表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
449/617

『空振り?』

「とりあえず……

 せっかく淹れてもらったのでいただきましょうか」


 オフェーリアがソーサーに手を伸ばす。

 そしてそのソーサーを手にカップを取り上げて一口。同時にこめかみがピクリとする。

 オフェーリアは上品な手つきで紅茶をテーブルに戻すと、異空間収納からクッキーやフィナンシェ、マドレーヌなどを取り出した。


「おや、これは懐かしい」


 オフェーリア専用の菓子を包むための油紙、その模様に目を細める。

 ロバットはオフェーリアの餌付けによって甘党になったのだ。


「ん〜

 このバターの風味がたまらないですね。

 ついつい食べ過ぎてしまいそうです」


 ひと味足らなかった紅茶も、なんとかなりそうだ。


「じゃあ【賄賂】で、まとまった数を渡しておきましょうか」


 何かの時の進物用に箱詰めになった焼き菓子詰め合わせをテーブルにつんでいく。


「どうぞ、お納め下さい」


「これはこれはご丁寧にありがとうございます」


 形式ばったやり取りのあと、ふたりは揃って笑い出した。




「キューーッ!!」


 わずかな場のゆらぎを、その動物的な感覚で捉えた【ぼくちゃん】が大きく鳴いた。


「なんだ?!」


 マティアスが振り返ると今朝ぶりのオフェーリアの姿がある。

【ぼくちゃん】は飛びつき、マティアスは素早く立ち上がった。


「ただいま〜」


「思ったよりも早かったな。

 ……その顔は思うようにはいかなかったか?」


「うーん、ここ数年の記録も見てもらってるんだけど、駄目かな〜

 もうこれは直に採取に行かなくちゃダメかね」


 それも時期的に期限がある。


「もう夕食は食べた?」


「いや、まだだ」


「じゃあ、作り置きだけど一緒に食べようか」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