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魔女の愛弟子  作者: 井川林檎
第五部 いばら姫
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いばら姫3

金砂水晶は、いばらの中を進むペルに昔語りをする。

はるか昔に、この城で起きた悲劇。

糸車が回り、花が咲き乱れる美しい幻想を、ペルは見せられるのだった。

その6 いばら姫3


 日差しを全く通さないほど密集した、いばらの蔓が、アーチ状に通路を作っており、わたしはその長いアプローチを歩く。

 いしにえの時代に作られた石の通路は、苔むし、湿気を含んでいる。

 木靴を踏み出すたびに、ぐちゅ、と苔が水を吐き出した。

 青臭いにおいが充満している。その青臭さの中に、酸っぱいにおいが混じりこんでいることに気づく。

 

 腐臭がする。

 わたしは注意深く鼻に意識を向ける。この腐臭は、どうやらいばらの中から発せられている。魔法のいばらの中から。


 (腐臭のする魔法……)


 だが、これは闇の魔法ではない。

 石畳をたどるわたしの前に、ふわり……と、映像が浮かび上がる。同時に、低く穏やかな砂金水晶の声も。

 今はいばらに取り囲まれたこの城が、色とりどりの花で飾られていた頃――。


 ……たちまち目の前の映像は大きくパノラマに広がり、どこまでも続くいばらの暗いトンネルを塗り替えるように、風景が変わった。わたしが歩いている場所は薔薇のアーチの通路であり、初夏の日差しが眩しく差し込んでいる。

 足元には薔薇の花びらが散り落ちており、色とりどりの不規則な模様を描いているのだった。


 いにしえの頃――大魔女の代を幾回もさかのぼるほど、いにしえの頃に、この石の城は作られた。

 この村は、もとは一つの王国であり、城には王と王妃がいた。

 国は綿糸で潤っており……豊かで華やかな時代が長く続いた。

 やがて時代がめぐり、この国が「村」と呼ばれるようになってからでさえ、王と王妃はその名のままで呼ばれ、豊かな暮らしを続けていた。一族は、いにしえから続く古城を愛し、代々そこに住み続けていた。



 (カラカラカラカラ……)

 回る糸車。……魔法の風景の中に突如現れたそれは、無人の状態で、軽快に回り続け、糸を紡ぎ続ける。

 庭園の花壇の中に。芝生の上に。

 糸車の数は増えてゆく……。


 (カラカラカラカラ)

 (カッコン……)

 (カラカラカラ……)

 (カッコン、カッコン……)


 木を削って作られた、簡素な糸車が軽やかに回り続けている。

 無人の糸車の踏み板が、時折踏まれて音を立てる。

 糸車のつむには純白の糸が巻き付いていた。この国自慢の、質の良い綿糸だ……。


 

 無数の糸車が回る庭園を横目に、わたしは薔薇のアーチを歩き続ける。

 きらめく初夏の風景――。

 庭園には噴水も見えた。日差しを受けてプリズムのように輝く飛沫。だが、糸車はどのような風景の中でも、ただひたすら回り、糸を紡ぎ続けるのだった。

 砂金水晶の語りは続く。


 王には子供がなかなか授からなかった。ようやく生まれたのは姫であったが、それでも大変な喜びようであり、当時は、この村にも大っぴらに存在していた魔女の中から、えりすぐりの魔女を集めて祝わせた。

 「……わたしも、そのうちの一人だった」

 砂金水晶が、低く穏やかな声で呟く。

 わたしは無言で歩き続けた。……ひどく長いアプローチである。この庭園自体が広大なのだ。なかなか城にはつかない……。


 集められた魔女たちは、姫が健やかに成長するよう、常に側で見守る役目を負うことになった。

 美貌、健康、知性、品性、優しさ――姫は、愛される資格を十二分に持つ女性に育った。

 「……姫は無邪気で素直だった」

 砂金水晶の声に微かな笑いが含まれる。昔を懐かしんでいるのだろう。わたしの足元から刹那の映像が次々と沸き起こる。

 

 日差しを浴びて輝く金色の髪。

 サクランボ色の唇に、きらめく青い瞳。きゃしゃな手足と、薄い緑のドレス。結いあげた髪の毛と、のぞく純白のうなじ、かがやくおくれ毛、そして――微笑み。無上の微笑み……。


 「わたしね、お仕事がしたいの」

 ある日、突然言い始めた姫。笑顔でねだる様子には勝てず、魔女たちは姫に糸車を使った製糸作業を教えた。

 嬉しそうに姫は糸車を回し、何時間でも作業に没頭した。

 得意そうな、愛らしい姫の顔――。



 「やがて、わたしたちは、愛し合うようになった」

 他の魔女たちの目を盗んで、砂金水晶と姫は、思いを通じ合わせる。


 (カラカラカラカラ……)

