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(閑話)国王セロニアス・ビ・バップの受難(セロニアス視点)

貴族の名前が色々出てきますが、本編に影響ありませんので、覚えなくて大丈夫です。


 それは、毎年の無病息災を願う鎮花祭(はなしづめのまつり)の翌日のことであった。


「これは、陛下。偶然ですな」

 偶然のはずがない。

 私、セロニアス・ビ・バップは、側近以外が知るはずがない国王の移動経路に、時間ぴったりに現れてみせた目の前の老獪へ、表情には出さないままに警戒の思いを強くした。

「これは、ウェイン・ロンガー公爵閣下。本日は貴族院の議会はなかったように記憶しているが」

「なに、野暮用ですよ」

 私の父の代からすでに大きな影響力を持っていた目の前の老人は、この国における権力の頂にいると言って差し支えのない人物だ。

 貴族院が実質的な政治の中心であるこの国において、かの議会で最大の発言力を持つ彼こそが、国王である私すら時には凌ぐほどの権力者なのだ。

 ウェイン・ロンガー公爵。

 御年七十近い彼は、この国の三大公爵家の一角を担うロンガー家、そこの現当主だ。

 本来であれば、とうの昔に当主の座を世継ぎに譲って隠居していておかしくない年だが、三人いる息子の出来が悪かったとかで、孫の代に後を託すと決めておられるらしい。

 ロンガー卿の姉の息子夫婦の子どもを、長男の養子にとって育てているというのは、貴族の間では周知の事実だ。

 その孫君は今年二十歳だったか。

「卿の野暮用とは、いささか物騒だな。何事かあっただろうか」

 彼自身は、強大な力を持っていても、一本芯の通った人物だ。

 むやみに力を振るうことはなく、赤子の頃より知っている私のことも侮らず、臣下としての態度を崩さず接してくれる。

 だからといって、必ずしも味方であるわけでもないが。

 敵に回したくないことは確かだ。

「いえね。そろそろ孫に公爵位を譲りますので、ご挨拶も兼ねて」

 やはり、私とここで会えることを知っていたのだ。

 隠す気もないあたり、やはり狸。

「そろそろだとは言っていたな。優秀な人物だと聞いている、期待しているぞ」

「ありがたきお言葉。私の孫も芸術を好みましてね。次代の王子殿下のお力になるのはもちろん、側近となられるであろう第二王子殿下とも話が合うことでしょう」

「ふむ。芸術とは、卿に似たのであろう。孫君は、何度か息子のピアノの手習いを手伝ってくれたのだったな。頼もしいことだ」

 それから、いくらか他愛ない言葉を交わし、何の裏もないように思える話は終わった。

 私は、つい体に入ってしまっていた力を抜く。

 一体なんだったのやら。

 本当に孫の自慢と、挨拶だけではないか。

 貴族界の傑物も、可愛がっている孫に関することには甘いということか。


 そんなことを、その時の私は呑気に考え、執務室に戻った。


 + + +


「ご報告いたします」

 側近を残して人払いをした執務室。

 “影”の者に報告をさせる。

 話は、第二王子デイヴィス・ビ・バップの“婚約者候補”についてだ。


 前提から言えば、現在のわが国は非常に安定している。

 他国からの介入が必要ないほど、国の生産力は高い。

 人口は右肩上がりに増えており、豊かな国土はそれを補って余りあるほどの作物を実らせる。

 災害も少ないわが国は、治世者としては物足りなく感じるほどに穏やかな国だ。

 私が国王として立ってから日は浅いが、先代の頃より局所的な流行り病のほかには、大きな災害もなく、飢饉や作物の不作もなかった。

 貴族間の勢力争いも、ウェイン・ロンガー卿の立ち回りが良いのか、しっかりと締められ、大きな(いさか)いなく落ち着いたものだ。

 ロンガー家が孫の代になれば状況も変わるかもしれないが、ロンガー卿が育て上げた孫君は第一王子ジョン・ビ・バップとの仲も良好で、非常に優秀だと評判だ。

 間違いなく、今後国のためになる人物だろう。


 第一王子ジョンの婚約者、つまりいずれ国母となるのは、古くから王家と縁を繋いでいる侯爵家の娘だ。

 現侯爵夫人は、友好国の姫君であった人物であり、生家とも侯爵家とも親しんでいる。

 国内の勢力図を変えることなく、友好国との力関係も強固にすることができる第一王子の婚約関係は、揺らぐことはない。

 そして、ここ最近、臣籍降下する意志をはっきりと示した第二王子デイヴィス・ビ・バップにも、婚約者をあてがう流れが出来つつある。


 次期国王となることが内定している第一王子のジョンは、我が息子ながらなかなかの人物だ。

