7」1UP　「魔物知識LV3」　「種族知識LV2」　「医療知識LV1」　「気候知識LV2」　「迷宮知識LV4」ＮＥＷ「植物知識ＬＶ1」

生産スキル

「掃除LV5」2UP　「料理LV2」

装備品

グリモ（インテリジェンスブック・リスト）　ＮＥＷ

甲殻類のタワーシールド　ＮＥＷ

黒司書のコート　ＮＥＷ

黒の靴　ＮＥＷ

司書の目録(上)　ＮＥＷ

文豪のローブ

絆のペンダント

総重量　24

称号

「才能を示す者」「ナビさんのお気に入り」「用意周到」「物語の旅人」

NAME「ハーメル」　　　ウイングの従魔

種族「ハイドラット　♂」LV28　3UP　種族特性　「隠遁」

　HP　200　　20UP

　MP　310　 　

筋力　9　　　

耐久力　13（+15）　

俊敏力　45（+10）　　7UP

知力　11

魔法力　30（+5）　　6UP

　スキル

「危険察知LV5」　「泥術LV5」1UP　「隠者LV5」1UP　「睡眠LV6」1UP　「逃走LV3」

ＮＥＷ「迷彩ＬＶ1」

装備品

貝殻の杖（ネズミ用）　　ＮＥＷ

忍者の上衣（ネズミ用）　ＮＥＷ

忍者の袴（ネズミ用）　　ＮＥＷ

忍者の頭巾（ネズミ用）　ＮＥＷ

小さなわらじ（ネズミ用）ＮＥＷ

総重量　5

NAME「ヌエ」　　ウイングの従魔　

種族「ミッドナイトクレイン　♀」LV27　2UP　種族特性「飛行」　「夜行性」

　HP　180　　

　MP　300　　

筋力　25　　2UP

耐久力　15（+2）　　

俊敏力　42　　2UP

知力　16　　6UP

魔法力　30（+5）　　

　スキル

「嘴術LV5」1UP　「闇魔法LV5」1UP　「迷彩LV4」　「不動心LV1」　ＮＥＷ「遠見LV1」

装備品

黒のスカーフ　　ＮＥＷ

貝殻のペンダント　ＮＥＷ

総重量　　2

NAME「エラゼム」　ウイングの従魔

種族「幽鬼」LV22　2UP　種族特性「魔法生物」「鬼気」

　HP　250　　　

　MP　120

筋力　66（+3） 　9UP

耐久力　45　　　　 　　

俊敏力　17　　

知力　 10　　1UP

魔法力　15　

　スキル

「斧術LV5」1UP　「刀術LV1」　「不動心LV4」　「筋力上昇LV5」2UP　「迷彩LV2」

装備品

鉄塊の斧　　ＮＥＷ

総重量　50

　俺がグリモのレベルアップのために魔法スキルを使いまくっているおかげで、魔法スキルが軒並みレベルアップしているな。

　しかし、すでに推奨レベルを超えているからか、職業レベルや従魔のレベルアップが遅い。

　やはり、早急なダンジョン攻略が必要だ。

　俺はステータス画面を閉じてマイルームを出る。

　いよいよＤランクダンジョンの攻略に挑戦だ。