『治療2』
「これは丸薬を飲み下せないもののための簡易な方法なの。
あなたたち、覚えておいてね。
それとポーションと一緒に増血剤の丸薬も常備しておいてちょうだい。
すぐに効く類の薬ではないけど、大切な薬だから」
大きな怪我では出血多量でその命を落すものも多い。
本来、いかに出血を減らすのかが大事なのだ。
「さあ【ぼくちゃん】
ゆっくりでいいからこれも飲みましょう」
意識が戻ってすぐにこれでは、いささか辛いものがあるだろうが【ぼくちゃん】はフェリアには忠実だ。
言われたとおりに苦い薬を飲み下し、再び横たわった。
「これでとりあえず安心ね。
しばらく休ませて、外に連れ出すわ。
……それと何が起きたのか、わかっているのかしら」
「はい、遠くからではありますが目撃者がおりますので」
「その人から直接話が聞けるのかしら?」
「はい、今は交代でダンジョンから出ておりますが、外の休憩所で待機しておりますのでこの後、場を用意するつもりでした」
オフェーリアは満足そうに頷いて、また【ぼくちゃん】に視線を移した。
「腕はちゃんとしてあげるわ。
だからゆっくりおやすみなさい」
今までポーション浸しだった身体に【乾燥】をかけて乾かしてやる。
そして毛布で包んでやった。
「本当に皆、良くやってくれたわ。
これからも不測の事態は起きると思うの。
その時も今回のこれを思い出して、出来るだけでいいから処理してちょうだい」
可及的速やかに今回使用されたポーションを補給しなければならない。
そしておそらく私物のポーションを使った者もいるはずだ。彼らにも報いなければならない。
「……それと、【ぼくちゃん】のメダルはどうしたの?」




