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『団欒』

「おかえり【ぼくちゃん】」


 今日もたくさん遊んだ【ぼくちゃん】が“我が家”であるゲルに戻って来たら、そこで出迎えの声をかけてきたのは本来ここにいるはずのない人物だった。


「!!」


「あらあら、今日も泥だらけねぇ。

 ダグルにきれいにしてもらいなさいね。

 すぐに夕餉よ」


「キュー」


【ぼくちゃん】とダグルが浴室に向かったのを見送って、オフェーリアは盛り付けを始めた。

 カトラリーはマティアスが運んでくれる。


「前菜はスモークサーモンのマリネ、これはマティアスも【ぼくちゃん】も大好物だものね」


 マティアスはともかく【ぼくちゃん】も意外にも大人舌でマリネやピクルスなども好むのだ。


「キュー、キュッキュッー」


「おっ、相変わらず早いなぁ。

 今日はママが早く帰ってきて嬉しいな」


 マティアスが目を細めて頭を撫でている。

 そんな“家族”の様子を見てオフェーリアは知らず知らずのうちに微笑んでいた。


「さあ、運んでちょうだい」


 オフェーリアはたった今焼き上がった白身魚のムニエルを皿に移しソースをかけるとキッチンのカウンターに並べていく。

 次は山盛りのエビフライだ。

 大皿に盛り付けられたそれは各自好きなだけ取り分けるように、タルタルソースは別の器に入れて出した。

 あとは温め直したチャウダーと食べ応えのある黒パンだ。


「フェリアー」


 珍しいマティアスのおねだりだ。


「んん〜?

 ハムとコーンのでいいかな」


 マティアスの大好物、ポテトサラダがボウルごと置かれる。

 途端に彼の機嫌が急上昇した。


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― 新着の感想 ―
[一言] 斬られた怪我の功名かこうしてマティアスとオフェーリア お世話好き?のダグルと家族?になれたが斬られてなかったらどうなっていたことか…
[一言] ぼくちゃん良かったねぇ フェリアママの手料理が食べれるよぉ〜(≧▽≦)♫ どれも美味しそうだけど私はピクルスが苦手 ぼくちゃんは偉い 好き嫌いがないのが羨ましいです マティアスパパ分かってる…
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