 親馬鹿でないことを祈るが、我が息子と、次世代が担う治世は、安泰であるように思える。

 第二王子の婚約者については、この状況において、本当に誰であっても構わないのだ。

 そして、私は、一人の少女に出会った。


 ステラ・ジャレット。

 国中に広く商売をするジャレット商会のご令嬢だ。


 これは、息子の婚約者に、なかなかぴったりな人物ではないだろうか。

 己の慧眼に思わず自画自賛する。

 市井の者から王家の婚約者が出たとなれば、民衆からの支持も得られよう。

 ジャレット家の影響力も財力も、もはやそこらの貴族を凌ぐほど大きく、福祉事業への貢献を鑑みても、彼の家はいつでも叙爵して問題のない家である。

 偶然、話をする機会を得たジャレット家のご令嬢は賢く、心優しい少女であった。

 彼女自身、ピアノ演奏をして見せた第二王子デイヴィスに対しても、好意的であったようであるしな。

 そして、私は演奏会からこちら、ジャレット家と、彼女について影に調査をさせていた。

 彼の家に後ろ暗い何かが見つからなければ、貴族院の議会を通してジャレット家に爵位を与え、その娘を第二王子デイヴィスの婚約者とするのは、とても良い考えに思える。

 彼の家には、ロンガー家の傘下に入ってもらうのも悪くない。

 ジャレット夫人の先の演奏会は素晴らしいものであった。

 夫人は音楽家として優れた人物であるし、芸術を愛し、その方面に顔の効くロンガー家に下れば、双方にとって得になることだろう。


「報告を」

「は!」

 促せば、影の者はまとめた報告書を、私の側近を通して渡してくる。

 まずは一読、それから詳しい話を、と思ったが、何かおかしい。

「随分と、精細に欠けるな」

「は!」

 一言で答えた、影の声は震えていた。

 私は、中身に目を通すより先に、渡された報告書の偏りのひどさに眉を寄せてしまう。

 月ごとにまとめられている報告書は、半年ほど前の演奏会の後に調査の指示をしてからの数か月、ほとんどの月が紙一枚に収まってしまっていた。

 一枚目など、“情報を得られず”と結論だけが記されている。

 このような報告が許されるとは、影も思ってはいないだろう。

 パラパラと、ページを送っていくと、細かく書き込まれたページに行き着いた。

 これは、昨日の日付ではないか。

 時系列にまとめられたこの書類の束、まとめられているであろう末尾を除いて、残り全て昨日の祭りのものということか。

 これはどうしたことだろう。

 国の影は優秀だ。

 表立っては存在しない影は、代々文官をしているバートリアス侯爵一家が、裏でその元締めをしている。

 厳しく躾けられ教育された影の一門には、半年かけてこのようにひどい書類を渡してくるような者はいないはずだが。

「私がこれを読む前に、言っておくことは」

 思わず、険のある声が出てしまう。

「……」

 影がすぐさま返事をしないことも珍しいことだった。

 コンコン

 思いがけないノックの音に、部屋の中を緊張と静寂が満ちる。

 人払いはしたはずだが。

「バートリアスです」

 驚いた。

 影のトップ、ジャコ・バートリアス侯爵本人がやってきた。


 + + +


「恐れながら、陛下。まずは、ご一読を」

 ジャコ・バートリアスに促され、読む。

 ひと月、ふた月、結論は短く、“情報を得られず”とだけ書かれている。

 そして、ジャレット家を担当した影が交代したことが書かれている。

 原因は、疲弊と無力感。

 そしてさらに、ひと月、ふた月。

 表立って知られている以上の情報はない。

 そして、その影も先の者と同様にして任を辞した。

 そこで、書類の担当に、“バートリアス”の名が現れた。

 馬鹿な。

 バートリアス直系の者など、他国の首脳陣を探るような重要で危険な局面でなければ出張らないはずだ。

 で、あるのに。

 そこでもまた、“情報を得られず”の文字が、書類の最後に書かれていた。

 その頃から、()()()()()()()()()()、影の者に接触する者の存在があったことが書かれ始める。

 その実力から、最低でも、侯爵家以上の権力を有する者の手の者だろう、と。

 それ以上は影であっても分からなかったらしい。

 その者曰く、「ジャレット家から手を引け」。


 これを以って、影を指揮するバートリアス家は、ジャレット家に間諜(スパイ)の疑いをかけた。


 そしてなんとか鎮花祭に伴いジャレット家屋敷の守りが手薄になることを突き止めたバートリアス家は、そのトップで侯爵であるジャコ・バートリアス彼自らが動いて、事態の収束を図ったらしい。

