ケーキ作り
本日まだ二本目です。
もう少し、ハイペースでやりたいです!
「古賀さん、ここからはどうしたらいいの?」
千堂家のキッチン
僕たちは、ケーキの設計図に沿って、順調に計画を進めていた。
「えと…ね、気泡が大事で…角が立つまで同じ作業の繰り返し…かな。」
「・・・古賀さん、それって…まあいいや、頑張る。」
「ああ…うん、頑張って~。」
シャコ シャコ シャコ シャコ
今僕は、ボールと泡だて器を使ってホイップクリームを製作中。
ハンドミキサーは、無いので全て手動である。
・・・なかなか手に疲労が溜まる作業だけど、やっていて楽しい。
けれど、この作業開始からすでに十分ぐらい経った。
少し、違和感を抱きつつ、泡立て器を回す力を入れる。
そろそろなはずと思い、ボールに視線を落とす。
・・・気泡はとうにつぶれており、まさに液体である…。
いやいや、どうしてこうなったのか分からな……さすがに気づく。そして、指示待ち。というよりは、やり直しの合図待ちだった。自分からは……いえない。
しかし、古賀さんもまた、先ほどから同じこと以外を口にしない…。
「「・・・・・・」」
本当は、二人とも気付いているけれど、互いに見て見ぬふりをしていた。
どちらかが、指摘するまで終わらないこの時間。
古賀さんは、次の指示が出せない!
僕は、指示に従うだけ!
こういうことである。
ならば、現状停滞しているのは必然と言うべきなのか…。
「ねえ、せんど…くんっ!あ、ああ、それは…」
やられた…
「き、気泡がつぶれてるよぉ~。」
ニィと口角を上げる古賀さん。
わざとらしい…
まあ、古賀さんはそういう人だよね…知ってた。
・・・だったら、乗ってあげよう。
「あ、…うん。ごめんなさい。…僕、次の指示を聞き忘れてて、さ。本当に…ごめんなさい。」
フフッ、古賀さん。
僕だって負けないから。
「ま、まあ、そういうことなら仕方ない、か。」
僕の反撃に一瞬動揺したように見える。
「こ、古賀さん、本当にごめんなさい。」
「もう、いいよ。」
そう言って作るのは油断の表情。
今だ!
「古賀さん。ち、因みに、――「あ、因みに、次はバターを混ぜる作業だったよ。」」
「・・・・・・」
古賀さんが握っていたのは、設計図ではなくスマホだった。
初めからスマホを使わないのは、古賀さんのただの意地だったらしい…。
そして、悪者になるのは決まって僕だ。
どうでしょうか?
是非、評価,感想,アドバイス等ありましたら、宜しくお願いします!




