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『質問』

「まずは名前から、そしてどこからこのハズレにやってきたんだい?」


「ここは【ハズレ】という町なんですね。

 私の名はフェリアと申します。

 えっと、ここは西宝大陸ですよね?」


「また古い名で呼ぶなぁ。

 たしかにこの大陸は、大昔はそう呼ばれていたようだが、今は陽西大陸と言っている。

 フェリア、あんた何もんだ?」


「陽西大陸、ハズレの町。

 よろしければ国名も教えて下さい」


「はあ?そんなことも知らないで、あんたどうやってここまで来た?

 ここは陽西大陸、トルアーダ辺境地区、ダモント領、ハズレだ」


「なるほど……」


 オフェーリアは自前の紙と万年筆を出してメモしていく。

 そして簡単な西宝大陸(陽西大陸)の形を描いて、目の前の兵士に差し出した。


「ちなみにここはどのあたりですか?」


「まったく……

 人の話を聞いているのかよ。

 ……あ〜、ちょうどここらへんかな」


 兵士は文句を言いながら、それでも律儀に指し示してくれた。


「なるほど……

 本当に端っこですね」


 彼の示した場所は、ちょうどイチゴ型をしている大陸の北東の端っこであった。


「先ほどの答えですが、私は転移陣で飛ばされてきました」


「なっ!

 あんた【幻人(たびびと)】かよ!?」


 目の前の兵士が勢いよく立ち上がって、その拍子に椅子がけたたましい音を立てて倒れた。


「はい、はじめはそのことを隠して町に入ろうとしましたが……あまりにもものごとを知らなすぎてかえって怪しまれると思い直しまして。

 嘘は言っておりません」


「こりゃあ、参ったな。

 何百年ぶりだ?五百か?六百……もっとか?

 それと転移陣なんて残ってたんだな」


「ええ、でももう使えないかもしれません。

 かなり(周りが)痛んでいたので」


「そんなもの、この近くにあったのか?」


「ええ、あの極彩色の森の中に」


 今までは慌てていただけの兵士の顔が、真っ青になり悪鬼のような表情になった。


「あんた、あそこから来たのか?!」


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― 新着の感想 ―
[一言] 良い門番だな~ 主人公も、嘘なく素直に明かしてるし。 500年ぶりのなんだ。 大事になりそうね。
[一言] イチゴ型の大陸♪ なんか可愛い(^∇^) まともそうな兵士だし、トラブルのない旅になりそう?
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