48.大天使ステラちゃん、おいしいサプライズ
「おわったあっ!!」
大きな声を上げたマルクスが、泡だて器を振り上げる。
泡だて器に引っ付いていた、すっかり綿のようになったメレンゲがあちこち飛び散って、近い場所にいたルイやレミが「おい!」「マルクス!」と文句を言うように口々に声を上げた。
それをチックが「まあまあ」と嗜めて、補助してくれている料理人さんたち二人が飛び散ってあちこち付いてしまったメレンゲを慣れた様子で綺麗にしてくれる。
「お疲れさん。マルクスも、みんなも、よく頑張りましたってな。これで時間のかかる下準備はおしまいかな」
苦笑いしたみたいなピンクのエプロンのチックはそう言うと、マルクスが完成させたメレンゲのボウルも引き寄せ、チックの作ったメレンゲと一緒にひとつのボウルにまとめた。
チャーリーが泡立てた生クリームのホイップは生地に少し使って、残りは甘くして冷やしてから完成したパンケーキに添えるんだって。
補助してくれている料理人さんたち二人がテキパキ動いて今度はパンケーキを焼く準備を始めてくれてる。
私も手伝おうかなって思ったけど、サッチモが火を使う準備だからまだみんなは待ってていいよって言って待つことになった。
「もうパンケーキが焼けるんだねえ。チックはお料理がお上手だ」
「んー? まあ、普段からわりかしつまみだ何だと作ってるからな」
「すごおい」
私の言葉に「そりゃどうも」と笑ったチックが大きなお手々で私の頭を三角巾の上からポンと一度押さえてくれた。
「さて、『調達班』が持ってきて重さを量ってくれた小麦粉やらはこのへんのやつか?」
「そうよ。これと、これと、こっちは分量を量ってあるわ」
「お、完璧。あんがとな。じゃあちゃちゃっと混ぜましてっと……」
はきはきした言葉遣いでレミがチックに答えてる。
今日おうちに着いてから自己紹介してた時までは落ち着かない様子のレミだったけど、今は落ち着いててなんだかとってもお姉さんに見えた。
レミもお料理に慣れてるのかとっても手際がいい。
私はおうちの料理人さんのサッチモのところに行ってくいくいと彼の袖を引いてみる。
サッチモはすぐに気が付いてなんですかって言うみたいに小さく首を傾げて見せてくれた。
「サッチモ、私もこれから時々お料理してみていいかなあ」
「わ! もちろんです! ステラお嬢様と一緒に美味しいものが作れるなんて、夢みたいです」
嬉しそうに言ってくれるサッチモに私も嬉しくなる。
チックやレミを見ていると、お料理の手際がいいと、なんだか格好いいなあって思ったの。
年上や年下に関係なくお姉さんになれるような気がして、次にまた同じようにみんなとお料理するときのために練習するのもいいかもなあと私は思った。
そうやって話していると、会話が聞こえたのかチャーリーも嬉しそうに声をかけてくれる。
「その時はぜひ、私もご一緒したいです」
「チャーリーはもうとってもお上手だったよぅ?」
「ステラお嬢様と、もっと料理作りをご一緒してみたいなと思いまして。それに、私の好きな、えっと、名前が思い出せない料理も、いつか作ってみたいです」
「え! チャーリーの好きなお料理? なんだろうねぇ? もしかしてオムレツかなあ」
「オムレツだったでしょうか? うーん、好きな料理、忘れてしまったみたいです。食べればきっと思い出せると思うのですが……」
「! じゃあ、私が作ってみてあげるからねえ、チャーリーの好きなお料理、私が作るからねえ、そしたらチャーリー思い出せるからねえ」
「本当ですか? とっても嬉しいです。ありがとうございます、ステラお嬢様」
「うん!」
チャーリーの好きな食べ物って、今まで聞いたことがない気がする。
なんのお料理だろうねってお話が盛り上がるのに、サッチモが「さすが当家自慢のフットマン、やりますね」と笑っていた。
