『深森林の奥にて』
深森林の奥、魔の森にて目についた魔獣を屠りながら自由自在に飛び回っていた。
特に大蛇の種類が凄い。
毒蛇に関しては主に麻痺毒と腐敗毒があるが、この森では両方の種を採取することができ、これで毒に関する研究を進めることができる。
ただ蛇はその血液も素材となるため屠るのに多少の苦労はあったのだが。
「えへ、日が暮れちゃった」
夢中になって採取をしていた結果、ふと気づくと周りが暗くなっていた。
深い森なので元々薄暗かったのがよくなかった。
「でも大丈夫だもんね〜」
オフェーリアには移動式住居とも言うべきゲルがある。
気ままなひとり野営が決定して、オフェーリアはもう乗り合い馬車に戻らなくてもいいかと思い始めていた。
「やっぱり集団行動は性に合わないのよね。
……でも明日になったら街道を追っていってみましょうか」
懐を分つとしても一度は会って話した方がいいだろう。
オフェーリアはうずら豆がたっぷりと入ったミルク仕立てのスープとローストビーフ、あとはロールパンという簡単な夕食を終えて就寝した。
「おお!てんこ盛り!!」
昨夜、ゲルの外側に結界を張って寝たのだが、今朝起きてみたところ結界に激突して死亡もしくは仮死状態の魔獣が積み上がっていたのだ。
「なるほど〜
滅多に人の寄らない深い森の奥にゲルを張ると、まるで魔獣ホイホイのように突進してくるというわけね」
仮死状態の魔獣にとどめをさしながら異空間に収納していくオフェーリアは昨日の嫌なことなどすっかり忘れたかのようだった。




