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1 読まれる文章を書きたい

 私は、昨年秋にこちら「小説家になろう」で投稿を始めた五十代の会社員です。

 いくつか短編を投稿したあと、我ながらよく書けた(と思っている)長編小説『「日本人」最後の花嫁』を投稿したのですが、期待ほどの反応が得られませんでした。

 そこで『「小説家になろう」に投稿した。もっと反応来ると思ってた』という、愚痴満載のエッセイを半ばやけくそに投稿したところ、こちらは予想外に反応がありました。

 問題の長編小説を読んでくださった方もいらして、本当にありがたいことです。

 愚痴ばかりのエッセイなのに、励ましやアドバイスをいただけて嬉しく思っています。


 いただいた感想を元に、私の小説の課題を考えてみました。

 三人称小説には高い筆力が求められるのに、文体が統一されておらずバラバラ。比喩などの表現方法が不適切であり、かつ内容も間違っているので、集中して読めない。ジャンルはSFだが、タイトルやあらすじが恋愛小説のノリなので興味が湧かない……そんなところでしょうか。


『小説家になろう』のアクセス解析では、ページごとのビューがわかります。私が今まで使っていた投稿サイトでは、どのページが読まれているのかわからなかったので、これはありがたい機能です。

 このアクセス解析によると、私の長編は本編第一話まで読まれますが、そこで止まっている方が結構いらっしゃいます。特に、愚痴エッセイを公開したあとは、その傾向が強いです。


 つまり、私の文章に問題があるようです。

 このエッセイでは、数回に分けて小説への思いを語ります。



 はじめに恥ずかしいカミングアウトをします。

 私、これまで自分の文章は悪くないと思っていました。

 だって「ココナラ」で誉められたもん。


「ココナラ」とは、何でも屋さんよろしく、ホームページ作成や翻訳など、様々仕事をネット経由で頼めるサービスです。

 小説関連だと、校正や添削、小説指導、イラスト作成などが頼めるようです。私はココナラで、自分の小説の感想をお願いしました。


 はい、感想をお願いしたのです。お金を払ってまで小説の感想をもらうよってどうよ? と思われる方もいるでしょう。でも、せっかくがんばって書いた小説、しっかりとした感想ほしいじゃありませんか。

 私は、ココナラの小説感想サービスで「文章力がある」と何度か(すべて別人)言われました。

 小説家になろうに投稿した長編小説でも、同じ感想をいただきました。

 なので勘違いしたのです。自分は文章力があると。

 有料の感想サービスなら、断りがない限り誉めてくれるのに。



 わかりやすい文章のコツとして、「文は短めに」「難しい単語は使わない」とよく言われます。

 自分の文章は、このあたりはバッチリです。

 というのも、長い文を書きたくても書けないのです。そもそも長い文章を読むのが嫌です。特に、英語の関係代名詞を直訳したみたいな、主語がやたら長い文章が苦手です。

 たとえばこんな文章はどうでしょうか?


******


 私が十三年前、中心地区にある五年前に潰れたスーパーで購入したピンクと灰色の縦縞で染められた電気毛布の正しい使い方は、就寝時に蒲団と一緒に掛けることであり、椅子に座った状態で直接体中に巻き付けるのは、間違った使い方である。


******


 すみません。がんばって主語が長い文を書こうとしたのですが、単なる悪文になってしまいました。


 また難しい単語も同じ、出したくても出せません。たとえば、汗牛充棟・捲土重来・艱難辛苦・千客万来……だめだ! 四字熟語を思い浮かべようとしたけど、全然出てこない! お役所関係が得意なカタカナもよくわかりません。インクルーシブ・シーズ・ベネフィット……あ、これ、常識ですね。

 難しい単語は(書け)ないし、文章も短い。うん、問題ないじゃん。



 私は小説の文を書くとき、以下のことを心がけています。


●語尾を変化させる

●同じ単語をひとつの文で、二度以上使わないようにする

●読点「、」の位置に気を配る

●主語に変化をつける


 逆に言うと、これ以上のこだわりポイントはありません。


 文が読みにくいといった趣旨の感想をいただき、考えてみました。

 どうも「AがBした」「CはDだ」といった、数学の証明みたいな文の羅列になっているようです。

 そもそも小説らしい文章を書こうという発想が欠けていますね。思い浮かべた情景と会話を記述するのでいっぱいです。表現方法まで気がまわりません。

 文章表現に対する考えが、浅かったようです。

 みなさま、小説に限らず仕事の文章でも、一度書いたら見直されているかと思います。私も公開する前に何度も見直しています。

 が、その見直しは、誤字脱字や「てにをは」チェックのレベルで止まっています。


 小説の文章は、単に出来事を綴ればいいというものではありません、多分。何を伝えたいか、どんな風に感じて欲しいか、どんな演出をするのか……それらを念頭に置いて執筆すれば、読者の方が次ページをクリックする文章になるのでしょう。

 しかし、具体的に自分の文章をどう直せばいいかというと、よくわかっておりません。

 つまり読書量が足りないんだろう、という普通の結論に落ち着きました。

 

 もっともっとエモーショナルな文章を書きたい! と言いつつ、努力が嫌いな自分、現在X(旧twitter)と「あつまれどうぶつの森」に耽溺する日々。

 明日はなんとかするから、今日はごめんなさい。


いかがだったでしょうか? 次回は、一人称と三人称について語るつもりです。

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