サッチモは何か知っているようなご様子で、もしかしたらチャーリーの好きなお料理が何か気がついたのかもしれない。
私は、私の力だけでチャーリーの好きなお料理を当てたくなっちゃってて、「サッチモ、わかっても言っちゃダメだからね!」とお願いした。
サッチモがそれを快諾してくれてホッとする。
私はチャーリーが好きなお料理を思い出せるまで、次からのお勉強の無い日はたまに厨房でお料理をさせてもらうのがいいかもなあと思った。
「ステラお嬢さん、そろそろ焼くぞ。『サプライズ担当』はまだいいのか?」
「わあ、もう焼けるんだねえ、チックすごい。えっとね、サプライズはねぇ……」
チックが声をかけてくれて、サプライズの中身を知らないチックはそろそろじゃないのかなって教えてくれたみたいだった。
私も焼く前に準備したほうがいいのかなってサッチモを見たんだけど、サッチモは「焼いてからで十分間に合いますよ」と言ってくれて、チックが上手に焼くところをみんなで見守ることにする。
材料がよく混ざり合ったもったりとしたパンケーキの液に、チックがおたまをしっかりと沈めて掬い取った。
それを、よく手入れされ熱されたフライパンへ高い位置からゆっくりと注ぐ。
ジュワアア………
耳に気持ちがいい、弾けるような音がフライパンの上で跳ねた。
ゆっくりゆっくりと黒く光るフライパンを覆うように柔らかいクリーム色が広がって、それからすぐピタリと止まる。
私が知っているパンケーキよりも小さな径のそれは、けれど今日みんなで分けっこするなら丁度いい一口サイズだ。
ゴクっと、誰かが唾を飲む音が聞こえた気がした。
音のした方を見ればすぐ隣で前のめりになっているルイがいる。
ルイは甘いものが好きみたいで、しょっぱいおやつと甘いおやつが出た時はいつも甘いおやつをたくさん食べるの。
今も目をキラキラさせているルイを見て、きっとサプライズをしたらルイの目はもっとキラキラになるねって楽しみになった。
* * *
焼き上がり、積み上げられたパンケーキたち。
大きなお皿二つに分けられ盛られたそれを前に、みんなは再びキッチン隣のお部屋に戻ってテーブルを囲み座っていた。
私だけはチャーリーとサッチモと一緒に調理場の隅からある物を運んでいる。
もちろん、『サプライズ』のための、あのお釜だ。
重たいお釜を私は持つことが出来ないから、サッチモがうんしょと運んでくれるのをチャーリーが手伝っている。
私は、それが直前までみんなから見えないように目隠しになるように先頭を歩く係だ。
「じゃあん!」
不思議そうに私たちを見ていたみんなの前で、私は勢い良くお釜の前を退き、元気にお釜を示して見せた。
みんなが見た事もないお釜にわっと声を上げ、なんだなんだってワクワクしてるのが分かる。
私が「お釜っていう東国のお鍋なんだよ」って説明してる間に、サッチモとチャーリーがお釜をみんなの前のテーブルに乗せてくれた。
鉄でできたお釜は重たくて、乗せた時には中身も相まってテーブルにずしっとした重さが伝わる。
蓋が乗ったままのお釜をテーブルに置き終わったサッチモが、みんなに向けておいでおいでというように鍋のそばで手招きし、もっと近くの見える場所に来るように促した。
私もチャーリーに椅子に乗せてもらってからお鍋が見えるように身を乗り出すと、お誕生日席にいるチックを見た。
チックはみんなと違って前のめりにはなっておらず腕組みをしていたけれど、私のことを見ていくれてたみたいでばっちり目が合う。
今の私はきっとキラキラのお目めだ。
「チック! せーのだよ! せーのっ」
「えっ、俺が開けるのか!? おう、待て待て」
私の声掛けに慌てたようにチックが身を乗り出してお釜の蓋に手を伸ばして突起を掴む。
一回目はタイミングが合わなかったから、今度こそサプライズの中身のお披露目だ。
