7 「小説家になろう」のレーティング
「小説家になろう」へ投稿したアレコレを語るエッセイ、今回のテーマは、レーティングです。
前回のエッセイで、私はなぜなろうへの参加が遅れたかをお話ししました。単にR18の恋愛小説だったという、身も蓋もない理由です。
私はネットに小説を投稿するまで、知りませんでした。一般書籍とウェブ小説で、レーティングが違うことを。
大人向けの恋愛小説や歴史小説だと、一種のサービスでしょうが、大人な男女の触れあいが描かれます。小説のワンシーンにちょこっとその手の描写が出てきても、直ちにR18本とは指定されません。
指定されるのは、それらの描写が話のメインという場合でしょう。
が、ウェブ小説の場合は、例えワンシーンでもその手の描写が入るとR18となるようです。学校の図書室にある本でも、ウェブではR18に指定されるかもしれません。
はじめ私は、厳しすぎないか? これじゃ自分の書く小説、ゼーンブアダルトじゃん! って落ち込みました。
いや、アダルト読むの好きですよ?
でも、私の小説のメインは、アダルトシーンではなく主人公のトラウマ克服なんだけど、それでもR18なのかあ……と、不満たらたらでした。
考え直しました。
市販の小説は、編集、校正など、たくさんの目を通過して書店に並びます。また作家名やレーベルで、おおよその内容……特にレーティングに抵触しているかどうかは、検討がつくでしょう。
しかしウェブ小説はフリーダムです。誰もが投稿できます。私みたいなただのど素人も小説を発表できます。単なる下手な小説なら時間を無駄にされる以上の害はありませんが、ヘイトをまき散らされる可能性もあります。
商業小説と違い、ウェブ小説は毎日大量に投稿されます。大量の小説をじっくりチェックしてレーティング審査するなんて不可能でしょう。もしかすると、最近はAIでできるかもしれませんが。
ということで、ウェブ小説のレーティングを厳しくするは当然です。少しでもその手のシーンを描写したらR18というのは、もっともに思えます。
考え直した私は、どーせR18になるならと開き直り、大人な描写を妙にはりきって書いたのですが、これ以上この話をしても「小説家になろう」では読めない小説なので、やめておきます。
R18小説の扱いについてはサイトによって様々です。で、こちら「小説家になろう」本体にはR18小説を投稿できませんが、同じアカウントを利用して「小説家になろう」グループの別サイトに投稿することができます。
作者はR18小説も全年齢小説もほぼ同じツールで管理できますが、読者はこの作者の全年齢サイトからR18小説を直接読むことはできません。
また作者の中には、全年齢小説とR18小説を別名義にしたい方がいらっしゃいます。通常、小説投稿サイトは一人一アカウントが原則なので、別名義で書くことはできません。
小説家になろうグループでは、ひとりの作者が全年齢用とR18用と、それぞれペンネームを変えることができます。
R18小説をすみ分けて管理している小説家になろうグループは、なかなか良心的なサイトでしょう。読者にとっても作者にとっても。
さて、実はここから先
小説家になろうは、投稿者に市販小説より厳しいレーティングを課している。なのに、なんでアダルト広告出すんだよ~!!!
と続けるつもりでした。
実際、二年前、なろうに露骨にアダルトな広告が出たので、私は苦情を入れました。するとなろうの運営は、お詫びと共に「URL・スクリーンショットなど」を送るよう、求めてきました。
私は要望通りに返信したのですが、事態は一向に変わらないので、諦めていました。
改めて現在(2024年6月)、小説家になろうの広告を確認したのですが……すごーく微妙ですが、多分R18サイトへ直結するリンクはなさそうです。
対策してくれたのでしょうか?
なおアダルトな広告そのものは否定しません。サイトによりけりでしょう。いやなら見なければいいのですから。
ただ「小説家になろう」の場合は、投稿者にレーティングを課す以上、アダルトな広告を出すのはポリシーに反するんじゃないかと、私は思うわけです。
これまで「小説家になろう」に投稿して感じたアレコレを書いてきましたが、ひとまずこのエッセイは、これで終了とさせていただきます。
今までありがとうございました。
今後は、別サイトに載せたエッセイを披露するつもりです。小説家になろうに限定せず、小説投稿全般について語るエッセイとなります。
できましたら、そちらもご覧いただけると、ありがたく思います。




