変える
いきなり
「こ、古賀さん、…やっぱり…何でもない。ごめん。」
「ん。う、うん」
古賀さんは、困った顔をした。
いや、僕も困っている。
いつも何気なく話していたのに、さっきまで話そうと考えていたものがあったのに、…言葉が出てこなくなってしまった。
古賀さんに話しかけるのに、緊張?のようなものでもしているのだろうか。
分からない。
スッキリしない。
僕も、古賀さんも。
とにかく話したい気持ちだけが先に行ってしまって、いざ話そうとすると、頭が真っ白になってしまう。
一度の事じゃない。
家でも、休み時間でも、帰り路でも。
僕の中で、何が起きているのだろうか。
それが解らなくて、最近では古賀さんに対して遠慮がちになってしまっている。
家族なのに。
好きなのに。
……どうして?
僕には分からない。
分かっているつもりだったのだけど。
初めに戻ってしまった気分だ。
でも、やり直しじゃない。
僕は、正直何に悩んでいるのか、悩みの正体にすら分からない。
もしこれが…続いてしまうのなら、僕は嫌だ。
僕は、完全にじゃなくても…古賀さんの前でなら、前とは違う、変わった僕でありたい。
だから、呼び出した。
この学校の校舎裏に。
僕が溜めてきた。…溜めてきてしまった気持ちを伝えるために。
目の前にいるのは、当然古賀さん。
古賀紅羽さん。
僕はもう、気持ちから逃げたくない。――――――――――――――――
どうでしょうか?
前回のは、本編には含まれておりません。




