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異世界駅舎の喫茶店  作者: Swind/神凪唐州


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Coffee Break ~ ルナの“願い”

 本日も当駅をご利用いただきまして誠にありがとうございます。この列車は当駅が終点となります。改札口にて乗車券を拝見いたします。到着いたしました列車は車庫に入ります。お手荷物などお忘れ物がございませんよう、ご注意をお願いいたします。

―― なお、喫茶店『ツバメ』では、12月24日を14時までの短縮営業日、25日を休業日をさせていただきます。


※75万PV到達 & もうすぐ6000ポイント御礼のショートストーリーです

 聖誕日を翌日に控え、ハーパータウンの街は厳かな空気に包まれていた。

 “祈りの時”と呼ばれる聖誕日の前夜から当日にかけては、人々は仕事を休み、この一年を無事に過ごせたことへの感謝と祈りを捧げる。

 教会の祭儀(ミサ)へ参加する者、愛する家族たちと共に自宅で祈る者、将来を約束した者と共に祈りを捧げる者 ―― 形は様々だが、“大切な人と共に過ごし、祈る”ということは共通していた。


 “祈りの時”が訪れるのはハーパータウン駅においても同じだ。

 休むことができない列車の運行こそ普段通りに行われているもの、乗降するお客様はまばらである。

 街の人々に倣うように、喫茶店『ツバメ』も今日は時間を短縮しての営業としていた。

 今日はこの後ささやかなホームパーティーを開く予定だ。

 

 パーティーに参加するのはタクミとニャーチ、ルナ、そしてハーパータウンでは一人で住んでいるテオの4人。ロランドは実家で開かれるパーティーの料理の準備をするということで、仕事を終えるとすぐさま帰路に着いていた。


 普段より早く一日の営業を終え、キッチンにてパーティーの準備を進めるタクミ。そこへ、ケーキへの飾りつけをしていたルナが声をかけてきた。

 

「タクミさんっ、こんな感じでどうでしょうかっ?」


 私学校でのポサダパーティーの際に寄進したブッシュ・ド・ノエルが大変好評だったということで、ルナはぜひ今日のパーティーでもみんなのために作らせてほしいと自ら志願していた。

 もちろん、タクミとしても止める理由はない。

 火の取扱いもあるため横で見守ってはいたものの、タクミはケーキ作りのほとんどの作業をルナに任せていた。


 何度も練習したおかげですっかりコツをつかんだルナ。今日のブッシュ・ド・ノエル作りでは、生地の焼き上げもその後のデコレーションも手際よく進めていた。

 カカオ粉で褐色に染められた表面には細かく木肌の模様が施されて、美しい仕上がりだ。その出来栄えにタクミは満足そうに頷く。


「ええ、素敵ですね。そうしたら、折角なのでもう一工夫しましょうか」


 ルナが飾り付けたブッシュ・ド・ノエルの上で、タクミは小さなザルを振るう。すると、ザルの中から真っ白な粉がふるい落とされた。白い砂糖をさらにすりつぶして作った粉糖だ。

 茶色の木肌を白い粉糖がうっすらと覆い、ブッシュ・ド・ノエルがさらに美しさを増す。


「わぁ、まるで雪が積もったみたいですっ」


 ルナが顔を綻ばせながら喜びの声を上げた。ほんの僅かの工夫だが、仕上がりの完成度がさらに高まったようにみえる。

 輝きを増したブッシュ・ド・ノエルをうっとりと見つめているルナに、タクミが声をかけた。


「さて、火を使っているキッチンは温かいので、ブッシュ・ド・ノエルは涼しい食料庫へいったん移しましょう。もう少しで他の料理も用意できますので、あと少しだけ待っていてくださいね」


「はーいっ!そうしたらブッシュ・ド・ノエルを運んだら、ホールで準備をしているニャーチさんのお手伝いをしてきますっ」


 ルナはそう言うとブッシュ・ド・ノエルを乗せたプレート皿を慎重に持ち上げ、食料庫へと向かっていった。

 うれしそうに運んでいくルナの後ろ姿を見届けた後、タクミはパーティー用の料理の仕上げを再開していった。




――――――




 「それでは、メリークリスマースでいっただっきまーすっなのにゃっーー!!」


 ランプが灯された『ツバメ』のホールにニャーチが大きな声を響かせる。

 テオもルナも、胸の前に手を組み、食前の祈りを捧げた。


 テーブルにはたくさんのご馳走が並べられていた。

 中央に置かれているのは骨付きの鶏手羽元をカラリと揚げた“フライドチキン”。その下にはレチューガ(レタス)の葉が敷き詰められ、茶色と緑とのコントラストが食欲をそそっている。

 

