14、音高受験準備
音高によって受験科目やシステムは違います。
また、私の経験はン十年も昔のことですので、現在とは全く違う可能性がありますので、ご了承ください。
小6でピアノを始めた私が、音楽高校(以下音高)を受験することに決めたのは、夏期講習を受けて打ちのめされた後、中二の2学期の終わりごろだった。
夏期講習であまりにも苦労をしたのだけど、それでも楽しくて、受験してみたくなったのだ。
だけど、音高に受かる確率はかなり低い。
担任の先生は、音高がどんなものかもわからずに、応援してくれた。
母は黙って、協力をしてくれた。
X先生は、音高のY先生を紹介してくれて、音高受験に備えた。
Y先生のところには、音高を受験する子がすでに4人いて、4人ともとても上手だった。歌のレベルが足りていない私には、彼女たちのレッスン風景を見学できるだけでも、とても勉強になった。
Y先生の生徒さんで、音高受験に落ちた人は今のところ誰もいないらしい。
それが・・・私がその第一号になると思うと、なんだか申し訳ない気がした。
だけど、やるしかない。
ピアノも声楽も毎日ものすごく練習した。
楽典もソルフェージュも習いに行き、なんとか受験できる程度には・・・及んでいなかったけれど、知識は得た。
ピアノなど本当に下手くそで、ひどいものだった。とにかく受験曲1曲だけを弾きこんだ。
先生には「受かっちまえばこっちのもんよ」と言われた。そこまで酷い私のピアノで受験しようというのだ。
そうして、中三の冬。音高受験に挑んだ。
つづく。
次話は受験に挑みます。
続けて投稿します。




