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咲いた恋の花の名は。  作者: しっちぃ


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ユズ―『恋のため息』

 邑先生のこと、知りたい。もっと、傍にいたい。私の中で滾る熱い恋心は、そうやって私を急かしていく。

 でも、ほんのちょっとだけどこうして繋がってる関係は、私がもっと邑先生と一緒の時間を過ごしたら、想いを伝えたら、壊れてしまうかもしれない。そんなことを考える臆病な心は、それにブレーキをかけて。

 相反する感情が、心の中で揺れて、私が真っ二つに引き裂かれてしまいそうになる。


「はぁ……、どうしよう、私……」


 この気持ちをどうにかしなきゃいけないなんて、とっくに分かってる。けど、どうすればいいのかなんて、全然分かんない。分かるわけがない。

 前に進むことも、下がることも、諦めることすらできない。だって、私は、邑先生のこと、まだ全然知らないから。

 そういえば、……うちのクラスに、邑先生とおんなじ苗字の人がいた。もしかしたら、邑先生と、関係あったりするのかな。

 倉田っていう苗字はそこまで珍しいわけじゃないし、別に親戚でもなんでもないかもしれない。それに、もし仮に邑先生と親戚だったとしても、ろくに親しくない私に邑先生のことを教えてくれるかもわからないのに。

 そんな僅かな期待にすがりたくなるくらい、私の心はおかしくなっているのかもしれない。

 まあ、そんな目論見を実行に移そうとしても、今はゴールデンウィークで学校が休みだからできないけれど。


 とりあえず、教科書でも読んで見直しでもしなきゃな。……最近、邑先生のことばかり考えてたせいで、ろくに授業なんて受けられなかったし。今度の生徒会選挙は、生徒会長に立候補するつもりだっていうのに、こんなんじゃ笑われちゃうよ、私が次の会長にふさわしいと言ってくれた五行先輩にも。

 ……ああ、でも、やっぱり、頭の中には邑先生のことばかりで、集中することなんてできやしない。

 心の底から溢れてる気持ちは、きっともう周りにはバレバレなんだろうな。だって、こんなの、まるで私じゃないみたいで。

 私の中に潜む恋心は、心の奥に巣食ってどんどん大きくなっていく。

 それで覆いつくされたら、私はどうなってしまうんだろう。私の抱えた恋の病は、どこまで私のことを狂わせていくんだろう。

 自然に漏れるため息。幸せが逃げるなんてよく言われるけど、私にとっての幸せ、……邑先生は、私のことなんか眼中にないのかもしれないのに。

 私にしてくれたいろんなことも、ただ、邑先生が優しいひとだからで、私だからっていうわけじゃないのかもしれないのに。

 邑先生のもとに飛び出していった心は、ただ私の中にぼんやりとした寂しさと切なさを残していった。

もうすぐ第二弾が始まるってのに何ですかこの体たらくは(切腹)

まあ第2弾で出てくる倉田楓さんと五行姫奏さんを出せたんで(錯乱)

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