「せーのっ!」
「よいしょ」
カパッと、音がするように木製の蓋が持ち上げられると、囲んでいたみんなが一斉に中を覗き込んだ。
口々に「なにこれ!」「甘い匂いがする!」「白くていい匂い……」って感想を言い合ってわいわいする。
その中でも黒い頭が一際ぐいぐいとお釜に入りそうなほど前のめりになっていくので驚いて見ていると、甘いものが好きなルイが我を忘れて匂いを嗅いでいたみたいだった。
隣にいたマルクスが気付いてくれ、肩を押さえて止めている。
私もさっきサプライズの準備で中身を見せてもらった時に同じようにいい匂いだって思ったなあと思って、そのお気持ち分かるなあって思った。
お釜の中、サッチモが事前に準備してくれていたそれは、つぶつぶの輪郭が曖昧になるくらい、たくさん煮ただろう白いお豆さんだった。
サプライズの準備でそれをみんなより先に見せてもらった時、漂ってきた甘い香りに思わず涎が出そうになっちゃったのを思い出す。
私がみんなに、中身は甘く煮たお豆さんなんだよって教えてあげると、みんな驚いてくれた。
「お豆さんを甘く煮たのを『あんこ』って言うんだって。これで、今から『どらやき』っていうのを作ろうねえ」
「あんこ? どらやき? 聞いたことないわ」
「東国のお菓子なんだって! わが家の使用人さんたちに東国の人たちがいて、教えてもらったんだよう」
「へぇー! 面白いな」
私が教えてもらったことを思い出しながらみんなに説明すると、ミシェルやマルクスも興味深そうにお返事をしてまたお釜の中を覗いてる。
ルイは変わらずフンフンって鼻息を荒くしながら白いあんこに釘付けだ。
すごく好きな匂いだったのかな。
今日みんなとお料理をするって決まったときに、何を作ろうって料理人さんのサッチモに相談した時に、パンケーキがいいんじゃないかなあって最初に案が出たの。
それからサッチモが今ならお釜を使う練習のために作った『白あん』があるから、パンケーキと組み合わせたら東国の『どらやき』ってお菓子みたいになるんじゃないかって提案してくれた。
すごく良いねってなって、私も『どらやき』は初めて食べるからとっても楽しみ!
私はみんなで盛り上がる様子を見ながら、すごく満足した気持ちになってサッチモとチャーリーを見た。
「サプライズ成功だ」
「そうですね、ステラお嬢様」
「完成した『どらやき』を食べるのが楽しみです」
言った私に、二人もすごく笑顔で返してくれる。
それから、ルイが「なあ! まだなのか!」ってもう待ちきれないみたいに言って、私も席についたらどらやき作りの仕上げをすることになった。
サッチモが実際にパンケーキとあんこを手に持ってお手本を見せてくれる。
「こうして、パンケーキとパンケーキであんこを挟んでくださいね。そうしたらもうお口に入れてオーケイです。本当は挟んでから全体が落ち着くまで置いておいたほうがいいそうですが、今日はきっとそのまま食べちゃったほうが“美味しい”と思いますので。というわけで、ん、モグモグ、ごくん。うん! 美味しいです!」
「わあ! サッチモ食べちゃったあ! いいなあ」
お手本を見せるみたいに作ってくれていたサッチモは、そのままパクンと一口サイズに出来上がったどらやきを食べちゃった。
みんながびっくりする中、私も声を上げるとサッチモがいたずらっぽく笑いながら美味しい美味しいってどらやきを絶賛する。
「すみません、料理人には味見という特権があるということで。さあ、みなさんも早速仕上げと実食をどうぞ」
サッチモの言葉にみんな一斉にわっと動き始めた。
私たちの身長だとテーブルの真ん中の大きなお釜の中からあんこを取り出すのが大変そうだって気付いてくれた補助の料理人さん達が一人ずつにあんこを取り分けようかと言ってくれて、私はお願いしてそうしてもらう。
