ぶつかる二大天使
やっとです!
゛さくら゛さんは、登場一番に言った。
「ええーと、みんなハイ注目~」
手をパンパン鳴らして。
全員が僕から、一気に視線を奪われる。
これは、まずい!そう思った時はもう遅かった。
「そこにいるイケメン誰か分かるぅ~」
僕を指さした。
そして、女の子の一人が、おずおずと言う。
「えと、千堂君?」
゛さくら゛さんがニタァとして――――
「そ、あたしの彼ぴだから。…んじゃ、よろ~」
そう、発しては、自分の席に座った。
してやったりというの表情が丸見えで。ただ、この顔の意図を理解できるのは僕と古賀さんくらい。
[[[[・・・・・・]]]]
全員の目が点になった。
僕もそのうちの一人で、…何を言うかと思えば、そんな強硬策に出るとは……言葉も出ない。
なんて手だ……
僕頭の中で巡るのは、反論ではなく感想ばかり……
まずいと解っていても、下手に言えない。
リスクを伴う発言は、この場においてよろしくない。
考えろー。落ち着いてー僕。
変わるんだ!変わりたいのでしょ!
スゥーハアー
まず、まず、この混乱を活かそう。
・・・・・・勇気を出せよ僕っ!!
「あ、あ、えーと聞いて下さい!」
最初の声は裏返ったものの、僕の一番大きな声に注目が集まる。
だけど、゛さくら゛さんは、余裕の表情だ。
たくさん考えてきたのだろう。そして、思い至った。
これが完璧だと。
確かにいい手だ。
考えてきたものが意味を無くしてしまった。
゛さくら゛さんには本当に、本当に尊敬する。……だけどそれが、私欲のためじゃなければ!
負けない!
「あの、゛さくら゛さん僕たち何時から付き合うことになりましたっけ。」
周りが静かなおかげで、僕の声はよく通る。
゛さくら゛さんは、もじもじしだす。
「え、え、そ、そんなの、はずかちぃ「ショッピングモールの時ですか?」」
言い切る前に被せる。
こんな大衆の前での喧嘩なんて、多分これが最後だと思う。
゛さくら゛さんの魂胆は、周りに認めさせて結果、付き合わざるを得ない状況に追い込むことだ。
なら、周りに認めさせなければいい。
信じ込む前に否定する。そして、混乱させる。
その後の細かい動きは、その場その場で考えればいい。
だから、まず、一つでも思い通りにさせない!
「そうそう、「あの首を絞められた時ですか?」・・・」
すると、ようやく周りの生徒たちにどよめきが走る。
「首絞めるって、何?」「どっちが」「千堂なんかキレてね?」「千堂殺す」「千堂?゛さくら゛さん?どっち?」「どうでもいいけど、千堂マジでイケメンじゃね?」「誰か死んだの?」等々…
「アハハ何お話しー?千堂君冗談きつーい。って、」
「冗談?僕を振ったくせに?」
「振った?」「振った?「振った?」「ん。どういう事?」「何の状況?」等々…
そろそろキレてくる頃ではないだろうか。
土曜日の経験から、思い通りにならないと一瞬で表情が変化させるのを知っている。
それに、彼女のブランドはなんだと思う?
そう、整った容姿に,人当たりがよく,明るいところだ。
そして、それが崩れないが故に゛天使゛と呼ばれている。
怒れば、ブランドのイメージは全て崩れる。……
僕の中で、一度起こった事だから分かる。
「あの日も確か、――「千堂君は、付き合ってないよ。」・・・」
思わぬところからの助け船が渡った。
古賀さんだ。
「今はねー、彼女いないんだよー。」
「・・・古賀さんさぁー、噓は良くない「噓じゃないよ。」」
古賀さんが介入したことに先ほどより語気が荒い゛さくら゛さん。
が、それも防がれる。
「だってー、今私が千堂君狙っているんだもーん。」
・・・・・・・・・は?
――――僕の頭に衝撃が走った。
どうでしょうか?
感想,アドバイス等ありましたら、よろしくお願いします!
因みに、七回目の投稿です。