 (……カッコン)

 (カラカラカラカラ)

 (カッコ……ン)


 噴水の横を通り過ぎる。

 はらはらと薔薇の花びらが舞い落ちて、わたしの肩に落ちた。それをつまみあげ、足元に落とす。

 薄桃色の花弁――。


 「それは秘密の恋だった」


 魔法をつかさどる妖しの者と、一国の姫では、どうあっても結ばれるわけがない。

 やがて姫に縁談が持ち上がり、あてのない恋は終わりを迎えなくてはならなくなった。

 

 「……姫は、わたしとの恋を公にしようとし――もちろん受け入れられるはずもなく」

 ……幽閉された。

 心に痛手を負った姫は、癒しの期間が必要となり、魔女たちから勧められて姫のために塔が作られた。

 姫は塔の最上階に閉じ込められることになる。


 (カラカラカラ……)

 毎日、石の窓から覗く、同じ風景。

 (……カッコン)

 薔薇がいくら鮮やかでも、噴水がどれほど見事でも。

 (カラカラカラ……カラ)

 ……そこには彼がいない。あの人が。

 

 (カッコ……ン)


 「もちろん塔には魔法がかけられた。遮断の魔法により、塔には誰にも近づけなくなった」

 砂金水晶との逢引きを防ぐための結界である。

 

 ドンドンドン、ドン。

 (出して、出して)

 ……ドンドンドンドン。

 (ここから……出して)


 だが、砂金水晶はその結界を破り、姫との逢瀬を果たす――。


 「姫は、わたしと結ばれることを望んだ。そうして、私はそれに応じた」


 ドゴン、と糸車が派手に折れた。

 ドゴン、ドゴン、ドゴン……。

 次々に糸車は破壊されてゆき、くるくると回っていた車は次々に止まり、つむに巻かれた糸は断ち切られ、急に吹き始めた冷たい風にあおられる。

 唐突に辺りは薄暗くなり、明るい日差しは雲に遮断された。

 ざわざわと庭園の花が揺れ始め、アーチにからみついた薔薇は、ぼろぼろと花弁をこぼし始める。

 わたしは構わず歩き続ける。


 「どうあっても、あなたと一緒に生きる。ただ生きているだけ、呼吸をしているだけでもいい。一緒にさえいられるならば」


 生きているだけ、呼吸をしているだけ――眠っているだけでもいい。

 父も母も乳母も友人も、関係がない。そんなもの、もういらない。あなたさえいればそれでいい。


 悲壮な思念は「依頼」となった。

 


 「……それでわたしは、契約を成立させた」

  

 

 ばさりと、花ごと薔薇が落ちてくる。

 ばさり、ばさり、ばさり――。

 わたしの行く手には薔薇が降り落ちはじめる。たちまち石畳の通路は、赤や黄、白などの鮮やかな花に彩られる。アーチにはもう、花の姿はない。あるのはただ、深緑の棘のある蔓だけ。


 「実際、それしか方法がなかった」



 最後のくちづけは、眠りの魔法となった。

 姫はそれを受け、がくんと体から力を失い、永久の眠りに閉じ込められる。

 薄緑のドレスから露な白い腕が、だらりと下がった。

 流れ落ちる金髪。白い喉元。軽く開かれ、微笑みの形となった艶のある唇――。


 わたしには、その時、石の部屋にさしこんでいた明るい日差しが見えた。

 外では小鳥がさえずり、花が咲き誇り、一年で最も美しい季節の盛りだったはずだ。

 だが、姫は暗く冷たい石の部屋で、永遠の眠りを手に入れた。人間とは命の長さが違う、砂金水晶と同じ時間をいきるべく、生きる屍として悠久の時を超える魔法に身をゆだねた。



 もちろん、それは王の知るところとなり、村をあげての戦いが始まった。

 恋人を天蓋付きの寝台に横たわらせ、砂金水晶は、塔を砦として戦った。

 激しい魔法合戦が繰り広げられた。


 「わたしは、強かった……」


 国王の兵も、あまたの魔法使いも寄せ付けないほどの魔力を使い、砂金水晶は取り返しがつかないほど消耗した。ぎりぎり彼の力が尽きる寸前に、敵たちは戦意を失い、退散する。

 

 あの、鬱蒼としげり、人を寄せ付けないいばらの森は、その時の魔法が作り上げたものだろう。

 まさに、いばらの結界である。

 その時から、この村は特殊な天候にさらされることになり、財源であった綿の畑も不作となった。

 繁栄は過去の話となり、急激に村はさびれ始める。

 王と妃は深い嘆きにうちしおれた。滅びに向かう一族を儚み、村の未来に絶望した。そして、姫を思い出させるからといって村人たちの糸車の所持を禁止した。

 

