一本梅のの様『消える世界と月色の鍵』
「ああ、今日はレビュー日和だな」
澄み渡った青空にうなずいて、レビュー喫茶店の看板を出しました。
わたしはレビュー喫茶店の喫茶マスターのくまごろうです。どうぞお見知りおきくださいね。
このレビュー喫茶店は、おすすめの一冊を語り合う喫茶店でございます。
今日はどんな一冊に出会えるでしょうか――?
今日はアライさんと植木鉢に春の種を植えました。暖かくなったらどんな色の花が咲くか楽しみですね。
「くまごろうさん、喫茶店の鍵が落ちたよ」
「アライさん、ありがとうございます」
森の大工さんに作っていただいた立派な喫茶店にはちゃんと鍵がついています。失くしては大変ですのでエプロンのポケットにしっかり鍵を仕舞いました。
にこにこしたアライさんがおすすめの一冊をカウンターに置きました。
本日のおすすめの一冊、どんな本か見てみましょう。
「これは一本梅のの様の『消える世界と月色の鍵』ですね」
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《本日のおすすめの一冊》
◇作品者/作品名
一本梅のの様
『消える世界と月色の鍵』
(https://book1.adouzi.eu.org/n6088gk/)
◇ジャンル/文字数
現実世界〔恋愛〕/ 75,520文字
◇あらすじ
夜の学校に閉じ込められた七人の高校生たち。その中のひとり――すずは、なぜか初対面のサク先輩から一目惚れをされていた。
「可愛いね」「俺がすずちゃんを守ってあげる」
そんな甘い言葉、誰からも言われたことないよ? どうしよう、顔が熱い!
だけど、謎の人影が高校生たちをひとりずつ消していく事態に直面してしまい――。
これは、ちょっとふしぎな世界で、臆病な少女が大好きな人のために頑張る恋のお話。
(『消える世界と月色の鍵』の小説情報より引用しています)
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「この作品は色々な要素がつまっていてレビューのお手紙を書くのが、すごくすごく難しかったんだよ――だけどすごく面白いからどうしてもレビューのお手紙が書きたくて、作者の一本梅のの様にメッセージで相談しちゃったんだ」
シマシマしっぽを身体に巻きつけたアライさんが照れながらレビューのお手紙をひらりんと見せてくれました。
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◇レビュータイトル
突然だけど、あなたは異世界に興味ある?——さあ満月の今宵、異世界への扉が開きます!
◇レビュー本文
真夜中の学校、ふたりきりの音楽室、繋がれた温かい手——もう恋がはじまる予感しかしません♪
この物語の主人公、人見知りのすずが通う高校には、満月の深夜零時になると、秘密の鍵を持つ生徒の前に、異世界に繋がる扉が現れるという噂があった。
ある雨の放課後、すずは美人の先輩から異世界に繋がるという『生き残れ』と書かれた秘密の黄色の鍵を渡される。半信半疑のまま扉が現れる音楽室に向かうと、そこに現れたのは――噂通り、異世界に繋がる秘密の扉。
さらに扉の向こうで出会った、穏やかな笑顔の端整な顔立ちのサク先輩に、すずは一目惚れされてしまう。かわいいね、守ってあげる、そんな甘い言葉にすずは胸がときめいてしまって……。
甘くて優しい先輩への恋心に、秘密の鍵に込められた謎も加わって、もうハラハラドキドキが止まらない!
あなたに渡された秘密の鍵は『読破せよ』——さあ今宵、異世界に繋がる扉を開けてみませんか?
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「推理ものとして読んでもすごくドキドキするし、恋愛ものとして読んでもきゅんきゅんするよ――月色の鍵の謎が明かされる瞬間は背中もしっぽもぞくぞくして、アライグマ肌が立っちゃったよ……っ!」
アライさんがしっぽをぶんぶん動かすので、シマシマ模様が見えません。
「いっぱい話したいけど、推理ものは結末を知ったらつまらないからお口チャックするね――あっ、でもこのお話にね『溺愛するから、もふらせて』の桃色双子竜が出てくるのも見逃せないし、あとねあとね、ほとんどのお話に挿絵がついているのもすごいのに、さらにねさらにね、動くイラストもいっぱいなんだよっ!」
うっかり結末を話してしまいそうなアライさんは、ぽんっと両手で口をあわててふさぎました。
わたしもポケットをぽんっとひとつたたきます。ポケットをたたくと増えるのはビスケットが定番ですが、なろう森なら鍵も増えるのです。
目を丸くしたアライさんの前にコトリとレビュー喫茶店の合鍵を置きました。
「アライさん、喫茶店の合鍵を作りましたので使ってくださいね」
「くまごろうさん、ありがとう」
「アライさん、いつもピカピカにしてくれてありがとうございます。これからもよろしくお願いしますね――そして、素晴らしいおすすめの一冊をありがとうございます」
本日のおすすめの一冊である一本梅のの様の『消える世界と月色の鍵』は、くまごろうの本棚に入れておきますので皆さまも手に取ってみてくださいね。
ここはなろう森にあるレビュー喫茶店。
今度はどんなおすすめの一冊に出会えるか楽しみですね。
またのお越しをお待ちしております。
本日のおすすめの一冊がある『くまごろうの本棚』は、お星さまの橋を渡るとたどり着きますよ。
まっすぐ下へお進みくださいね。







































