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『休暇』

 オフェーリアは数日ぶりに都に来ていた。


「あらぁ、最近はよく顔を見せてくれるわね」


 ふらりと寄ったダイアナの元で彼女は嬉しそうだ。


「で、新婚生活はどう?」


 本来なら聞きにくいことをバッサリと聞いてくる。


「新婚生活も何も、陛下にはまだ一度もお会いしてないわ」


「はぁ?」


 ダイアナがカウンターの向こうから身を乗り出して、すぐにこちら側にやってくるとオフェーリアの肩を掴んだ。


「それはどういうことなの?

 相手側からぜひにと懇願されての輿入れだったのよ?」


 ダイアナはすでに激怒モードだ。


「ダイアナ、落ち着いて。

 実は離島でダンジョンが発生してね、そっちの討伐に行っていたのよ。

 最初に多数の負傷者が出てね、その治療もしていたし、結果的にタイミングが合ってなかったのよ。

 第一、そんな状況で結婚式どころではないでしょう」


 事実、家を失った島民もいるのだ。

 死者こそ出なかったが彼らは今一時的だが本島に避難している。


「う〜ん、それならしょうがないかしら。

 最初は私のフェリアに何てことをしてくれてるんだ、と頭に血が昇ったけどね」


 態度が柔らかくなったダイアナからお茶に誘われ、ようやくリラックスできる。



「でも一度も会ってないって問題よ?」


「ん〜

 お忙しいのじゃないかしら。

 ダンジョンの件もあるし」


 湧きは収まったが冒険者などを呼び込むにはまだまだ整備が必要だ。

 そもそもダンジョンを外部に公開するかも決まっていないだろう。


「んもう、お人好しなんだからァ」


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