 ガコン、ガコン、ガコン――。

 叩き割られてゆく糸車たち――。

 壊れてゆく糸車の映像が浮かび上がり、それに被さるように、深い悲しみを含んだ鳴き声が細々と聞かれた。

 

 砂金水晶は、見ていた。

 愛娘を失い、村の財源を失い、滅びゆく一族を嘆きながら、やがて亡くなっていった王と妃の全てを知っていた。かつて姫が愛した村の産業が廃れ、「自分も仕事がしたい」と言うほど親しんでいた村人から活気が失われてゆく様を、彼は見ていた。

 全てを見て、気が遠くなるほどの時間を、眠り続ける恋人と共に生きていた。

 ……いばらに閉ざされた、城の中で。


 「わたしには、もう、力が残っていない」


 深く、心地よい響きの声で、砂金水晶は呟くように言う。

 ぼとぼとと落ちてくる薔薇の花を踏みながら、わたしは歩を進める。やがて目の前に、重々しい扉が現われた。

 鉄でできたその扉は、明らかにいにしえの昔に作られたものであり、いつ何時敵が襲ってきても、その扉さえ閉めれば城の中は安全だと言えるほどの代物だ。

 灰色の石が積み上げられて作り上げられた巨大な城――。


くしゃ、と薔薇の花が木靴の下でつぶれた。

 白い花弁がひしゃげた形で泥にまみれる。

 わたしは鉄の扉を前に、城を見上げる。

 砂金水晶の幻想はまだ続いており、古城は昔の荘厳な様を呈している――。


 ただ一つだけ、残っている薔薇の花がある。わたしの手前に、アーチから垂れ下がった蔓にしがみつくように、咲いている黄色の花だ。

 ゆっくりと雲が引き寄せられてくる。空はますます陰鬱になり、やがて元の通り、暗雲が垂れ込める。

 不吉な風が吹いてきたかと思ったら、黄色の薔薇は飛ばされて落ちた。

 

 ……ほと。


 わたしの足元にそれが落ちた瞬間、幻想は解ける。

 一瞬の後、景色は様変わりした。

 薔薇のアーチは腐臭を漂わせる、太く丈夫ないばらの幕になり、光を通さない深緑のトンネルの中に、わたしは立っていた。

 目の前に立ちはだかる鉄の門はすっかりさび付き、苔むしている。そして、その上からいばらの蔓が無数に貼りついていた。


 ドンドン、ドン。

 (出して、お願い……ここから出して)

 ドン、ドンドン……。


 わたしは、木のワンズを胸に置いて構える。

 ……何かが起ころうとしていた。


 ……ぽつり。

 いばらの上に雨粒が落ちる音がする。

 みっしりと覆い尽くしているいばらのトンネルは、雨すらも遮断する。雨足は次第に強まり、土砂降りとなったが、わたしの頭の上に降りかかることはなかった。

 非常に近い場所で雷鳴が鳴り始める――。


 と、わたしは背後を振り向いた。

 蠢く気配がしたのだ。……今まで歩いてきた、いばらのトンネルが、再び封じられようとしていた。

 わさわさといばらの蔓が再び幕を閉じ始め、通路を完全に閉ざしている。封印の魔法が再び作動し、ここは完全な結界となった。


 酸っぱい腐臭が強烈になっている――。


 わたしは再び閉ざされた扉に向き直った。

 そして、扉にかけられている封鎖の魔法が、意図的に弱められていることを見抜いた。

 

 「開いて、入られるが良い」


 砂金水晶の声が静かに落ちてくる。

 わたしは扉にワンズをかざす。先端の黒曜石に意識を集め、魔法を作動させた。

 封印されている状態でも十分に破れるほど、扉の封鎖は薄められている。ぶちん、と生々しい音を立て、いばらは次々にちぎれて垂れ下がった。同時にさび付いた扉はだらしなく軋み、手を触れてもいないのに、音を立てて内側に開いた。


 埃と、腐臭が立ち込めている。

 扉の中はまさに暗黒だった。光が一切入らないのだ。

 いばらで何重にも覆われた石の建物である。

 わたしはワンズをかかげ、黒曜石の先端に魔法の灯をともした。少なくとも、これでわたしの足元は照らすことができる。


 コツン、と城に足を踏み入れる。鼻をつままれても分からないほどの暗黒だ。

 ぼわんと音が耳に反響する空間である。わたしは、灯で四方を照らし出す。

 石の壁だ。煉瓦のように削った石を入念に積み上げて作った建物である。

 ぽちょん、ぽちょん、と石と石の隙間から水滴が垂れており、足元はぬかるんでいた。非常に湿度が高い上に、ひんやりとしている。……そのくせ、酸っぱいほどの腐臭がこびりついている。