しゃもじっていう、先が広がった木のへらでお釜からあんこが塊で取り出されるのを見てるとそれだけでワクワクしちゃった。
一人ずつ目の前のお皿の端にあんこの山を置いてもらい、私はさっそく席から近いほうのお皿からパンケーキを手に取ってあんこを乗せ、それをもう一枚取ったパンケーキで挟んでぎゅっとしてみる。
私の両隣に座るミシェルとレミも同じようにパンケーキを手に取ってどらやきを作り始めた。
私はなんだか楽しい気分。
「てれれって、ててて♪ てれれって、ててて♪」
「うふふ、ステラってば、おうた?」
「てれれっててててててて、てってってって♪」
「三分間で上手にお料理が完成しそうなお歌ね、ステラ………」
私はいつの間にか鼻歌を歌っちゃってたみたいで、ミシェルが楽しそうに笑いかけてくれ、レミはなんだか遠い目をしてフフフ……って笑ってから、なおも歌い続けていた私に合わせてなんだかやけくそみたいになって続きを一緒に歌ってくれる。
二人で「てーてーててーて♪ てーてーててーて♪ てってってって、ててててて♪」と歌っていると、どんどん楽しい気持ちになってきた。
なんとなく思い浮かんだ曲を口ずさんでみただけだったけど、お料理をするときにピッタリなおうただ。
しばらく歌い続けていた私たちにミシェルも覚えちゃったみたいで、途中からは一緒に歌いながら「この曲、しばらく忘れられなさそう」って言って笑ってくれる。
手に取ったパンケーキはサッチモが持っていると一口サイズだったけど、私が持つと手の平いっぱいな大きさだ。
手にいっぱいの茶色くてふわふわの円盤であんこをぎゅっぎゅと挟むと、あちこち端っこからニョっニョっとはみ出しちゃう。
はみ出ちゃったあんこをまたよいしょよいしょって中にしまうみたいにグイグイ押し込んでやっと、パンパンになった『どらやき』は完成した。
「できた!」
曲を何周も歌ってようやく出来た一個目を、テーブルの上、まだ何も置かれていないお皿の上に乗せる。
手があんこでベタベタだ。
私は指を食べちゃうみたいに手にくっついているあんこを口に入れてみた。
柔らかくて甘くてほんのりパンケーキの小麦やバターの香りもして、それからなんだか懐かしいような、とっても美味しいお味がする。
完成したどらやきも今すぐにでも食べちゃいたかったけれど、私は今日の目的のために最初の一個は我慢しようって決めた。
チャーリーが濡れた手ぬぐいを私に渡してくれ、他のみんなにも料理人さん達から同じく手ぬぐいが配られる。
私はそのまま手を拭いてくれるチャーリーにお礼を言ってから、不思議そうにする彼にお願いして椅子から降ろしてもらい、それから最初の一個のどらやきが乗ったお皿を両手で持つと一歩ずつ目的の場所に向かって歩いていった。
「チック」
「ん?」
たどり着いたのは、お誕生日席に座ったチックのところ。
チックは私たちがどらやきづくりをするのを見ていたみたいだった。
私は持っていた最初の一個のどらやきをチックにお皿ごと差し出す。
「はい。これね、チックにあげるね」
「え、いいのか? ステラお嬢さんが食べていいんだぞ」
「うん。チックね、さみしかったでしょう。これを食べて、元気を出してね」
「嬢ちゃん…………」
チックは大きな手で私からお皿を受け取ると、ツンとしたように鼻に皺を寄せてから少し上を見て片手で目頭をぐにぐにってほぐすみたいに押さえる。
それから、「あいつからこんなデキた子が……」ってなんだか感動したみたいに一人呟いてた。
「ん、ありがとな。いただくよ。ん! うめえ! こりゃよく出来てる!」
「良かったぁ! お腹がいっぱいになると元気が出るよ! いっぱい作るから、いっぱい食べようねえ」
早速食べてくれたチックが嬉しそうにニッと笑って私の頭を撫でてくれ、私も嬉しくて笑顔になった。