 信じられん。

 信じられんが、それほどまでの相手であったことは、事実だということだ。

 ジャコ・バートリアスへ、視線を投げる。

 昨日のことは、その口で説明するように、と。

 侯爵も、そのつもりでやってきたのだろう。

「まず、結論から申しますと、ジャレット家は白です」

「は?」

 私は、素っ頓狂な声を出してしまった。

 ここまで来て何を。

「優秀な諜報員を抱えていることは確かですが、国への背信はありません。私へ直接、当主自らが全て詳らかに明かして見せました。そして、たとえそれ以上の隠し事があったとして、我々は彼らを信じる以外に道がありません」

「わ、わけがわからん! 仔細に話せ!」

「は!」

 そうして、ジャコ・バートリアスのした話を聞いた私は、頭を抱えた。


 + + +


 鎮花祭当日、屋敷の使用人の半分ほどが帰省をして手薄になることは、すぐに調べがついたらしい。

 毎年、街で臨時の門番の募集がかけられているというのだから、誰にでもわかることだ。

 そして昼過ぎ、屋敷がにわかに騒がしくなったのに乗じて、屋敷へ侵入を試みたという。

「そして、私は、客間で最高級の茶でもてなされておりました」

「だからなぜ!」

「不徳の致すところです」

 頭が痛い。

 影のトップとして、ジャコ・バートリアスの実力は本物だ。

 暗殺をさせることはないが、諜報策謀、その手の技術において、歴代のバートリアスの者であっても彼の右に出るものはないと言われるほどの実力者だ。

 その彼が、本気で隠密として行動し、そして結果、客人である侯爵として客間に案内されたというのだから、理解に苦しむ。

「私が屋敷への侵入をかなえた瞬間に、背後に音もなく現れた老執事が『ようこそいらっしゃいました』、と」

「……そうか。それで」

 私は話の続きを促す。

 なんだか疲れてきた。

 日頃から、なんでもかんでも陛下陛下と、みんな面倒を押し付けてくるのだから疲れもする。

 ジャコ・バートリアスの話は、その中でも特大の面倒の予感しかしない。

「ゲイリー・ジャレット当主自らが、客間でスタンバイしておりまして、『歓待の準備はできています』、と」

「怖かったろう」

「……はい」

 侵入計画すら筒抜けだったということだ。

 私は、ジャコ・バートリアスにわからないように溜息をつく。

 こいつの一族も、表立っての功績でしか評価してやれんからな、苦労をさせている。

「そして、目の前に帳簿やら、所持している土地や建物の権利関係、家系図に、使用人名簿まで、ずらりと用意されていて、『どうぞ』と」

「うむ」

「それを見終われば、『屋敷も案内させましょう』と言われ、私が見たいという部屋は全てその場で入室を許可されました」

「うむ」

「ゲイリー・ジャレットには、『我が家には、国が相手であっても恥じる部分はございません』と、嬉しそうに言われました」

「国の影ってばれてるね」

「はい」

 私の声も、ジャコ・バートリアスの声も、ずいぶん弱々しく、小さくなっていく。

 部屋に残ったままだった、最初に報告のために来ていた影はバートリアスの息子だったらしく、彼はもうぐすぐすと泣いている。

 ジャコ・バートリアス潜入の直前まで、ジャレット家の調査をしていたのが、この息子だ。

 怖かったろうな、よしよし。

 気を張り直したらしいジャコ・バートリアスが、再び話を始める。

「ステラ嬢がいなかったので聞いてみると、『家出している』と言われ、驚きました」

「ほう」

 そして、ゲイリー・ジャレットは、余裕ある態度のまま客間に戻ると、腰を落ち着けたという。

 老執事が、彼に何か報告する。

 ゲイリー・ジャレットは老執事に、「偶然とは面白いね。そのまま、店員は身元がわからないようにしたままで、村に連れ帰ってしまいなさい。まったく。あの子は、初めて叱らなければいけないかもしれないね」と、少し寂しそうに指示を出したという。

 娘のいたずらに困るようにも、成長を淋しがるようにも見えたとのこと。

 ジャコ・バートリアスの前でそのやり取りがされるものだから、隠す気がないのだろうと聞いてみれば、ステラ・ジャレットは家人に断ることなく単身で出かけ、祭りの街を歩いたのだという。

 当主はその事態を察知しており、娘に気づかれることなく護衛をつけたと。

 家に繋がりのある者の店で、偶然そうとは知らずに買い物をした彼女は、友人もろとも、その店の荷車でかくれんぼをしてそのまま寝てしまったらしい。

 なんとも、その年の市井の子どもにありきたりな話である。

 そのままゲイリー・ジャレットは、護衛をつけて娘を店員の村まで連れ帰らせたとのこと。

 五歳の娘にそれは酷ではないかとも思ったが、ゲイリー殿なりの愛情でもあるのだろう。

「その店員は慌てたであろうな」

 私の言葉に、ジャコ・バートリアスが複雑そうな表情をしながら答えた。

「娘を調べていた者によれば、店員はひどい取り乱しようだったと。店員は、まずは一人で歩く娘の姿に驚き、二人の店員のうちの一人が屋敷へ使いに出て、その後に荷台にいる彼女と友人を見た時も、途方に暮れた様子だったと」

