表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/165

一寸先と言わず闇


暗い。

何も分からない。

痛い。

全身が動かない。

苦い。

口いっぱいに苦味が広がる。

え?。


「オキテッ」

「モガモガ」


口の中に薬草が突っ込まれている。

何とか咀嚼し、飲み込む。


「ぷはっ」

「オキタ!」


相変わらず暗く、何も見えない。


「火球」

『チッ』

「?」


舌打ちのような音が出て、火は出ない。


「MP切れか…」


明かりはないものとして動こう。


「ここは?」

「ワカンナイ…」


暗視がある桃子猫だからこそ、

カバンから薬草を探り当てられた。

その桃子猫でも現在地が分からない。

そうなると自分がわかる由もない。

装備を確認する。

途中で拾った骨は砕けているが、

触ってみた感じそれ以外は無事。


「カバンに穴はありますか?」

「ナイ」

「よかった」


これならいくらでも立て直しがきく。

辺りは一面瓦礫。


「桃子猫さん、僅かでもいいので

何かが感じられますか?光とか風とか」

「ンー、ワカンナイ」

「そうですか…」


床が石畳の感触である限り、

ここはダンジョンの一角で間違いないだろう。


「止まっていても埒が明きません、行きましょう」

「ウ、ウン」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