詩歌集2 一輪の春 作者: 徳田タクト卍 掲載日:2025/03/04 2月の終わりごろから あちらこちらに咲き始めた 菫(すみれ)の花 家や道端の隅のコンクリートの隙間 公園などで ぴょこぴょこと咲く 紫色の大人しめの色 なのに 美しくてつい惹かれる 散歩の時も 急いでいる時も 菫を見つけるとつい眼で追ってしまう ちいさくて 基本、目立たないように咲いているのに 菫が咲いているとすぐ見つける そして 菫を見つけるたびに思う ──もう、春なんだなと ある日の昼下がり公園を横切ると ちいさな菫がたくさん咲いていた しゃがんで菫を見つめながら ちいさな春を感じた──