 その横には炭を入れた小さな火鉢の上に小さ目のホーロー鍋が載せられていた。

 ホーロー鍋の中はマイス(コーン)スープにも似たクリーム色の液体が、フツフツと湯気を立てている。

 その周りには、軽く調理された様々な食材が並べられていた。軽く焼き目がつけられたブルスト(ソーセージ)にトーストされたマイスブレッド、茹でたサナオリア(にんじん)パタータ(じゃがいも)ブロクリ(ブロッコリー)といった温野菜も並んでいる。

 これらの食材はそれぞれ一口大のサイズにカットされ、平皿に盛り付けられていた。


 この他にも、茹で海老や小さなトマトが載った彩り豊かなサラダに、丁寧に煮込まれたチキンブイヨンのスープも用意されている。

 大人三人の前には赤ワインに果物を合わせた温かいサングリアが、ルナの前には同じように赤い色をしたポンチェが並べられている。見ているだけで幸せな気分になれるような食卓だ。


 食前の祈りを終えた四人が、それぞれに手を伸ばしていく。そんな中、フライドチキンを自分の取り皿へと確保したテオが、ホーロー鍋を見ながらタクミへ声をかける。

 どうやらこの鍋の料理の食べ方が分からないようだ。


「えっーと、これはどうすれば……?」


「ああ、それはチーズフォンデュというものです。周りに置いてあるヴルストやパン、温野菜をこの金串に刺して、ホーロー鍋の中で温めているチーズを絡めながら召し上がってください」


「このお鍋の中ってチーズだったんですねっ!美味しそうですっ!これをこうすればいいんですかっ?」


 一緒に説明を聞いていたルナがブレッドを金串に刺す。

 タクミが頷きながら食べ方の説明を続けた。


「そうですそうです。そうしたら、金串の先を鍋の中に入れて、くるくると回すようにして絡めてください。とっても熱いので火傷をしないように。フーフーとして少し冷ましてから食べるといいですよ」


「こうですね……ふーっ、ふーっ」


 ルナはタクミの言う通りに少し息を吹きかけてから、チーズを絡めた(フォンデュした)ブレッドを頬張る。

 とろけたチーズの濃厚な味わいが口いっぱいに広がった。

 少し塩味の効いたまろやかでコクのある風味がブレッドにも染み渡っている。なにより、とろけたチーズの温かさが夜の寒さに冷えた体にとても心地よく感じられ、ほっとする気分にさせてくれた。


 チーズフォンデュを頬張ったルナが幸せいっぱいといった表情を見せる。それを見たテオも、早速金串を手に取り、具材を突き刺した。

 

「んー、旨い!これはヤバいです!」


 テオが最初に選んだ具材はヴルストだ。

 プリプリとしたヴルストを噛み締めると、ガツンとした旨みたっぷりの汁がジュワッとあふれ出てくる。それが濃厚なチーズの味わいと出会い、さらなる美味しさを生み出していた。

 ルナと同じようにテオの顔も思わず綻んだ。


「チーズフォンデュもいいけど、こっちのフライドチキンもおいしいのなよーっ!」


 今度はニャーチから声があがる。その手にはしっかりとフライドチキンが握られていた。

 しかも、ニャーチの手元の皿には既に数本の骨が入っている。たくさん揚げているとはいえ、このままではニャーチ一人でフライドチキンを全部食べつくされてしまいそうな勢いだ。

 その様子を見たタクミが好物ばかりに手を伸ばすニャーチをたしなめた。


「こらこら、一人でぱくぱく食べるんじゃありません。ちゃんとみんなの分も残さないとダメですよ」


「わかってるのなっ!はい、ルナちゃんも召し上がれっ」


「あ、ありがとうございますっ!こっちもいい香りですねっ」


 ニャーチからフライドチキンを渡されたルナは、早速一口目をかぶりつく。

 狐色に揚げられた衣はカリカリと香ばしく、中の肉は柔らかくジューシーだ。溢れ出てくる肉汁に、ルナは思わず舌先を火傷しそうになる。

 下味や衣の味付けには、恐らく様々なスパイスが使われているのであろう。ほんのりとスパイシーな刺激に、食欲がどんどんと掻き立てられる。まるで食べ進めていくほどにお腹が空いていってしまうようにすら感じられた。


 もっともっとフライドチキンを食べたい。でも、チーズフォンデュも美味しいし、サラダもスープもいっぱい食べたいし……どれも美味しい料理ばかりで、ルナは次にどれに手を伸ばそうか迷ってしまった。

 どれにしようかなと、並べられたお皿をきょろきょろと見回すルナ。その横では、テオが迷うことなくフライドチキンやヴルストへとフォークを伸ばしていた。

 食が片寄っていることに気づいたタクミが、テオに声をかける。


「テオさんも、お肉も良いですが野菜もバランスよく食べないといけませんよ」


「はーい、分かってますって!」


 タクミに諭されたテオは、慌ててサラダに手を伸ばす。今日のサラダにはタクミが得意とするマヨネーズソースにトマト入りのソースを合わせた特製のドレッシングがかけられていた。

