第33話 元代官
俺が領主屋敷に訪れると代官のブラウンが待っていた
俺を見つけると深々と頭を下げて「ご苦労様でございます」
と言った
なんか敬語おかしくないか?とは思ったがまぁどうでも良いので気にしない
「引き継ぎご苦労」
俺が返事をするとまるで揉み手でもする様に大仰に答える
「いえいえこんな寂れた街に赴任なされるとは本当にご苦労様です。」
それに対して俺はニヤッと笑って答える
「そうか?良い土地だと思うがな、良い置き土産も貰えたし。」
「は?」
何やら良く分かってないブラウンに、俺は呆れた様に両手を広げて言う
「しらばっくれるな、鉱山だよ。素晴らしい置き土産だ」
「はぁ!?」
驚愕するブラウン
俺は構わず宣告した
「俺には罰する権利は無いからな、特に何にも言わんよ。まぁ二日前には王都に証拠と一緒に報告はして置いたからそろそろ騎士隊が着く頃だとは思うけど……あぁ来たみたいだぜ。」
この場所に騎士が馬で現れた
そして降りてきた隊長らしきものが命令書を手に言う
「ワルフィアの元代官ブラウン、鉱山の件について王都で聴取する。」
「引っ立てろ」
騎士に連れられて行くブラウン。
騎士隊長が俺にお辞儀して言う
「ご協力有難うございました」
俺は笑顔で返事をする
「ご苦労様。」
これで代官の処理は済んだ
次はブルースだが……まぁ、後ろ盾が無くなればあんなガキなど造作もない
むしろこれで逃げるくらいの頭があればまだマシだがな…
俺は実力でなんとかなるとか思ってそうだ……
既に歪みは起きているだろうから後回しだな
まずは領主屋敷だな
外見を見ると華美な装飾が目立つ
大きさよりも部屋数は少ない様だ
どちらにしてもこんな場所に住む気にはなれないな
ギルドハウスと同じ様に取り込む、そしてカスタマイズする
装飾を取り去って無骨な長方形の建物にする
部屋数には余裕を持たせ応接間はそれなりの豪華な作りにする
俺の執務室など装飾は要らん
建物自体は三階建てだ
執務室と応接間と俺の部屋は2階
1階は受付と食堂と会議室
3階は居住ブロックとした
使用人としては雇った執事とメイド以外に、元から居た使用人達に再就職を希望する場合一度奴隷になる事を示唆した
こうすることによってその人物の生い立ちや犯罪歴などの情報がオンラインショップによって確認できるのだ
あまり素行の悪いものを雇うわけにはいかないからな……
直ぐに奴隷から解放することも約束したが、希望者は居なかったので後5人メイドを雇って調理人を今後作る食堂の分も含めて10人雇った
取り敢えず一息付いた俺は自室に行き次の懸案をこなす
お姫様の降臨だ
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次回ミーリアとクスーラゥが戻ってきます
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とにー




