マンボウみたいに死ねたら
マンボウ最弱伝説。
そんな都市伝説の正体はといえば、ただ単にネットで盛り上がった事実無根のネタ合戦による集合体らしい。
その1、ウミガメにぶつかりそうな予感のストレスで死亡。
その2、水中の泡が目に入ったストレスで死亡。
そんなデリケートすぎるマンボウの死因がマンボウ最弱伝説となって、なんとなくマンボウは残念な生き物的ポジションになっている。
でも、そんなに簡単に死ねるなんて羨ましいなって思った。
まだカメにぶつかる前なのに、衝突前にフライングで死ねるなんて、痛い思いしなくていいわけだから、幸せな死に方なのかもしれない。
あとはなんだっけな。
ウミガメにぶつかる前に死んだ仲間を見てショック死した、とか、そのショック死した仲間からもらったストレスで死んだとか。
いいなあ。
そんなに簡単に死ねたらいいよね。
痛みや苦しさ、そういうものを長々と味あわずにすぐに死ねたら、きっと楽だろうな。
まあ、デマなんだけどさ。
でもそんなに簡単に死ねたら、悩んでるヒマなんかきっとないんだろうな。
ちょっと油断してたらすぐに死んじゃうだろうから。
んで、自分がなんで死んだかも分からないうちに死んじゃうんだ。
死ぬことへの恐怖を感じてるヒマもきっとないんだろうな。
あーあ、あのバカ、ふざけた死に方しやがって。マンボウかよ。
そんな感じで、ネタになるような死に方で死んで、死んだあとにみんなが笑ってネタにしてくれるような死に方ができたら、きっとなんかいいよね。
葬式で死因を告知すると、みんなから笑顔がこぼれる、みたいな。
死んだあとも、いつまでも死因で笑いがとれたら、なんかちょっとお得だしおもしろいかな、なんて思うんだ。
自分の死に方の話だし、誰かに強要してるわけじゃないから、不謹慎ではないと思うんだけど。
今日はそんなマンボウのお話でした。