 シャキシャキとしたレチューガに酸味の効いたドレッシングが良く合っている。一緒に載せられた茹で海老も身がプリプリとしており、適度な塩味が海の幸の味わいを存分に引き出していた。

  

 笑顔をたたえながら思い思いに料理へと手を伸ばす四人。会話を弾ませながらの楽しい食事は時が過ぎるのを忘れさせるようだ。

 気づけば、テーブルの上に用意されたお皿はどれも空になっている。あとはデザートを残すばかりだ。


「さて、それではケーキを持ってきますね。ニャーチはシナモン・コーヒーを用意してもらえますか?」

 

「あいあいさーなのなっ!でも、最後にコレだけ食べさせてなのなっ」


 タクミの言葉に気持ちよく返事をするニャーチ。しかし、その手にはいつの間にか確保しておいた最後のフライドチキンがしっかりと握りしめられていた。

 やれやれといった表情を見せるタクミだが、その口角には笑みが浮かんでいた。




―――――




「お待たせしました。ルナちゃんが一生懸命作ってくれたブッシュ・ド・ノエルです」


 ルナの手で事前に作ってあったブッシュ・ド・ノエルがテーブルへと運ばれた。

 その美しい出来栄えに、テオもニャーチも驚きの声を上げる。


「おおー!これが噂のブッシュ・ド・ノエルですか。ホントきれいっすね~」


「ルナちゃんすごいのなっ!なでなでなのなっ!」


「えへへっ、ありがとうございますっ!今日は全部自分一人でやってみたんですっ。といっても、タクミさんにちゃんと横で見てもらってたんですけどねっ」


「いえいえ、今日は途中でほんの少しだけ確認しただけでしたし、これほどきれいに出来たのはルナさん自身の力ですよ。まだ何回目かなのに自分一人でこれほど素晴らしいケーキを作れるのは、本当にすごいと思いますよ」


 三人からの称賛の声に、頬にえくぼを浮かべてはにかむルナ。テーブルがいっそう和やかな空気に包まれた。

 

「さて、それでは取り分けましょうか。ちょっと失礼しますね」


 タクミは、いったんテーブルの中央においたブッシュ・ド・ノエルを手元へと引き寄せ、一緒に持って来ておいたパン切りナイフで4つに切り分ける。茶色いスポンジの間からは橙色の果実が顔を覗かせていた。


「へぇ、ナランハ(オレンジ)が入ってるんですね」


「はいっ。今日はフルーツ入りのブッシュ・ド・ノエルにしましたっ。タクミさんに相談したら、カカオのほろ苦い味にはナランハの甘酸っぱいの味が合うって教わりましたので、入れてみましたっ!」


「むむっ!それは大人の味わいの組み合わせなのなっ。タクミさんはルナちゃんに大人の味を教えようとしてるのなっ!」


「そうじゃないですよ。ただ、今手に入る果物で、カカオの味に合いそうなのはって選んだだけですよ」


 ニャーチの的外れな深読みに、タクミは思わず苦笑いする。ブランデーやリキュールでも入れていれば別だがこれくらいで大人の味と言われたらケーキ屋さんに笑われてしまいそうだ。 


 冗談を真に受けたのがおかしかったのか、ニャーチがにゃははと笑う。タクミは、しれっとニャーチの首根っこを掴み、反省を促した。いつもと変わらない光景だ。

 すっかり見慣れた光景にルナは笑っていたが、駅舎側で働いている関係でニャーチとタクミの普段の様子を見ることが少ないテオはあっけにとられていた。


 その様子に気づいたタクミが一つ咳払いをする。表情をいつものにこやかなものへと戻し、ブッシュ・ド・ノエルを切り分けて全員に配っていった。


「失礼しました。それでは、美味しいケーキを焼いていただいたルナさんに感謝をして頂きましょう」


「はーいっ!いっただきまーすなのなっ!」


 手を合わせるが早いか、ニャーチがブッシュ・ド・ノエルにかぶりついた。

 甘くコクのあるクリームとほろ苦いカカオの味わいは、黄金の組み合わせだ。さらにそこへナランハの甘酸っぱい味が加わることで、引き締まった味わいとなる。香ばしいナッツ入りのものも美味しいが、このナランハ入りのものも格別だ。


