表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
383/617

『深夜のひととき』

 辺りが闇に包まれる深夜。

 必要最低限の灯りを残した野営地の中、オフェーリアはひとり佇んでいた。

 そこにゲルから出てきたのはマティアスだ。

 結界石の有用性を認識した兵士たちは、オフェーリアに言われた通り就寝している。

 最後まで残って見張りをしていた飛龍隊の副長も、オフェーリアと交代してゲルに引っ込んでいた。


「どうだ?」


「ん〜

 姿は現さないけど、ずっとこっちの様子は窺ってるね。

 なので一度私が」


「駄目だ!」


 オフェーリアの言葉に被せるようにして、マティアスが話を遮った。


「マティアス、心配ないよ?」


「それでも駄目だ」


 マティアスの手がオフェーリアの腰に回り、いきなり持ち上げられた。

 足が宙に浮き、抗うのを諦める。


「わかったよ。

 でももうしばらく観察するよ。

 ……ちょうどいいからお茶にしようか」


 携帯用簡易コンロとヤカンを取り出し、湯を沸かす。

 今宵の茶はマティアスもお気に入りのハーブ茶だ。お茶請けにクッキーも出してすっかりリラックスする。


「まあ、しばらく監視して、出てこなかったら休みましょ。

 明日は残りの半分弱くらい?

 階段までは行きたいわね」


「問題ないのだろう?

 日程にも余裕がある。

 焦って怪我人を出しては本末転倒だ」


「怪我人で思い出したわ。

 今は班にひとつくらいでいいと思うけど、緊急用のポーションなんかを纏めたアイテムポーチを兵士一人一人に持たせたいと思うの」


「アイテムポーチか、安くはないな」


「そのへんは任せてちょうだい」


 手渡された金属製のマグカップに香り高いハーブ茶。夜間の寒さを凌ぐ、今ここで出来る最高の贅沢だ。



「マティアス、来たみたい」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] マティアスさん、超過保護すぎぃ(笑) フェリアさんを心配し過ぎなのは可愛いね |ωΦ).。.:*♡ マティアスさんにとってはフェリアさんが番になるのかな(*゜ω゜*)? ラブラブなお2人も沢…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