第175話 ミーリシア・ドーステン
ミーリスside
私の元の名前はミーリシア・ドーステン。
何だかまた名乗らなくてはいけなくなるかもしれません。
こんな事に成るなんて……。
少しクスーラゥを舐めてました。
ススムさんだけなら多分このような形にはならなかったでしょう。
ドーステンの領地を取るのに私を担ぎ出す必要は特に無いのですから。
実際のところクスーラゥでさえ、もし嫌がったら女王にすることは無かったのですから。
多分ビエラと言う少女をトップに据えたと思います。
ドーステンに至っては別にブルーノを王に立てても特に問題ないはずです。
まぁ私が表に出た以上今更引っ込めるわけには行きませんが……。
こう見えても第二王女。
上には兄と姉がいるだけで王は側室を娶らなかったので正室の子であり、それなりに王位継承権も有ったのです。
そんな私がなぜ逃げられたかと言うと、運が良かったのも有りますがやはりドーステンが小さな国と言うのもあったでしょう。
その点が大国で有りルナまで存在したルアシーンとは状況が違うのです。
私がノールの村に来たのは5歳の時。
養母に連れられてでした。
来てすぐにクスーラゥを紹介されました。
最初はほぼ初めて会う同い年位の女の子にテンションが上がったのを覚えています。
平民なのに傅かないのも珍しかったです。
私はこの村に来た時に横柄に振る舞った記憶は無いですが、やっぱり情報は伝わっていた様で大人達からは腫れ物に触る様な扱いでした。
クスーラゥだけが対等の対応をしてきたので嬉しかったのでした。
しかし、後からクスーラゥの事情を聞いて納得しましたが……。
そんな訳で2人で連むことが多くなりました。
二人の相性は結構良かったと思います。
これからは隣国の女王同士になってしまうのでしょうか?
将来的には2人してススムさんの側室かな?
女王が側室って冗談みたいですが……。
正室は多分イヴさんなのでしょうね……。
流石にその位は見ていれば分かります。
でも順番争いは頑張るつもりです。
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とにー