 この腐臭は、昨日今日から始まったものではない。

 建物自体に染みつき、もう消えない類のものだ。


 ぐるりと見回し、わたしはこの建物が円筒状になっていることを知る。

 どうやら、わたしはまさに件の塔に導かれたらしい。

 目の前には、果てしなく上に伸びる、非常に急ならせん階段が太い柱のように立っていた。


 (この最上階に、姫の眠る部屋があるということだろう)


 わたしは上を見上げ、目を閉じた。

 

 ……ドンドン、ドン。

 ドォン、ドンドン……。


 籠った音がとどろいている。

 音はくぐもり、頭の中でこだまを作るようだ。


 白い拳が、石の壁を、鉄の扉を、叩く。叩く。叩く。

 (出して、ここから出して)

 眠りの箱の中で、姫が悲鳴を上げている。

 悲痛な声、恐怖に打ちのめされ、心を破裂させんばかりに狂わせて――。


 「姫は、眠りの中で『目覚め』てしまった」

 砂金水晶の声がして、わたしは目を開いた。

 暗黒の中に、大柄な人物が立っている。闇にまぎれているが、そこには濃い緑の道衣を纏った、砂金水晶の魔女が立ちふさがっていた。

 

 彼の背後に、らせん階段が伸びている。


 「眠りの中で、姫は、自由を求めはじめた。無理もない」

 苦笑が漏れる。わたしは魔法の灯を正面に掲げた。フードを深くかぶった、砂金水晶の魔女がワンズを手にしている。弦が巻き付いて作られたワンズの先端には、大ぶりの砂金水晶が輝いていた。

 

 無理もない。もう、100年も眠り続けているのだから――。


 「姫が眠りから覚めるためには、私との契約を解除しなくてはならないが……」

 魔法の契約を解除するのにも、力が必要である。それだけの力が、もう彼には残っていない。

 だから。

 「……あなたとの契約を上乗せする形で、姫の希望を叶えていただくほか、ない」


 「ここから出して自由にして」という「依頼」を叶えるための契約。

 それを成就するには、必然的に、姫を閉じ込めているものを抹消しなくてはならない。

 それ故、砂金水晶はわたしに、自分を殺せと言うのであろう。


 「わたしは『依頼主』の元に行かねばならない」

 砂金水晶を見上げて、わたしは言った。

 「そこをどけ」


 砂金水晶は無言でワンズを構えた。

 ワンズの先端の石に、念がこもり始めている。……彼は、わたしを攻撃しようとしていた。


 「なぜ、通さない。貴様は、『依頼主』の『依頼』の成就を願い、わたしをここまで導いたのではないのか」


 ぼわん、と塔の中に声が反響し、うるさい程のこだまとなった。

 こだまが響き渡る中、相変わらず「依頼主」の訴える騒音は続いている。


 ドウン、ドンドン、ドン――。

 (出して、出して……ここから出して)


 「もちろん、お通ししよう。今すぐにでも、姫の部屋の前まで移動してお連れしてさしあげる、が……」

 

 砂金水晶はゆっくりと、片手でフードを外した。

 頬にむごたらしい傷跡を残した、いかめしい顔立ちの男である。緑の瞳が闇の中で奇妙に輝いており、その眼はわたしを凝視していた。


 「……姫の結界に、魔女の愛弟子以外の者を立ち入れることは、できない」

 

 わたしはとっさに飛びのいた。砂金水晶の魔法が稲妻となり、すんでのところで直撃されるところだった。


 だが、いばらの魔女の狙いはわたしではなかった。彼は、わたしの外套を狙ったのである。

 飛びのいた時に大きく翻り、内側の布が露になった外套は、その部分に稲妻を受けていた。

 外套は大きくちぎれ、そこにしがみついていた、猫の刺繍も、もちろん一緒にわたしから離れた。


 (ゴルデン――)


 むしり取られた外套の切れ端から、黒猫が飛び出し闇の中に紛れるのを、わたしは見た。

 パシンと空気を打つ音がして、わたしと砂金水晶は、緑の結界の中に閉ざされる。

 ゴルデンがわたしから離れた一瞬をついて、いばらの魔女は結界を作ったのだ。


 ゴルデンは結界の外にいるはずだ。ここからは、声も聞こえず姿も見えない。


 「これで、良い」

 砂金水晶は緑の瞳をわたしに向ける。

 間近で見て、わたしは初めて、彼の体が朽ちかけていることを知った。

 遠目では若々しくたくましい姿であるが、肌は皺がより、黴を浮かせ、顔の半分が黒ずんでいた。


 彼は、死にかけている――。


 腐臭を放ちながら、砂金水晶は静かに言った。


 「姫の元にお連れしよう。あなたはそこで契約成立を宣言し……そして」

 自分のワンズの先端を、己の首に当てながら彼は言った。



 「わたしを、滅ぼすのだな。魔女の愛弟子よ……」

もはやペルの外套の裏地は、ゴルデンの定位置でございますm(__)m

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