そうしてもっと作って持ってきてあげるねって思っていたら、私たちの様子を見ていたみんなが口々に声をかけてくれる。
「あ! ステラ、それならオレのもチックさんにやるよ!」
「私のも、チックさんぜひどうぞ。ステラも自分の分も作って食べるのはどうかしら」
「ステラ、こっちで一緒に作りましょう。みんなでやればもっとたくさん作れるわ」
「ステラ!」
「ステラこっちよ!」
「……もぐもぐもぐもぐ…………一個……だけだぞ…………もぐもぐ……」
お兄さんとお姉さんのマルクスやミシェルが、自分の作った分もチックにあげるから私も私で食べたらいいよって言ってくれて、レミがダニーやポーギーと一緒に作ろうと呼んでくれる。
ダニーとポーギーはレミとパンケーキを挟む係とあんこを乗せる係に分かれてどらやきを作ろうと言ってくれた。
ルイは一心不乱に口いっぱいにどらやきを頬張っていたけれど、そんな私たちの騒ぎに気付いてきょろきょろとすると、もぐもぐする口のままでちょっと悩んでから「ん」とほんの僅かにチックのほうに一個を寄せてくれる。
「みなさんお優しいご友人ですね。きっとステラお嬢様がとびきりお優しいから、みなさんもお優しい気持ちになるんですね」
「チャーリー、うん、みんな優しいよねえ。私、チックが嬉しいといいなあって思ったけれど、みんなで美味しいねって食べたほうがきっともっと美味しくて嬉しいもんねえ」
「はい、ステラお嬢様」
そんな私たちにチックも「嬢ちゃん見てると俺も子ども欲しくなるわ」とまたなにやら目頭をぐにぐにしている。
私たちはそうしてみんなでわいわい楽しくて、お互いに上手にできたどらやきを交換して食べたり、チックもみんなのためにどらやきを作ってくれたりして美味しく食べ合った。
途中、どらやきのことが大好きになっちゃったらしいルイが自分の分を早々に食べ終えちゃって涙目になって唇を噛みしめちゃってたみたいで、それに一番に気付いたレミがチックの時みたいにルイに自分の作ったのを分けてあげていたり、マルクスがうめえうめえってあまりに繰り返し言うのにダニーとポーギーが村で飼っていたヤギさんの声に似てるって笑い出したり。
それから、サッチモが温かいミルクを用意してくれたり、ハチミツや生クリームホイップに合わせてパンケーキらしく食べてみたり、みんな思い思いに美味しいねって言いながらあれこれと食べて、みんなともっと仲良くなれた気がする。
今朝のチックはパパにごはんの約束を忘れられて落ち込んじゃってたけど、食べ終わってみんなでお片付けをして、それから帰るってなるまでずっとチックは笑顔もたくさんで、ちゃんと嬉しそうになってくれてて良かったなあって思ったよ。
日が傾いて、チックや補助をしてくれた料理人さん二人が帰る時間になった時、チックはまたパパとママが出掛けちゃってお留守番が必要なときは来るよって言って、楽しかったよ、またなって言って帰って行った。
またこれからもパパとママはデートに行くよって出かける日があるだろうから、その時はまたチックとお留守番したいなって思ったよ。
チックや通いの料理人さんたちは帰っちゃったけど、今日はなんと、みんながお泊りしてくれる日なんだ!
他のみんなはまだ我が家に居てくれてる。
今日みんなを呼ぼうってなった時、パパとママがいない日だからみんなでお泊りができたらいいなあって思ったんだけど、昼の間に執事さんのヘイデンがみんなのおうちに確認を済ませてくれたんだって。
私のお家に、いつものダニーとポーギーだけじゃなくって、マルクスやルイ、ミシェルやレミがみんな一晩お泊りして夜も一緒にいられるんだって!
お友達がおうちに泊まるなんて初めてで、とっても楽しみ。
何をしようってすっごく嬉しくなっちゃう!
第二王子デイヴィス・ビ・バップ「なんだかすごく羨ましいことになってる気がする……!」





