第10話 ドラゴン
ドラゴン
この世界においてもドラゴンは最強クラスの魔物だ
例えCランク冒険者でも1対1で対等に渡り合えるものは殆ど居ない
ドラゴンは恐るべき身体能力に加え強固なシールドを持ち強力な攻撃手段を駆使する
ブレスや爪、牙、尻尾。
どれも致命傷になり得るし個体によっては魔法も操る
対峙した場合1番厄介なのがシールドだ
前に出てきた魔人の貼った物などとは比べ物にならないほど強固である
もちろん、それは対峙できたらと言う前提の下であってDランク冒険者以下や一般人など対峙することすら叶わないのである
ススムは思った
今まで倒した魔物とは明らかに脅威度が違う
実はこの脅威度を感じる感性
いわゆる危険感知と言われる能力は言語理解とともに召喚の隠しボーナスであった
簡単に死なない様にと神様のサービスである
故に魔人と対峙した勇者もあれほど余裕だったのだ
ススムはドローンを撤退させる
そして森の中を引き返した
「どうやらアレが俺のターゲットだ」
ミーリス達にそう告げる
「ドラゴンに勝てるのですか?」
「いや、厳しいだろうな」
勝てるかと聞かれて勝てる訳がないと答えるのが普通だろう
と言うかススムがCランク冒険者でなければ『勝てるのか?』とさえ聞かないだろうが
Cランク冒険者でも強敵と戦う場合は複数で当たる
しかしそれは一般的なパーティという物では無い
Cランク冒険者は一騎当千。基本1人で何でもできるので、パーティー的な役割は無いのだ
ただコンビネーションは存在する。例えばこのドラゴン戦だとすれば、シールド破るものと攻撃をするもの。そういった事は打ち合わせなくてもできるのだ
とりあえずドラゴンに暴れる様子がないので緊急性はないと判断し、森から出る
途中、魔物の襲撃が何度かあったが、難なく切り抜けた
そして車に乗ってワルフィアの街まで戻りギルドに報告する
まずはギルド長に話して王都の対応を確認する
ドラゴンに関してはギルド長も驚いていた
とりあえずドラゴンを刺激しない様にムグの森の立ち入りが禁止となった
ただしあまり長い間放置すると魔物が森から溢れ出てくる可能性が有るのでそれほど時間はない
ギルドには王都のギルドに連絡を取るための魔道具がある
すぐに連絡を取ったが、対応には少々時間がかかるようだ
他のCランク冒険者が派遣されれば良いがあまり期待はできない。
Cランク冒険者は数が少ない上に戦争中という事もあって簡単には動員出来ない
報告が終わった後は今回の精算をした
案内の報酬としてミーリス達に金貨1枚
後は魔物の討伐報酬と魔石の買い取りだ
ゴブリンなどは討伐報酬しかないがボアやオークなど素材が取れるものはその買取がある
実はアイテムボックスも同じ様に(と言うか高く)買い取ってくれるのだがミーリス達はランク上げのための貢献度が有るのでギルドに納品した
ゴブリン 30体
魔石ランク2 1銀貨
討伐報酬 1銀貨
オーク 7体
魔石ランク3 5銀貨
討伐報酬+ 1小金貨
トロル 5体
魔石ランク3 5銀貨
討伐報酬 5銀貨
グレートボア 1体
魔石ランク5 1金貨
討伐報酬+ 2金貨
ジャイアントスネーク 3体
魔石ランク4 1小金貨
討伐報酬+ 2小金貨
ジャイアントスパイダー 5匹
魔石ランク4 1小金貨
討伐報酬+ 3小金貨
サイクロプス 2体
魔石ランク5 1金貨
討伐報酬 1金貨
7金貨36小金貨125銀貨で
11金貨8小金貨5銀貨となった
これを3で割るわけだが、めんどくさいので、4金貨ずつ合計5金貨渡そうとしたらそんなに貰えないと断られた
まぁ実際彼女たちはほとんど魔物を倒してないわけだからね
俺も殆ど苦労してないけど
断られる事も予想してたので契約に記載しておいた
渡さないと契約違反になってこちらが困ると言って受け取ってもらった
実際はアイテムボックスのおかげで遥かに儲かっているからね
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この主人公強さ的な成長は1話時点から殆どしません
後述しますがレベル上がってもあんまり強くはならないんですよね
まぁ買えるものが増えると戦力的には上がりますけど
チート的な強さは勇者達の方が上です
いずれ勇者達の話も入れたいと思ってます
後町の名前とヒロインの名前が似てたので町の名前を変更しました
とにー




