何の用ですか?
今回も、真面目です。
僕の思考は、次々に変化していく。
まず初めに思ったのは、何でここにいるのか?
偶然?……それとも、友達を連れて僕を虐めに来た?……いいや、そんな事はない。
中学生の時に、何度かあったけれど、……そもそも、そんな人を僕は好きになったりしない。
告白する勇気がわくほど、好きになったりしない。
「ねえ、お兄さん?」
じゃあ、次に、何で話しかけに来た?
暇つぶし?……あるいは、彼女たちの縄張り?……いや、そんな時代遅れな人じゃなかった。・・・僕が言うのもなんだけども。
いつも、女の子グループのリーダーのような人だった。
「うーん。お兄さん聞いてる?」
気持ちが悪いかもしれないけれど、普段、おしゃれがどうとか、いい男を紹介してだの言っていた記憶がある。
会話の内容からだと…………
ん?いや、待って、紹介してって、言ってたんだよね?
どうして告った僕?
いや、いや、そんなの、…記憶違いに決まっている。
そんなの、どう考えたって、告白が成功する確率0じゃん。
・・・・・・え、あの、何も言えねえ…………
「だ・か・ら、お兄さんってば。」
ふいに、耳を打つ声が届いた。
あ、ああ、えと、僕って話しかけられてた?
何て言ってた?
僕は、壁にもたれるのを止めた。
二人の方へ向き直ると、両方ともビックっとした。
で、どう切り抜けようか。…………
ハア。
「えっと、ご、ごめんなさい。な、何か?」
「・・・プッ、ハハハ。お兄さん面白ーい。」
聞き返しただけなのに、この有様。
この後は何を言われるのだろうか?…
・・・・・・もう、苦手意識を持ってしまっている。
昨日まで、あれ程好きだったのに…
「ええーと、・・・どうしましたか。」
「どうしましたか、ねえ。・・・うちら別に何かと言われても、ねえ?」
そう聞かれるのは、今まで黙っていたさくらさん。
左右をお団子頭にして、ワンピースを着ていた。
その容姿は、やはり、目が引かれる程に整っている。…
「・・・そうだねえ。強いて言うなら、これからうちらとどっか行く?」
「やっぱり、さくらは気が合うなあー。」
「というわけで、お兄さん。もし彼女とか居ても、うちらと行くよねえ。」
何て強引な…って、いないけど!
えっと、・・・・・・・・・・・・どういう事?
どっか行くって、・・・えっ!!
・・・・・・恐喝じゃないの?もしくは、それらしき僕が嫌がる行為。
・・・・・・どういう事?
・・・・・・何度でも言おう。・・・どういう事?…
「・・・・・・えっと、どこに?」
「ん?そこら辺をテキトーに。」
と、とりあえず、二人のアジトとかではなさそうだ…。
もしかして、僕の事、気付いてない?…………
昨日、話しかけないでって、言ってきたのは゛さくら゛さんだし。
「・・・・・・ああ、うーん。二人とも、・・・僕の事知らない?」
「「えっ?」」
二人の声が重なる。
そして、表情を変えて俯く。
必死に知り合いに中から思い出しているのだろうということが、手に取るようにわかる。
・・・゛さくら゛さんではないもう一人は、僕も知らないけど…
゛さくら゛さんは、気づいてもいいんじゃない、かな。昨日、会ったし…
そんなことを思っていると、床をコツコツと音を立ててもう一人の女性がやってきた。
あ、
「千堂君お待たせ―。」
そう古賀さんが言ったとき、゛さくら゛さんの顔は、今年一面白いくらいの変わりようだった。
やっぱり、昨日振った男のは、そんなに簡単に忘れられないのかな。…
そして、心強い古賀さんが来て、安心するのだった。・・・情けないことに……
弱弱しい主人公。
応援よろしくお願いします!
ざまあ展開は、これから!!
※゛さくら゛は、主人公を振った女の子です。




