第292話 戦後処理
ボーヤン帝国の皇帝を倒し、最終兵器パンデモニウムを潰してから2ヶ月が経った。
その間に帝国との講和条約が結ばれて帝国はその姿を著しく変えることになった。
さすがに元のサイズに戻る事は無かったがルアシーンを吸収する前のサイズを基本に独立が可能な都市はそれを認めた事によって少し凸凹では有るが帝都から東南を領地とする事になった。
ボーヤン帝国の皇帝の後継はススムが既に抑えていた。
先日帝都から脱出するところを忍者に抑えさせていたのだ。
勿論手荒な真似はしないが奴隷化してアイテムボックスに入れると言ういつものルーティンを行った事によって復讐の遺伝因子を断ち切る事ができた為、これ以降帝国が極端に牙を剥く事は当分は無くなる事になった。
その他帝国より北西の国に関しては後継者が見つかればその人物に託し、いなければトーレス王国から代官を出すと言う話になった。
まぁトーレス王国からと言うよりはススムが用意する訳だが。
ブランディッシュ王国は比較的大きな国で滅ぼされたのも最近である為幼児ではあるが王位継承者が見つかった。
その子を王太子として国を建て直す事になったのだが当然甘い汁を吸おうと後見人を名乗る者が筍の様に生えてくる。
ススムは最初それを静観する。
軍部とか高級貴族とか闇商人などが後見人を名乗り出て来て権力闘争が一触即発の状況になった所でススムが出張って各勢力を一掃する。
ススムは最初からその計画だったのだ。
そうしておいて結局後見人にはススムが着く。
そうしてブランディッシュ王国は再生していくのであった。
さてスタンリースが独立したノーリス共和国は共和制な為確かな後継者は確認できなかった。
しかも権力部は汚職が蔓延っていた為
帝国に一掃されてしまっていた。
権力に縋る者も既に小物しかおらずススムはスタンリースのリーダーであるレオンにスタンリース国を作らないかとダメ元で打診したが予想通り断れたのでススムが治めることにした。
協議制と言うよりはこの世界に民主主義が成り立つか試して見たかったのだ。
国民の選挙によって議員が選ばれると言うシステムを導入した新ノーリス国が誕生した。
様々な事をススムは進めていったがトーレス王国では終始議論が交わされていた。
それは魔人国の動きに関してである。
魔人王崩御から既に10ヶ月。
もう何らかの動きが有ってもおかしく無い時期である。
しかし魔人国方面に配置してある偵察部隊から何の報告もない。
エマージェシーコールも動きがない状況で出す訳にも行かない。
王国の議会も困惑していた。
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とにー