「ほう! 娘のほうには影をつけられたのか!」

 私は、部下の小さな成功に自分事のように嬉しくなった。

 さすがに家出娘を見張るだけであればできたのだろう。

 そう思ったのだが、ジャコ・バートリアスは唇を噛み鼻をすすり始めた。

 む、いかんぞ。

 泣くなよ、侯爵。

「私が客間に案内される時点で、『ステラお嬢様にも付けたければどうぞ』、と言われまして、私は甘えるようにそのとおりに」

「ああ! 泣くな侯爵!」

「あとから受けた報告では、影は娘についていたという護衛にも気づけなかったと」

「うううぅ、申し訳ありません、父上ぇ」

「ああ! お前だったのか、侯爵子息! 泣くな!」

 ステラ嬢についていた影は、侯爵の息子だったらしい。

 侯爵も侯爵で、客間に通されているばかりに、息子を力不足と叱ることもできない様子だ。


 私は、意気消沈した様子で、すっかり心を折られてしまったらしい侯爵親子が落ち着くまで、しばし待つことにした。

 せっかく用意してくれた報告書にも、目を通す。

 祭り当日の話は、今、侯爵から聞いた通りだ。

 そして、屋敷の部屋を確認して回る中、ディジョネッタ夫人の部屋から見つかった手紙についての言及に、目が留まる。


 “音楽家であるディジョネッタ夫人の元には、演奏会の度にたくさんのファンレターが届いていた”


 “その中には必ず、同じ筆致の質のいい手紙が送られてきていたようだ”


 “ひと目で特別だと分かるその手紙は、毎回尋常ではない量の演奏会の感想が綴られ、その者からの手紙だけは、他のファンレターとは別に大切に保管されていた”





 “差出人の名前はないが、心酔しきった文章が達筆な文字で綴られるそれらの手紙に使われているのは、濡れ羽色の最高級インク”





 ガタッ!

 思わず、私は席から立ち上がり、机に広げた報告書の、その項目に目が釘付けになる。

 濡れ羽色の最高級インクだと。

 それを使うことが許される者は、この国にただ一人。

 高級インクの主要生産地を領地として持つ、この国の三大公爵家の一角を担う大公爵家の当主。


 そう、つい先ほど会った、この国の権力の頂にいる老獪、ロンガー家の当主その人のみなのだから。


 背中を冷たい汗が伝う。

 心臓がうるさい。


 “濡れ羽色の最高級インクで書かれた手紙には、最近、手本通りの筆致で書かれた、同じく夫人を賞賛する手紙が同封されるようになった”


 “おそらく、濡れ羽色の君は、孫君も揃ってディジョネッタ夫人のピアノの虜である”

 

 私は察した。

 影に接触した者、それを指示した者の正体。

 侯爵家どころではない。

 「手を引け」とはつまり、そのままの意味での警告だ。

 ジャレット家の望まぬ形であれば、名誉な婚約も、叙爵も、なんであっても許しはしないと。

 そう、この国のトップが言っている。

 本日の卿の訪問にも合点が行った。

 音楽家ディジョネッタ・ジャレットがいる限り、公爵も、次期公爵も、ジャレット家に与するということだ。


「こわぁ……」

 私はふらふらと執務机から離れる。

 小さくなって、くすんくすんと鼻をすする影の侯爵親子に混ぜてもらって、私もちょっとだけ泣いた。

 国にとって、敵に回してはいけない家が、一つ増えた瞬間だった。


 その後、ジャレット家への調査は全て撤回、取りやめ、婚約者候補については凍結させた。

 第二王子の婚約者は誰でもいいのだ、急ぐことはない。

 第二王子であるデイヴィスには、これまで苦労をさせた分、好きに相手を見つけさせてやろう。

 なんて。


 その日の夫婦の寝室で、何も知らずに嬉しそうに「限定版よ」とディジョネッタ夫人の新譜を見せてくる妻のサラを抱きしめて、「私の奥さんは癒やしだな」としみじみと思った。

 夫婦喧嘩をするだけでも国の最高権力を敵に回しかねない、ゲイリー殿を不憫に思いながら。

(あらすじ)苦労症の国王が、いい奥さんもらったなってしみじみ思う話。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] ううん、さすがに自分の国の公爵に国王が「閣下」呼びは皮肉としても無理がある、と思うけどなぁ。 [一言] まあとりあえず、王様頑張れ、超頑張れ。 余計な事をしようとしても、揚げ足取りにい…
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