 ニャーチに続いて、三人もブッシュ・ド・ノエルを頬張る。甘い物は心を喜ばせる。食卓を囲む全員の表情が自然に笑顔となった。


「本当に美味しいですね。今からこんな美味しいケーキが作れるなんて、将来は一流のケーキ職人になれますよ!」


「そ、そんな……。照れちゃいますっ」


 テオからの最大級の賛辞に、ルナの頬がほんのりと赤く染まった。

 そこに珍しくタクミが横やりを入れる。


「そうしたら、ルナさんに負けないようにテオさんもますます頑張らなければいけませんね」


「うぉっと、まさかこのタイミングでそれですか!きっついっすねー」


 思わぬタイミングでのタクミ言葉に、焦りの色をありありと浮かべるテオ。その様子に、タクミが微笑みながら言葉をかけた。


「いえいえ、ほんの冗談ですよ。でも、期待していますからこれからも頑張ってくださいね」


「ういっす!頑張ります!」


 駅舎での仕事で揉まれ少しだけ芯が太くなったテオの答えは、力強いものであった。




―――




 すっかり夜も更け、ささやかなパーティーもお開きとなった喫茶店『ツバメ』のホールには、タクミが一人残っていた。

 テーブルの後片付けを終え、簡単に掃き掃除を済ませるタクミ。ふと顔を上げると、そこには聖誕祭の飾り物であるツリーが目に入った。


 タクミは、ツリーに吊るされている一通の封筒を手に取った。

 その表には“賢者様へ”と宛名が記されている。丁寧に書かれたルナの字だ。


 聖誕日の前夜には、子供たちが“賢者様”へ手紙を書きツリーへと飾るのが“こちらの世界”での習わしだ。

 その手紙に欲しいものを書いておけば、ナビター(聖誕祭)を締めくくる年明けの“賢者の日”にリクエスト通りのプレゼントがツリーの下へと置かれることとなっている。子供たちにとって何ともうれしい風習だ。


 

 ランプの光が揺らめく中、タクミはそっと封筒を開き、ルナが賢者様へと送った手紙を読み始めた。


―― 賢者様へ


 こうしてお手紙を書けることをとてもうれしく思います。


 今年は、思わぬご縁を頂いてタクミさんとニャーチさんのお二人と一緒に住まわせていただくことが出来るようになりました。

 毎日美味しいご飯を作ってもらえるばかりでなく、学校にも通わせて頂くことができています。

 去年の私からすれば、本当に信じられない幸せな日々です。

 この幸せな日が続くのであれば、私は他に何も望むものはございません。

 本当に、本当にありがとうございます。


 ただ、もし我儘を言えるのなら、一つだけお願いがあります。

 それは、もっと料理のお勉強をしたいのです。


 この『ツバメ』で過ごすようになってから、料理の力ってすごい!って思うようになりました。

 料理はたくさんの人を喜ばせて、心を満たし、幸せにする力があります。

 私も、タクミさんと一緒にケーキを作らせてもらいましたが、それを学校のみんながすごく喜んで食べてくれたのがとってもとってもうれしかったです。

 そんなたくさんの人を幸せにする料理を、これから少しずつでいいので覚えていきたいです。


 勝手なお願いですが、どうかお願いいたします。 ルナ  ――


 きっと時間をかけて書いたのであろう、丁寧な文字で書かれた手紙を読んだタクミの目に涙が浮かんでいた。


 成り行きがあったとはいえ、保護者役としてルナを迎えるにあたっては、自分のような者が彼女を幸せに育てられるのだろうかと随分と悩んだものだ。

 しかし、それはどうやら杞憂だったようだ。


 まだ二ヶ月あまりの短い期間ではあるが、ルナは自分たちに打解けてくれているし、最初の頃とは見違えて元気になっている。いろいろと前向きに取り組んでいる様子を見ると、少なくとも今のところはきちんとルナを導いてやれているようだ。

 今日の手紙は、タクミにとって本当にうれしいものであった。


 ただ、それでも少しだけ心配になるところはある。そう、タクミから見れば、ルナが少しばかり“背伸び”しすぎているように思えるのだ。

 いつも積極的にお手伝いしてくれるし、周囲への気遣いも素晴らしいものがある。学校の勉強にも真面目に取り組んでいるし、何でも一生懸命になる姿勢は自分も見習わなければと思うほどだ。


 それでも、タクミとしては、今のルナにはもっと“子供らしく無邪気に”してほしいと願っていた。

 いろいろ苦労を重ねて来たルナなので、出来るだけ早く一人前になりたいと思う気持ちが強いのかもしれない。

 賢いルナのことであるから、今日の手紙も自分やニャーチが読むことを想定して書かれたものであろう。手紙に綴ってもらった気持ちは本当にうれしいのだが、子供らしく素直に欲しい物を書いてほしいな、とも感じる部分もあった。


 ルナには今のうちにたくさんのことを経験してほしいし、『ツバメ』以外の世界ももっと広げてほしい。そのために、来年はルナがもっと“わがまま”を言えるよう“家族”として接していこう。

 そう心に留めながら、手紙をそっと折りたたみ胸のポケットへとしまうタクミであった。




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