第109話 追加の勇者
バザックの街を落とした後、同じ様にその隣のハザンの街も落とした。
この二つは俺がイヴ達とルアシーンまで来た時に通った街だ。
一度来た事があるので転移することができたのだ。
都市の制圧は順調であるが、残念ながらルナについてはバレてしまった。
ルナのダンジョンをボーヤン軍ホイホイの様に使用しようと思って居たのだがな。
漆黒の牙のリーダーは流石に凄腕だけあって幾つかの連絡手段を持って居た。
その中に彼が死亡した際に発動する物もあったのだ。
その仕掛けが遅延で発動して帝都に死んだ時の状況が知らされてしまった。
それと、流石にルアシーンがあの状況になってルナはなんとかなったと楽観するほど帝国首脳部は能天気ではなかったのだろう。
何人か調査部が送られて判断した様だ。
まぁルナを利用するのはおまけの様な物なので問題ない。
それこそ皇帝が直々に来るとでも言うのなら別だがな。
ルナの方はグランデンに任せておけば問題ないので俺はルアシーン再興計画を進めるとする。
ルアシーン公国には元々17の大都市と30の小都市、26の領地が有った。
現在その内二つの大都市を取り返した形だ。
取り敢えず後2、3の大都市を取り返したらクスーラゥに宣言をさせるとしよう。
俺は奪った二つの都市を安定させる様に代官に命じて一旦ワルフェアに戻った。
そして俺は王にスマホで連絡をする。
「ススムですが少し話があるのですが。」
「おお、ススムか。順調なようだな。」
王様も情報収集は欠かさない様だ。
俺もトーレス王国の間諜はある程度見逃しているからな。
「ちょっと人手不足なんで、何人か回してくれませんか?」
「ふむ、現状Cランク冒険者はなんらかの任務に着いておるな……しかし、ススムが欲しいのはそう言った戦力であろう。」
電話先で王様は少し考えている様だ。
そして思いついた様に話し始める。
「そうだ、勇者が3人まだ物になっておらん……あの3人を送るから序でに物にしてくれんか?」
と、突然無茶なことを言い出した。
俺はパーティに来て居た勇者達を思い出す。
勇者は全部で8人
イヴと春花、後Cランク冒険者になった二人は除くのだろう。
残りは男二人と女二人か、その内三人ね……あれなんかおかしいな、女の子5人居なかった?勇者じゃない子が紛れてたのか?
男はあんまり記憶にないからな。
俺は「はい、了解です。」
と返事を返して迎えに行くことを伝えた。
女の子が厳しいと言う話は聞いて居たから多分そのうち二人は女の子だろう。
俺はオスプレイの中でワクワクして居た。
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とにー




