『決着』
ダンジョン穴から溢れ出した魔獣が第4段階を迎え、その数をだんだんと減らし始めてようやく先が見えてきた。
ただ、1匹1匹が強くなり竜人兵の怪我が増えて、それが顕著になってきたとき、オフェーリアは【真空魔法】の頻度を上げた。
「オフェーリア、なぜバッサリといかない?!」
マティアスは納得いかなそうだがオフェーリアにとっては今主流のオークウォーリアーやオークジェネラル、三頭狼やアシュラベアーなどはかなりおいしい獲物だ。
「範囲攻撃魔法は見た目は派手だけど、実はそれはど効率がよいわけではないの。
スピードというなら【真空】の方がずっとよいのよ」
「そんなもんかね」
「そんなものよ」
ここにきて発現しているオークウォーリアーやジェネラル。
実はそれらは調薬の素材として良し、食用として良しの万能型の魔獣なのだ。
特にそれらの睾丸から作る精力剤は有名で、まだ出現していないオークキングのそれは最高級品とされている。
そして食用肉としてはこの獣人の大陸で亜人系の魔獣の肉を食用としているのかは確かでないが、それなら他所の大陸で売ればよいのだ。
「とにかくそろそろ決着をつけてしまいましょう。
私は大丈夫だけど兵の限界が近いでしょう?」
いつものように魔法の範囲から漏れた魔獣の始末を頼むと、それぞれの持ち場につく。
そしてもはや作業になりつつある討伐が始まる。
それから3日後、ようやく“湧き”が収まった。




