『冒険者パーティー』
「此奴らは大陸の冒険者ギルドから派遣されてきた者らか?」
「はい。
入場の時の記録では大陸の内陸の方の町のギルド所属のようです。
これでも上級のAランクの冒険者パーティーです」
「なるほど……
一体どんな依頼を受けてきたのやら」
「新生ダンジョンの未踏破階層探索の依頼だったと思うけど?
【ぼくちゃん】のことは入場の時にそういう存在がいると説明を受けたはずよ。
この連中はあえて意図的に【ぼくちゃん】を襲撃したのね」
オフェーリアは足元に転がっている布袋をチラリと見た。
「答えなさい。
これを持って帰ってどうするつもりだったの?」
魔力による圧と殺気で起き上がれない冒険者パーティーの面々の、かろうじてひとり顔をあげた男が声を出そうとしている。
その横で兵士のひとりが袋を開けて……そして怒りの形相を向けて叫んだ。
「何で腕まで持ってきた?!
どういうつもりだ?!」
獣人たちの支配する大陸、その内陸にあるダンジョン都市からやって来た彼らは、良くも悪くも普通の冒険者だった。
竜人国で新たに出現したダンジョンはあらゆる意味で特別で、島に渡る前から噂に事欠かなかった。
『黄金のメダルを着けた特別な魔獣がいるらしい』
ダンジョン島に着き縦穴を降りる前から浮き足立っているのに気づいていた。
だが、誰がそれを咎められるだろうか。
このダンジョンはまだ正式公開の前で、階層ごとのその広大な土地の探査が中々進まないために条件付きで入場を許されたのだ。




